どうもじょりじょりです。
今日はアレクサンダー・ブブリク選手が実際に使っているラケットとストリングの紹介です。
ブブリク選手のラケットは、プロストックの中でもかなり変わった経緯をたどっています。2025年の春、お店で買ったバボラのピュアアエロ98を自分たちで黒くスプレーして使い始め、そこから一気に成績が上がりました。2026年にはダイアデムと契約し、今はダイアデムの塗装ですが、中身はピュアアエロ98のままと見られています。
※2026年10月18日時点の情報です。プロストックの中身はメーカーが公表していないので、型や中身の話は海外の掲示板などで言われている情報です。
▶ ほかの選手の使用ラケットは「プロ選手の使用ラケット一覧」で探せます
この記事のポイント
- 2025年3月から、市販のピュアアエロ98(2023年モデル)を黒くスプレーしたものを使用。テクニファイバーと契約中だった
- グロメット(バンパー)を削ってヘッドを軽くし、ガットなしのスイングウェイトは約290。ツアーでもかなり軽いセッティング
- 切り替えた2025年はハレ、グスタード、キッツビューエル、杭州で優勝し、2026年1月にトップ10入り
- 2026年にダイアデムと契約。ダイアデムの塗装・バットキャップになったが、中身はアエロ98(かアエロのコピー)と見られている
- ダイアデムは「プロジェクト・ブブリック」として、市販モデルを2026年8月に発売
- ストリングはバボラ RPMブラスト 1.30
ブブリクの使用ラケット
Embed from Getty Images上の写真は2025年6月、ハレの決勝(メドベージェフ戦)のものです。真っ黒なラケットを使っていて、これが黒くスプレーしたピュアアエロ98と言われています。
Embed from Getty Imagesこちらは2026年のウィンブルドン4回戦(フリッツ戦)。この頃からダイアデムのバットキャップやヘッドガードに変わっています。スロートの形は、上のハレのときのアエロ98とほとんど同じに見えます。
ラケット遍歴:ウイルソン→ヨネックス→テクニファイバー→アエロ
ブブリク選手は、もともとラケットをよく変える選手です。ウイルソンのシックスワン95やプロスタッフ97から始まり、ヨネックスのEゾーン98、短期間ヘッドのグラビティプロを試して、テクニファイバーと契約してT-Fight ISO 305を使っていました。
Tennisnerdによると、T-Fight時代はガットなしで約319g・バランス31.7cm・スイングウェイト304(ガットありで約344g・スイングウェイト334前後)。今のアエロと比べると、かなり重いセッティングでした。
2025年3月、お店で買ったアエロ98を黒くスプレー
転機は2025年3月です。アメリカ・アリゾナのチャレンジャー大会で、真っ黒なラケットを使い始めました。掲示板では、黒の下から黄色い塗装が見えること、16×20のパターン、グロメットの形から、すぐにピュアアエロ98と特定されています。
テレビ中継の解説では「チャレンジャーでチチパス選手の黒塗りのラケットを打ってみて気に入り、ピュアアエロを数本買って黒いスプレーで塗った」と話されていたそうです。掲示板では「コーチがアリゾナのお店で買ってきたものを塗った」という話も出ています。ドキュメンタリーでは、塗ったラケットをバーベキューのグリルで乾かしている場面もあったとか笑
ちなみにチチパス選手の兄のペトロス選手はポッドキャストで、「ブブリクはロシアで手に入るだけのアエロ98を買い集めた」と話していたそうです。2023年モデルはもう売られていないので、何年分もストックしているのかもしれません。
グロメットを削ってスイングウェイト約290
ブブリク選手のアエロでいちばん面白いのは、ヘッドを軽くするために、12時側のグロメット(バンパー)を削っていることです。黒く塗った分の重さを相殺する意味もあると言われています。
| 項目 | ブブリク選手(言われている情報) | 市販 ピュアアエロ98(2023) |
|---|---|---|
| フェイス | 98平方インチ | 98平方インチ |
| パターン | 16×20 | 16×20 |
| スイングウェイト | ガットなしで約290 | ガットなしで295前後 |
| カスタム | 12時側のグロメット・バンパーを削る、黒くスプレー | ― |
| ストリング | RPMブラスト 1.30 | ― |
※市販品の数値は掲示板で紹介されていた公称値の目安です。ブブリク選手の数値はTennisnerdや掲示板で言われているものです。
ガットなしでスイングウェイト290前後は、ATPの選手としてはかなり軽い部類です。T-Fight時代の304から一気に軽くして、振り抜きを優先したことになります。サーブやドロップショット、アンダーサーブなど、ひらめきで打つブブリク選手らしいセッティングですね。
2026年、ダイアデムと契約。でも中身はアエロ?
2026年3月ごろ、ブブリク選手はダイアデムと契約しました。ダイアデムはスビトリーナ選手も契約している、アメリカの比較的新しいメーカーです。
ただ、その後もしばらくは黒いアエロのまま。6月末ごろからダイアデムのバットキャップやヘッドガードに変わりましたが、掲示板ではグロメットの形やスロートの形が2023年のピュアアエロ98と同じだとして、「中身はアエロのまま」「ダイアデムがアエロをそっくり作ったコピーでは」という見方が続いています。バボラのラケットにそのまま他社の塗装をするのは問題になるので、形をそっくり作ったコピーという説が有力です。
市販の「プロジェクト・ブブリック」
ダイアデムは2026年8月、ブブリク選手のシグネチャーモデルとして「Project Bublik(プロジェクト・ブブリック)」を発売しました。98・100・チーム100の3本で、98は公式で98平方インチ・302g・バランス323mm(6ポイントヘッドライト)・16×20・フレーム厚21.5-23.5-22mmです。
面白いのは、ダイアデム自身が「完成品ではなく、本人のシグネチャーモデルに向けた開発途中のスナップショット」と説明していること。掲示板では、市販品は同社のアクシス98とほぼ同じ形で、ブブリク選手が実際に使っているラケットとは別物と見られています。
ブブリクの使用ストリング
ストリングはバボラのRPMブラスト 1.30と言われています。2025年6月には、大会の張り場の伝票から21〜22kgくらいのテンションだったという書き込みがありました。トップ選手としては低めのテンションです。
軽いスイングウェイトに、低めのテンションのRPMブラスト。ラケットとガットの両方で「振り抜きやすさ」と「楽に飛ばす」方向に振っているのが分かります。
ピュアアエロ98とRPMブラストを使った僕の感想
僕はピュアアエロ98(2026年モデルと前作)をどちらも打っています。98平方インチの中ではいちばん好きなラケットで、飛びすぎないのに苦しい体勢では助けてくれる、完成度の高いラケットでした。擦り上げるより厚く当ててスピンをかける打ち方で性能が出て、ボレーのキレも抜群です。
RPMブラストも2か月メインで使いました。硬いと言われますが、しっかり振るとボールを潰して回転がかかります。
ダイアデムのラケットは、アクシス98は打っていませんが、NOVA100をシングルスとダブルスでがっつり使ったことがあります。素直で暴れないラケットでした。
ブブリク選手のように削ってヘッドを軽くするのは、一般の人でも真似しやすいカスタムです。ただグロメットを削るのはおすすめしないので、軽くしたいならもともとスイングウェイトの低い個体を選ぶか、グリップ側に少し鉛を足してトップライトにするほうが安全です。
▶ 【Babolat】ピュアアエロ98 2026 インプレ・評価|前作との違いと98インチの完成形
▶ 【バボラ】ピュアアエロ98 インプレ|しなりとパワーのバランスが最高の競技用ラケット
▶ 【バボラ】RPMブラスト インプレ・評価|2か月メインで使った打感と合う人
▶ 【ダイアデム】NOVA100 インプレ・評価|試打からシングルスで使った感想まで
市販でブブリクのセッティングに近づけるなら
- ラケット:ピュアアエロ98。本人と同じ2023年モデルは中古で探すしかないので、2026年モデルが現実的。見た目も揃えたいならダイアデムのプロジェクト・ブブリク98
- ストリング:RPMブラスト 1.30(一般の人は1.25でも)
- テンション:本人は21〜22kgと低め。一般の人は44〜48ポンドくらいから
- 重さ:本人はヘッドを軽くしているので、鉛は足さないのが近い
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よくある質問
Q. ブブリクのラケットは?
A. 2026年はダイアデムの塗装ですが、中身はバボラのピュアアエロ98(2023年モデル)か、そのコピーと見られています。2025年は自分たちで黒くスプレーしたピュアアエロ98を使っていました。
Q. ブブリクはなぜ黒いラケット?
A. 2025年はテクニファイバーと契約していたため、市販のピュアアエロ98のロゴを隠すために黒く塗っていたと言われています。
Q. ダイアデムの「プロジェクト・ブブリック」は本人と同じ?
A. ダイアデム自身が「開発途中のスナップショット」と説明していて、掲示板では本人のラケットとは別物と見られています。
Q. ブブリクのストリングは?
A. バボラのRPMブラスト 1.30で、テンションは21〜22kgくらいと言われています。
まとめ
- ブブリク選手は2025年3月から、市販のピュアアエロ98を黒くスプレーして使用。グロメットを削ってスイングウェイト約290の軽いセッティング。
- 切り替えた2025年は4大会で優勝し、2026年1月にトップ10入り。
- 2026年はダイアデムと契約したが、中身はアエロ98(かそのコピー)と見られている。
それではここまで読んで頂きありがとうございました。
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- 【プロストックとは】市販品との違いを徹底解説|YONEX・HEAD・Wilson・Babolatのペイントジョブ・コード・見分け方
参考(確認日:2026年10月18日)
- Talk Tennis「Bublik Blacked Out Racquet」(2025年3月〜2026年)
- Talk Tennis「Diadem Project Bublik」(2026年7月〜10月)
- Diadem公式:Project Bublik 98
- Tennisnerd:Alexander Bublik’s Racquet and Player Profile
- Tennisnerd:Bublik with a blacked-out racquet
- Wikipedia:Alexander Bublik(成績)
- Getty Images:Alexander Bublik(2025年ハレ)


