【メーカー別】Wilson(ウイルソン)のテニスラケットの特徴と印象|シリーズ別の打感・選び方まとめ

Wilson(ウイルソン)のテニスラケットの特徴と印象 テニス

どうもじょりじょりです。

90年代から今まで色々なラケットを買っては打ってきた経験を活かして、メーカー別にラケットの印象をまとめるシリーズです。

1回目はWilson(ウイルソン)。筆者はついこの前までULTRA TOUR 98 V5をメインで使っていたので、5メーカーの中では一番使い込んでいるメーカーでもあります。

この記事では「Wilsonってどんなメーカー?」「シリーズは何が違うの?」という疑問に、実際に買って使ったモデルの感想をもとに答えていきます。

5メーカーを横並びで比較したい方は、5大メーカー総まとめ|違いと選び方からどうぞ。

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結論:Wilsonは「自分で打って、打った通りに飛ぶ」メーカー

先に結論です。

・打感が柔らかく、どこに当たったか分かりやすい
・飛びは控えめで、フラットドライブが打ちやすい
・ボレーの面安定性はどのシリーズも高め
・モデルチェンジでの性格の変化が小さく、長く使える

・ラケットに楽に飛ばしてもらいたい人には物足りない
・高い軌道のスピンでグリグリ攻めたい人には合いにくい

他メーカーの黄金スペックが「飛びすぎる」と感じている人ほどハマりやすいメーカーですね。


Wilsonというメーカーの立ち位置

Wilsonはアメリカのスポーツブランドで、テニス以外にもバスケや野球、ゴルフなど幅広く展開しています。

テニスでは

・ロジャー・フェデラー(プロスタッフ)
・ピート・サンプラス(プロスタッフ)
・錦織圭(スティーム、バーン、ウルトラ)
・ラーナ・ティエン(ウルトラ)

など、名選手がとにかく多いです。錦織選手の歴代ラケットは錦織圭の歴代使用ラケットまとめで全部打って比較しています。

Wilsonらしさを一言で言うと、「プロが使うラケットの感触を、そのまま市販品で味わえる」ところですね。プロスタッフやブレードは今でも硬派な中〜上級者向けの雰囲気がありますし、ここ数年はウルトラや新しいDEFYREで扱いやすいモデルも増えています。

ただ一方で、プロが実際に使っているのは市販品と違うプロストックモールド(H22など)だったりするので、「同じものを売ってくれよ…」と思うこともあります笑


Wilsonラケット全体に共通する印象

① 打感が柔らかく、情報量が多い

Wilsonといえばやはり打感です。

・ボールを「掴んだ」感覚が分かりやすい
・芯を外したら外したと正直に伝わる
・嫌な振動が少ない

バボラが硬めのラケットが多いのに比べると、Wilsonはどのシリーズもしなやかです。ブレード100 V10もウルトラ100 V5もかなり柔らかく、ボールを一旦ホールドしてから飛んでいく感覚がありました。

② フラットドライブと相性が良い

・直線的な弾道
・ライジングで合わせるショット
・相手のボールを押し込む打ち方

こういったショットがWilsonの得意分野です。筆者もフラットドライブ主体なので、ULTRA TOUR 98を選んだのはここが一番の理由でした。

逆にスピンを「かけていく」ラケットはあまりなく、ウルトラ100もスピンをかけすぎると短くなることがありました。スピンで収めるというより、打ち抜いてコントロールするメーカーですね。

③ ボレーがとにかく安定する

打感の話ばかりされがちですが、筆者が一番推したいのはここです。

ウルトラ100 V5はダブルスで使って不満ゼロでしたし、プロスタッフRF97はボレーが神がかって打ちやすかったです。しなりがあるのに面がブレないので、ブロックボレーも浮きにくいです。

④ モデルチェンジで性格が大きく変わらない

YONEXのVCOREのように世代ごとにガラッと変わることが少なく、前作の感覚のまま新作に移れることが多いです。ストックを買い足したい人にはありがたいメーカーですね。


主要シリーズ早見表

シリーズ立ち位置飛び軌道筆者のひとこと
PRO STAFFクラシックなコントロール系控えめ低め重さ以外のアシストなし。難しいけど楽しい
BLADE万能コントロール系控えめ〜普通低め草トーで一番見かける。面ブレが少ない
ULTRAパワー系(黄金スペック)普通中くらいボレー最高。98は筆者の元メイン
DEFYREスピン系(2026新シリーズ)普通やや高めエクストリームMPに近い印象
CLASH柔らかさ特化控えめ低めしなりは気持ちいいが、試合では反応が遅い

主要シリーズ別の印象

PRO STAFF(プロスタッフ)

Wilsonを象徴する伝説的なシリーズです。

プロスタッフにはやはり当て革が映えますね。不人気でしたがこの白黒カラーは好きでした。

印象

・究極のコントロール系
・重厚でクラシックな打感
・ミスは正直に出る

フェデラー・サンプラスのイメージそのままで、自分でボールを打っていく人向けのラケットです。

プロスタッフ97 クラシック V14を使った時は、98平方インチと比べても重さ以外のアシストがほとんどなく、打った通りのボールが飛んでいく感覚でした。正直、今のプレステージの方がよっぽどアシストがあると感じるくらいです笑

ただ重さがある分、相手のボールに押し負けることは少なく、プロスタッフRF97 V12は340gもあるのにボレーやライジングの処理がめちゃくちゃ楽でした。

難しいけど使っていて楽しい。プロスタッフはそんなシリーズですね。

BLADE(ブレード)

今のWilsonの中心にいる人気シリーズです。

印象

・コントロールとパワーのバランスが良い
・しなるのに面がブレない
・軌道は低め

プロスタッフほど尖っておらず、ウルトラほど飛ばない、ちょうど真ん中のシリーズです。

ブレード100 V10は100平方インチなのに軌道がかなり低く出て、面ブレも少なく、試合で緊張しても振り抜きやすいラケットでした。ウルトラ100と比べても、筆者はブレード100の方が好みでしたね。

ブレード98 V10になるとアシストはさらに少なく、球のノビと質で勝負するラケットになります。高い弾道のスピンで戦う人には絶対に合いませんが、自分から打っていくストローカーにはかなり良いです。

意外と良かったのがブレード98S V10で、98より軌道が上がって暴発しても落ちてくれるので、筆者は98より好きでした。

草トーでも絶対1人はブレードを使っている人がいるくらい、使用者が多いシリーズです。

ULTRA(ウルトラ)

Wilsonの中では一番パワー寄りのシリーズです。

全然ウルトラ100じゃないですがこの青+グロス最高ですね。

印象

・Wilsonの中では一番飛ぶ
・それでも他メーカーの黄金スペックより飛びは控えめ
・ボレーが最高

ウルトラ100 V5は自腹で買って実戦で使いましたが、黄金スペックなのに弾きすぎず、フラットドライブが収まってくれるラケットでした。そして何よりボレーが良く、ダブルスでは不満ゼロでした。

ただ突き球の威力は他の黄金スペックより弱く、スイングスピードを上げすぎると暴発したりショートしたりすることがありました。

一方でULTRA TOUR 98 V5は筆者が半年以上メインで使ったラケットです。黄金スペックの飛びすぎに悩んでいる人、フラットドライブで叩いていきたい人にはかなりオススメです。2本の違いはウルトラ100 V5 vs ULTRA TOUR 98 V5の比較記事にまとめています。

DEFYRE(ディファイア)

2026年に登場した、Wilsonでは珍しいスピン系のシリーズです。

これまでのWilsonはブレード=コントロール、ウルトラ=パワーで、ピュアアエロやVCOREのようなスピン系がありませんでした。そこを埋めるために出てきたシリーズですね。

印象

・しなりとホールド感がある
・振った分だけ素直に回転がかかる
・スピン系というより扱いやすいオールラウンド寄り

DEFYRE 100はヘッドのエクストリームMPにかなり近いフィーリングでした。正直「スピン系」と言われるとうーんですが、どのショットもそつなく打てて使いやすかったです。

98 PROは16×20のパターンで、低〜中弾道で叩き込むタイプでした。2本の違いはDEFYREシリーズのまとめ記事をどうぞ。

CLASH(クラッシュ)

Wilsonの中でも柔らかさを前面に出したシリーズです。

印象

・とにかくしなる
・軌道は低めで、フラットドライブは打ちやすい
・試合ではレスポンスの遅さが気になる

CLASH PRO V3は2000年代のラケットのようなしなりで、アップのラリーは楽しかったです。ただ速い展開になるとしなりが辛くなり、筆者には合いませんでした。

そして肘や手首に優しいと言われていますが、ピュアアエロで痛くならなかった筆者が、このラケットでは肘が痛くなりました笑 体の感じ方には個人差があるので、肘に不安がある人は必ず試打してから選んでくださいね。


Wilsonが向いているプレーヤー

・打感を重視したい
・フラット〜フラットドライブ系が得意
・黄金スペックの飛びすぎに悩んでいる
・ダブルスでボレーの安定感が欲しい
・同じラケットを長く使いたい

・ラケットに楽に飛ばしてもらいたい
・高い軌道のスピンを主体にしたい
・弾きの強い硬い打感が好き

楽に飛ばしたいならバボラ、スピンで攻めたいならYONEXのVCOREやバボラのピュアアエロの方が合うと思います。自分にどのラケットが合うか分からない人は、テニスラケット診断やラケット性能マップも使ってみてください。


よくある質問

Q. Wilsonで最初に選ぶならどのシリーズ?

黄金スペックに慣れている人ならウルトラ100、もう少しコントロールが欲しいならブレード100です。いきなりプロスタッフやブレード98は難しいので、まずは100平方インチから試すのがオススメです。

Q. 他メーカーからの乗り換えはしやすい?

バボラのピュアドライブなど、よく飛ぶラケットから移ると最初は「飛ばない」と感じると思います。ただその分アウトは減るので、飛びすぎに悩んで乗り換えるならむしろ狙い通りの変化ですね。逆にスピン量で収めていた人は、軌道が低くなってネットが増えやすいので試打で確認してみてください。


まとめ|Wilsonは「打った通りに飛ぶ」正統派メーカー

Wilsonのラケットを一言で表すなら、

流行に流されず、プレーヤーの技術を素直に引き出すメーカー

です。

モデルチェンジでの変化が少ないので、一度気に入ったら長く使い続けられます。筆者も今はプリンスのビースト100をメインにしましたが、ウルトラツアー98を使っていた時の打感の気持ちよさはWilsonならではだったと思います。

ほかのメーカーとの違いや、プレースタイル別・レベル別のおすすめは5大メーカー総まとめにまとめています。

それではここまで読んで頂きありがとうございました。

他のメーカーはBabolat(バボラ)編、YONEX(ヨネックス)編、HEAD(ヘッド)編、DUNLOP(ダンロップ)編からどうぞ。

じょりじょり

東北出身、テニス歴15年、

テニスラケット収集が趣味で90年代から現在のラケットまで幅広くコレクションしています。
最近はJOPにも挑戦中です。中々勝てませんが笑
年間ラケット購入数は過去最高50本です。
現在までのラケット、ストリング使用数は200を越えています。

メイン:プリンス ビースト100 2026
使用ストリング:ゴーセン G-tour1 

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