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【薬剤師が解説】テニスレッグ(ふくらはぎの肉離れ)の応急処置|湿布・痛み止めの使い方と復帰の目安

テニス
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どうも、じょりじょりです。普段はラケットやガットのインプレを書いていますが、本業は薬剤師です。

テニス中、踏み込んだ瞬間にふくらはぎに「後ろからボールをぶつけられたような」衝撃が走って、そのまま歩けなくなる。こういうケガは「テニスレッグ」と呼ばれ、テニスをする中高年に多いふくらはぎの肉離れです。

今回は、テニスレッグが起きる仕組みと、その場でやるべき応急処置、湿布や痛み止めの使い方、復帰と予防までを、薬剤師の目線で整理します。

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結論:テニスレッグになったら

  • その場でプレーをやめる。「歩けるから大丈夫」と続けるのが一番悪化させる
  • まずは安静・圧迫・心臓より高く上げる。冷やすなら1回15分程度まで
  • 歩けない、腫れが強い、ふくらはぎがへこんでいる、しびれる時は早めに整形外科へ
  • 痛み止めは痛みが強い時に必要な分だけ。けがの直後に「治すため」に飲み続けるものではない
  • 復帰は、ストレッチしても痛くなく、反対の脚と同じ感覚になってから

テニスレッグとは

ふくらはぎの筋肉のうち、内側の腓腹筋(ひふくきん)が、急な動きで部分的に切れてしまうケガです。肉離れのなかでも、テニスで起きやすいことからこの名前がついています。

起きやすい場面

  • ドロップショットに飛びついた時や、急なダッシュの1歩目
  • つま先で踏ん張って、膝を伸ばしたまま地面を蹴った時
  • ウォーミングアップが足りない試合の序盤、または疲れがたまった終盤

よくある症状

  • 「後ろから蹴られた」「ボールが当たった」ような衝撃や、プツッという感覚
  • ふくらはぎの内側の痛みで、つま先立ちや踏み込みができない
  • 数日かけて腫れや内出血(あざ)が足首のほうへ広がってくる

メディカルノートの解説でも、ふくらはぎ(腓腹筋)は肉離れの代表的な部位として挙げられています。疲労、年齢、ウォーミングアップ不足が起こりやすくする要因です(メディカルノート:肉離れ)。

こむら返りとの違い

同じふくらはぎでも、こむら返りは筋肉が勝手に縮んでつる状態で、伸ばすと数分で治まるのが普通です。テニスレッグは筋肉が切れているので、ストレッチしても痛みが引かず、歩くのもつらい状態が続きます。つる症状についてはこむら返り対策の記事で詳しく解説しています。

その場でやる応急処置

日本ではRICE処置(安静・冷却・圧迫・挙上)がよく知られています。すぐにプレーをやめ、冷やす場合は15分程度を目安にし、感覚がなくなったら外す、という方法です(メディカルノート)。

一方で、最近の海外のスポーツ医学では「PEACE & LOVE」という考え方も広がっています。けがの直後72時間は保護・挙上・圧迫を行い、そのあとは痛みの範囲で少しずつ動かしていく、という流れです(British Journal of Sports Medicine)。この考え方では、直後に冷やしすぎることや、抗炎症薬を使うことは回復を遅らせる可能性があるとして、控えるよう勧めています(英国NHSの患者向け資料)。

どちらにも共通しているのは、無理に動かさない・圧迫する・脚を上げるの3つです。冷却については、痛みや腫れが強い時に短時間だけ使う、くらいに考えておくとよいと思います。

やることポイント
プレーをやめる「歩けるから続ける」は悪化のもと。大会でも棄権を考える
圧迫するテーピングや弾性包帯で、きつすぎない程度に巻く。しびれたら緩める
脚を上げる横になって、クッションなどで心臓より高くする
冷やす(必要なら)保冷剤はタオルで包み、1回15分程度まで

すぐに受診してほしいサイン

  • 体重をかけて歩けない
  • ふくらはぎが大きく腫れている、へこんでいる、変形している
  • 足先がしびれる、色が悪い、冷たい
  • かかとの上(アキレス腱)に痛みやへこみがある

最後のアキレス腱のケースは、テニスレッグではなくアキレス腱断裂の可能性もあります。自己判断せず、整形外科を受診してください。

薬剤師が解説:湿布と痛み止めの使い方

湿布・塗り薬

市販の湿布には、冷たく感じるだけのものと、ロキソプロフェンやジクロフェナク、フェルビナクなどの痛み止めが入ったものがあります。打ち身や肉離れの痛みには、痛み止め入りの湿布や塗り薬が使えます。

ただ、上で書いたとおり、けがの直後から「早く治したいから」と強い抗炎症薬を使い続けるのは、海外では控える考え方もあります。痛くて眠れない、歩くのがつらいなど、痛みを和らげる必要がある時に使う、と考えるのがオススメです。成分ごとの違いはテニス肘の湿布・塗り薬の選び方で詳しく解説しています。

飲み薬の痛み止め

ロキソプロフェンやイブプロフェンなどの飲み薬も、同じ考え方です。痛みが強い時に、用法・用量を守って必要な分だけ使ってください。飲み薬と湿布を一緒に使う時や、胃や腎臓の病気がある人、ほかの薬を飲んでいる人は、購入時に薬剤師に相談してください。ロキソプロフェン配合の市販薬についてはロキソニンPROフィジカルの記事でも説明しています。

大会に出ている人は、痛み止めの成分も念のため確認する習慣をつけておくと安心です。調べ方はテニスの大会前に飲んではいけない市販薬の記事にまとめています。

復帰の目安とリハビリ

数日たって痛みが落ち着いてきたら、痛みの出ない範囲で歩く、足首をゆっくり動かす、といったところから再開します。いきなりダッシュやジャンプをするのは避けましょう。

スポーツへの復帰は、ふくらはぎをストレッチしても痛みがなく、けがをしていない側と同じような感覚になってからが目安です(メディカルノート)。違和感が残ったまま試合に出ると、再発しやすくなります。軽いケガでも、まずは整形外科で程度を確認してもらうと、復帰の時期が見えやすくなります。

テニスレッグの予防

  • ウォーミングアップをしっかり:特に寒い時期や、朝早い試合の前は、ふくらはぎとアキレス腱を十分に動かしてから入る
  • 疲れた時こそ無理をしない:連戦の終盤や、寝不足の日は要注意
  • 水分とミネラルの補給:脱水や疲労は筋肉トラブルのもと
  • ふくらはぎの筋力とストレッチ:カーフレイズ(かかとの上げ下ろし)とストレッチを習慣にする
  • シューズを見直す:すり減ったシューズや、コートに合わないソールは踏ん張りに負担がかかる

まとめ

  • テニスレッグは、踏み込みで内側の腓腹筋が切れる、ふくらはぎの肉離れ
  • 起きたらすぐにやめる。圧迫して脚を上げ、冷やすなら短時間
  • 歩けない、腫れや変形が強い、しびれる時は早めに整形外科へ
  • 湿布や痛み止めは、痛みが強い時に必要な分だけ
  • 復帰は、ストレッチしても痛くなく、反対の脚と同じ感覚になってから

あわせて読みたい:薬剤師のテニス健康ノート

薬剤師のテニス健康ノートの記事一覧はこちら

参考資料

※この記事は一般的な情報です。けがの状態は人によって違うので、痛みが強い時や長引く時は医療機関を受診してください。

それではここまで読んで頂きありがとうございました。

この記事を書いた人:じょりじょり
薬剤師。JOPに挑戦しながら、ラケットとガットを試打してレビューしています。

じょりじょり

東北出身、テニス歴15年、

テニスラケット収集が趣味で90年代から現在のラケットまで幅広くコレクションしています。
最近はJOPにも挑戦中です。中々勝てませんが笑
年間ラケット購入数は過去最高50本です。
現在までのラケット、ストリング使用数は200を越えています。

メイン:プリンス ビースト100 2026
使用ストリング:ゴーセン G-tour1 

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