どうもじょりじょりです。
今日はステファノス・チチパス選手が実際に使っているラケットとストリングの紹介です。
チチパス選手といえば、ジュニアの頃からずっとウイルソンのブレード98(18×20)。ところが2025年のドバイで、真っ黒に塗ったラケットで優勝して大騒ぎになりました。中身はバボラのピュアアエロ98と言われていて、2026年の初めまでそれを使っていましたが、春のクレーシーズンにブレードへ戻しています。
しかも戻ったのは最新のブレードではなく、ジュニア時代から使っていた古い型のブレードと言われています。ここ1年半のラケットの行き来を、海外の掲示板の情報をもとに整理しました。
※2026年10月18日時点の情報です。プロストックの中身はメーカーが公表していないので、型や中身の話は海外の掲示板などで言われている情報です。
▶ ほかの選手の使用ラケットは「プロ選手の使用ラケット一覧」で探せます
この記事のポイント
- 長年の相棒はウイルソン ブレード98 18×20。中身はジュニア時代から使う2013年ごろの型(BLX世代・通称V4)のプロストックと言われている
- 2025年2月のドバイで、ウイルソンのロゴ(ステンシル)を入れた黒塗りのピュアアエロ98で優勝
- 黒塗りアエロはガットありで約337g・スイングウェイト342という計測値が出ている
- 2026年4月のミュンヘン・マドリードからブレードV7の塗装に戻し、7月にグスタードで優勝
- 2026年全米オープンの会見で「アエロはパワーとスピンが出たが、自分にはブレードのほうがコントロールできる」と話した
- ストリングはブレードのときはルキシロン 4G、アエロのときはRPMブラスト
チチパスの使用ラケット
Embed from Getty Images上の写真は2025年2月、ドバイの決勝(オジェ=アリアシム戦)のものです。真っ黒に塗ったラケットを使っています。
Embed from Getty Imagesこちらは2026年のマドリード、4回戦のルード戦です。ウイルソン ブレードV7の塗装に戻っています。
もともとはブレード98 18×20のプロストック
チチパス選手は、ジュニアの頃からウイルソンのブレード98 18×20を使ってきた選手です。海外の掲示板Talk Tennisでは、中身は2013年ごろのBLX世代のブレード(通称V4)の型で、塗装だけ時期ごとに新しくしてきたと言われています。ジュニア時代の写真のグロメット(穴の部分の樹脂)の形や、ストリンガーのテンションのメモなどが根拠として挙げられています。
プロストックの販売サイトに出ていた、本人のラケットとされる数値はこちらです。
| 時期・塗装 | 重さ(ガットあり) | スイングウェイト(ガットあり) | その他 |
|---|---|---|---|
| V7の塗装(2019年ATPファイナルズ優勝のころ) | 335g | 359 | バランス327mm、RA66 |
| V9の塗装の時期 | 340g前後 | 339〜342 | ― |
| 市販 ブレード98 18×20 V10(参考) | 305g(ガットなし) | ― | 16×19ではなく18×20 |
※本人のラケットの数値は、プロストックの販売サイトの値として掲示板に紹介されたものです。グリップは3(4 3/8)とされています。
一方で、9年ほど前に本人のラケットを計測したというストリンガーは「ガットなしのスイングウェイトはほぼいつも308だった」と書いていて、数値には幅があります。どちらにしても、市販のブレードよりかなり重いセッティングなのは確かです。
2025年2月、ドバイで黒塗りのピュアアエロ98
2025年2月のドバイで、チチパス選手は真っ黒に塗ったラケットで試合に出ました。ストリングにはウイルソンのロゴが入っていましたが、掲示板ではすぐに16×20のパターン、スロートの形、グロメットがバボラのピュアアエロだと特定されています。
そのラケットで決勝まで勝ち上がり、オジェ=アリアシム選手に勝って優勝。本人は試合後のインタビューで「新しいことを試して、ツアーの変化に合わせようとしている。大会のコンディションが遅くなってきている」と話していました。
この黒塗りのアエロについては、2026年1月に掲示板で、RPMブラストとオーバーグリップ込みで337.2g・スイングウェイト342.2・バランス32.9cmという計測値が紹介されています。重さはブレードの頃とほぼ同じで、ラケットが変わっても重さとスイングウェイトは自分の基準に合わせていたようです。
ブレードとアエロを行ったり来たり
ただ、その後はかなり迷走しています。掲示板の情報をまとめると、こんな流れです。
| 時期 | 使っていたラケット(言われている情報) |
|---|---|
| 2025年2月 | ドバイで黒塗りのピュアアエロ98。優勝 |
| 2025年春 | クレーシーズンはブレードに戻す |
| 2025年12月 | ギリシャのメディアが「ピュアアエロ98に完全に切り替える」と報道 |
| 2026年1〜3月 | 黒塗りのピュアアエロ98。3月のインディアンウェルズでは、ウイルソンの新型「Python」の試作品を練習で打つ姿も |
| 2026年3〜4月 | 練習ではブレードV8の塗装、エキシビションのUTSではH22(ブレードプロのプロストック)の18×20も |
| 2026年4月〜 | ミュンヘン・マドリードからブレードV7の塗装。その後7月にグスタードで優勝 |
掲示板によると、本人は以前から「ハードコートではアエロが、クレーではブレードのほうが合う」という趣旨の話をしていたそうで、掲示板でもコートによって使い分けているのでは、という見方がありました。
V7の塗装の中身は「ジュニア時代のブレード」
2026年4月から使っているV7の塗装のラケットについては、掲示板で細かい検証が行われています。グロメットの溝の位置が市販のV7とは違い、V5以前の型と同じだとして、「中身は市販のV7ではなく、昔の型」という見方が強くなりました。
兄のペトロス選手はポッドキャストで、「クローゼットにあったV7のラケットを見つけて、そこに落ち着いた」と話していたそうです。2019年にATPファイナルズで優勝したころの塗装なので、気持ちの面でもいい頃を思い出せるのかもしれませんね。
そして2026年全米オープンの3回戦の会見で、本人がラケットについて話しています。掲示板の要約によると、アエロのほうがパワーとスピンは出たけれど、自分のまっすぐ打つプレーには昔ながらのブレードのほうがコントロールしやすい、そしてジュニアの頃から使っているラケットに戻したという内容でした。この全米オープンは、新しくコーチについたムラトグルー氏と臨み、4回戦でシェルトン選手に敗れています。
ウイルソンとの契約はどうなっている?
黒塗りのアエロにもウイルソンのロゴを入れていたことから、ウイルソンとの契約は続いていると見る人が多い一方で、「もう契約は切れている」という書き込みもあり、はっきりしません。公式な発表はないので、ここは分からないとしておきます。
チチパスの使用ストリング
| 時期・ラケット | ストリング | テンション(言われている情報) |
|---|---|---|
| ブレード(長年) | ルキシロン 4G | 縦25kg・横24kg(本人のSNS)、2026年全米は52ポンド前後との書き込み |
| 2025年 黒塗りアエロ | バボラ RPMブラスト 1.30 | 24kg(2025年2月)、縦26kg・横24.5kg(2025年3月)、縦25kg・横24kg(2025年4月) |
| 2026年 ブレードV7の塗装 | ルキシロン 4Gとみられる | マドリードでは「最大のテンションで」と頼んでいたという話も |
ブレードのときは4Gをずっと使っていて、以前にはアルパワーやナチュラルとのハイブリッドも試したものの、結局4Gに戻したと言われています。アエロに変えたときはストリングもRPMブラストに変えていて、「ラケットだけでなく、ストリングもバボラの組み合わせ」を試していたことになります。
ブレード・アエロ98・4G・RPMブラストを使った僕の感想
ブレードはV10の100、98(16×19)、98Sを打っています。98は面の安定感が強く、しっかり振ってもブレないラケットでした。飛びは控えめで軌道も低めですが、そのぶん厚く当てたときのボールのノビがすごく良いです。18×20は打っていないので、チチパス選手のラケットはさらに軌道が低く、コントロール寄りだと思います。
ピュアアエロ98は2026年モデルと前作の両方を打っていて、98インチの中ではいちばん好きなラケットです。飛びすぎないのに、苦しい体勢では助けてくれます。チチパス選手が「パワーとスピンが出た」と言うのはよく分かります。
4Gはテンション維持が最高で、厚めに当ててボールを潰す感触が素晴らしいポリでした。RPMブラストも2か月メインで使いましたが、しっかり振るとボールを潰して回転がかかるポリです。
チチパス選手の話は「パワーとスピンを取るか、コントロールを取るか」という、一般の人のラケット選びでもよくある悩みそのものだと思います。トップ選手でも、慣れたラケットに戻すという選択をするんですね。
▶ 【Wilson】BLADE 98 16×19 V10 インプレ|コントロールと球の伸びで勝負する98
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▶ 【ルキシロン】4G インプレ|テンション維持が最高で、張り替え頻度が少なく済むポリ
▶ 【バボラ】RPMブラスト インプレ・評価|2か月メインで使った打感と合う人
市販でチチパスのセッティングに近づけるなら
- ラケット:ブレード98 18×20 V10。中身の型は違いますが、市販で一番近いのはこれ。アエロ時代を真似するならピュアアエロ98
- ストリング:ルキシロン 4G(アエロならRPMブラスト)
- テンション:本人は縦25kg・横24kg前後と高め。一般の人は縦50・横48ポンドくらいから
- 重さ:本人はガットありで335〜340g。真似するならグリップと3時・9時に少しずつ鉛を足して。ただしかなり重いので無理は禁物です
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よくある質問
Q. チチパスのラケットは?
A. 2026年はウイルソン ブレードV7の塗装のラケットで、中身はジュニア時代から使う古い型のブレード98 18×20と言われています。
Q. チチパスはバボラに変えたの?
A. 2025年2月から黒塗りのピュアアエロ98を使い、2025年末には完全に切り替えると報道されましたが、2026年4月からはブレードに戻しています。
Q. チチパスのラケットの重さは?
A. ブレードはガットありで335〜340g、スイングウェイトは340〜360前後と言われています。黒塗りのアエロも約337g・スイングウェイト342という計測値が出ています。
Q. チチパスのストリングは?
A. ブレードのときはルキシロン 4G、アエロのときはバボラ RPMブラストです。テンションは縦25kg・横24kg前後と言われています。
まとめ
- チチパス選手の中身は、ジュニア時代から使うブレード98 18×20(V4世代)のプロストックと言われている。
- 2025年2月から黒塗りのピュアアエロ98を使い、ドバイで優勝。
- 2026年4月にブレードV7の塗装へ戻し、グスタードで優勝。全米では「ブレードのほうがコントロールしやすい」と話した。
それではここまで読んで頂きありがとうございました。
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参考(確認日:2026年10月18日)
- Talk Tennis「Tsitsipas Blacked out racket!」(2025年2月〜2026年10月)
- Talk Tennis「Tsitsipas playing with V7 paint job in Madrid 2026」(2026年4月)
- Talk Tennis「Stencilling」(2026年9月)
- US Open公式:Stefanos Tsitsipas Press Conference|2026 US Open Round 3
- Punto de Break:Tsitsipas and his mysterious new racket(2025年2月)
- Tennis365:Stefanos Tsitsipas set for major racket change ahead of 2026(2025年12月)
- ATP Tour:Tsitsipas caps week of Gstaad battles with first title in 16 months(2026年7月)
- Dad Racket:Stefanos Tsitsipas Racquet Setup
- Getty Images:Stefanos Tsitsipas(2025年ドバイ)


