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【薬剤師が解説】ロキソニンPROフィジカルとは?ロキソニンSとの違いと、芍薬甘草湯と同じ生薬を配合した意味

テニス
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どうも、じょりじょりです。普段はラケットやガットのインプレを書いていますが、本業は薬剤師です。今回は本業の話です。

2025年9月に発売された「ロキソニンPROフィジカル」。ドラッグストアでも手に取る方が多い薬です。一方で、店頭では「普通のロキソニンと何が違うの?」「芍薬甘草湯が入っているなら、足がつった時にも効く?」と聞かれることもよくあります。

この記事では、添付文書の情報をもとに、ロキソニンSとの違い、配合されている生薬の量、テニスをする人に向いている使い方と注意点を薬剤師の目線で整理します。

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結論:ロキソニンPROフィジカルはこんな薬

  • 鎮痛成分はロキソニンSと同じロキソプロフェン60mg(1回量)
  • そこに、筋肉の緊張を和らげる目的でシャクヤクとカンゾウのエキス(芍薬甘草湯と同じ2つの生薬)を加えた第1類医薬品
  • 向いているのは、腰・肩・関節の痛みや、運動後の筋肉痛など「体の痛み」
  • 生薬の量は医療用の芍薬甘草湯よりかなり少なく、こむら返りの薬ではない(効能にも入っていない)
  • 1回2錠、1日2回まで。試合前や運動中に「予防」で飲むのは避ける

ロキソニンPROフィジカルとは

第一三共ヘルスケアが2025年9月に発売した、飲むタイプの解熱鎮痛薬です。区分は第1類医薬品なので、購入時には薬剤師からの説明があります。メーカーは、腰・肩・関節などの「体の痛み」向けの製品として位置づけています(薬事日報)。

成分(1回量=2錠中)

成分量役割
ロキソプロフェンナトリウム水和物68.1mg(無水物として60mg)痛み・炎症を抑える
シャクヤク乾燥エキス36mg(芍薬252mgに相当)筋肉の緊張を和らげる鎮痛補助成分
カンゾウ乾燥エキス50.4mg(甘草252mgに相当)筋肉の緊張を和らげる鎮痛補助成分
酸化マグネシウム33.3mg胃への負担に配慮した成分

出典:PMDA 一般用医薬品情報(ロキソニンPROフィジカル)

ロキソニンSとの違い

ロキソニンSロキソニンPROフィジカル
鎮痛成分(1回量)ロキソプロフェン60mgロキソプロフェン60mg
1回に飲む錠数1錠2錠
鎮痛補助成分なしシャクヤク・カンゾウのエキス
効能頭痛・生理痛・腰痛・関節痛・筋肉痛・歯痛などの鎮痛、解熱ほぼ同じ(体の痛みに加え、頭痛・生理痛・歯痛・解熱も含む)
区分第1類医薬品第1類医薬品

痛みを止める主役の成分と量は同じです。違いは、筋肉の緊張に着目した2つの生薬が加わっている点です。そのぶん1回2錠になっているので、ロキソニンSの感覚で1錠だけ飲むと、ロキソプロフェンが半量になってしまう点に注意してください。

「芍薬甘草湯配合」と思ってよい? 生薬の量を比べてみた

配合されている芍薬と甘草は、こむら返りの定番漢方「芍薬甘草湯」と同じ組み合わせです。ただし量はかなり違います。医療用のツムラ芍薬甘草湯は、1日量に芍薬6.0g・甘草6.0g分のエキスを含みます(添付文書)。

芍薬(生薬換算)甘草(生薬換算)
ロキソニンPROフィジカル 1回量252mg252mg
ロキソニンPROフィジカル 1日最大(3回)756mg756mg
医療用 芍薬甘草湯 1日量6,000mg6,000mg

1日の最大量で比べても、芍薬甘草湯の約8分の1です。つまりロキソニンPROフィジカルは、芍薬甘草湯の代わりにはなりません。効能にも「こむら返り」や「筋肉のけいれん」は入っておらず、あくまで鎮痛薬の効き目を補うための配合と考えるのが正確です。

足がつった時は、まずストレッチ、繰り返す場合は芍薬甘草湯を検討するのが基本です。詳しくはテニス中・夜中のこむら返り対策と芍薬甘草湯の記事で解説しています。

テニスをする人に向いている使い方

  • 試合や練習の翌日の筋肉痛:太もも・ふくらはぎ・肩まわりの張りを伴う痛み
  • 腰痛・肩の痛み:サーブやストロークで負担がかかりやすい部分
  • 軽い打撲・捻挫の痛み:ただし腫れが強い、体重をかけられない場合は先に受診を

テニス肘のように同じ場所が長く痛む場合は、飲み薬だけに頼るより、湿布やサポーター、ギアの見直しを組み合わせるほうが現実的です。テニス肘の湿布・塗り薬・サポーターの選び方もあわせて読んでみてください。

試合前・試合中の「予防」には使わない

痛くなる前に飲んでおくのはおすすめしません。汗をかいて脱水ぎみの時に解熱鎮痛薬を使うと、腎臓に負担がかかりやすくなります。また、痛みが消えることでケガのサインに気づきにくくなります。痛みが出てから、必要な時だけ使いましょう。

用法・用量

  • 15歳以上:1回2錠、水またはぬるま湯で飲む
  • 1日2回まで。再び症状が出た場合は3回目を飲める
  • 服用の間隔は4時間以上あける
  • 空腹時を避けて飲む
  • 15歳未満は飲まない

使う前に確認したい注意点

飲んではいけない人

  • この薬やその成分でアレルギー症状を起こしたことがある人
  • 解熱鎮痛薬やかぜ薬でぜんそくを起こしたことがある人
  • 15歳未満
  • 胃・十二指腸潰瘍、肝臓病、腎臓病、心臓病で治療を受けている人
  • 貧血・血小板減少など血液の異常を指摘されている人
  • 出産予定日12週以内の妊婦

一緒に使わない・続けて使わない

  • ほかの解熱鎮痛薬、かぜ薬、鎮静薬と一緒に飲まない
  • 服用の前後に飲酒しない
  • 長く続けて飲まない。3〜5日飲んでも痛みを繰り返す場合はやめて受診する

甘草の重複に注意

カンゾウ(甘草)は、とりすぎると偽アルドステロン症(むくみ、血圧上昇、低カリウム血症による脱力など)の原因になります。この薬単独の甘草量は多くありませんが、芍薬甘草湯やコムレケア、ほかの甘草入りの漢方薬と一緒に使う場合は量が重なります。併用したい時は、購入時に薬剤師に相談してください。

大会に出る人へ

ロキソプロフェンのような解熱鎮痛薬は、ドーピングの禁止物質ではありません。ただ、大会前に使う薬は成分を確認する習慣をつけておくと安心です。調べ方はテニスの大会前に飲んではいけない市販薬の記事にまとめています。

薬剤師としての評価

鎮痛成分は信頼できるロキソプロフェンで、胃への配慮もされている、体の痛み向けの飲み薬です。運動後の筋肉痛や腰・肩の痛みに、ロキソニンSの代わりに選ぶ価値はあります。

一方で、「芍薬甘草湯が入っているから足がつった時にも効く」と期待して買うのはおすすめしません。生薬の量が少なく、こむら返りは効能にも含まれていないからです。つりやすい人は、芍薬甘草湯とストレッチ、水分・塩分補給で対策するほうが確実です。

まとめ

  • ロキソニンPROフィジカルは、ロキソプロフェン60mgにシャクヤク・カンゾウのエキスを加えた第1類医薬品
  • 効き目の主役はロキソニンSと同じ。1回2錠なので飲む量に注意
  • 芍薬と甘草の量は医療用芍薬甘草湯の約8分の1。こむら返りの薬ではない
  • 運動後の筋肉痛や腰・肩の痛みなど、痛みが出てから必要な時だけ使う
  • 痛みが長引く、腫れが強い場合は無理をせず医療機関へ

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参考資料

この記事を書いた人:じょりじょり
薬剤師。JOPに挑戦しながら、ラケットとガットを試打してレビューしています。

じょりじょり

東北出身、テニス歴15年、

テニスラケット収集が趣味で90年代から現在のラケットまで幅広くコレクションしています。
最近はJOPにも挑戦中です。中々勝てませんが笑
年間ラケット購入数は過去最高50本です。
現在までのラケット、ストリング使用数は200を越えています。

メイン:プリンス ビースト100 2026
使用ストリング:ゴーセン G-tour1 

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