どうもじょりじょりです。
今日は、アンドレ・アガシ選手が現役時代に実際に使っていたラケットとストリングの紹介です。
アガシ選手はアメリカの選手で、グランドスラムは8勝。1999年の全仏オープンでキャリアグランドスラムを達成して、1996年のアトランタ五輪では金メダルも取っています。2006年の全米オープンを最後に引退しました。
ラケットは1993年から引退までヘッドのラジカル。ただ、塗装はTi・リキッドメタル・フレックスポイントと変わっても、中身は1993年の最初のラジカル(107平方インチのOS)だったと言われています。しかも長い間、20×21という特注のストリングパターンを使っていました。
※2026年10月28日時点でまとめた情報です。プロのラケットの中身はメーカーが公表していないので、型や中身の話は海外の掲示板や当時の報道で言われている情報です。
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この記事のポイント
- 1980年代はプリンスのグラファイト(POG OS)。ドネーと契約していた時期も、中身はプリンスだったという話がある
- 1993年からヘッド ラジカル ツアー(OS)。黒と黄色の「バンブルビー」と呼ばれたモデル
- ストリングパターンは1993年から1999年のローマまで20×21の特注、その後18×19
- 塗装はTi→リキッドメタル→フレックスポイントと変わったが、中身は最初のラジカルOSの型と言われる
- ストリングは昔はケブラー×ナチュラル、2003年ごろからルキシロン
- 専属ストリンガーのローマン・プロケシュさんによると、ガットなしで340g、グリップは特注
アガシの使用ラケット
Embed from Getty Images Embed from Getty Images上の写真は、1999年の全仏オープン決勝(メドベデフ選手戦)と、2003年の全豪オープンのものです。2003年の全豪は、ヘッドがリキッドメタル ラジカルで優勝したと紹介している大会です。
プリンスからヘッドへ(〜1993年)
アガシ選手が1988年にツアーで一気に勝ち始めたときのラケットは、プリンスのグラファイト(POG)OSです。
その後ドネーと契約しますが、本人の自伝『OPEN』には、プリンスのラケットをドネーに見えるように塗って使っていた話が出てきます。プロの塗装(ペイントジョブ)の、かなり早い例ですね笑
1993年からヘッドのラジカル
1993年、ヘッドはアガシ選手のためにラジカル ツアーを作りました。黒と黄色の塗装から「バンブルビー(マルハナバチ)」と呼ばれたモデルで、アガシ選手はこのラケットで1994年の全米オープンを優勝しています。
アガシ選手が使っていたのは、フェイスの大きいOS(690平方センチ=107平方インチ)の方だと言われています。
| 時期 | 塗装 | 主な出来事 |
|---|---|---|
| 1993〜1998年 | ラジカル ツアー(バンブルビー)→ツインチューブ | 1994年全米、1995年全豪優勝 |
| 1999年 | Tiラジカル | 全仏優勝でキャリアグランドスラム、全米優勝 |
| 2000〜2001年 | Tiラジカル | 2000年・2001年全豪優勝 |
| 2003年 | リキッドメタル ラジカル | 全豪優勝(8つ目のグランドスラム) |
| 2005〜2006年 | フレックスポイント ラジカル | 2005年全米準優勝、2006年全米で引退 |
ヘッドの公式の歴史ページでは、1999年のTiラジカル、2003年のリキッドメタル ラジカルがそれぞれ新しい型として紹介されています。ただ海外の掲示板では「アガシ選手の中身は最初のラジカルOSを少し手直ししたもので、Tiは少し試しただけ」「引退まで、塗装を変えたバンブルビーのOSだった」という見方が多いです。
20×21という特注のストリングパターン
アガシ選手のラケットでいちばん有名なのが、ストリングパターンです。1998年8月から2000年4月までアガシ選手のストリンガーとして帯同していた人によると、アガシ選手は20×21のパターンを使っていて、1999年のローマから18×19に変えたそうです。
20×21は1993年ごろからずっと使っていたと言われていて、107平方インチの大きいフェイスでも、18×20のミッドサイズのようなコントロールが欲しかったのでは、と言われています。18×19に変えた直後の1999年の全仏オープンで、キャリアグランドスラムを達成しているのも面白いところです。
アガシのラケットのスペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| フェイス | 107平方インチ(690平方センチ)と言われる |
| ストリングパターン | 20×21(1993〜1999年5月)→18×19 |
| 重さ | ガットなし340g(ローマン・プロケシュさんの話)。別の雑誌では「12.9オンス(約365g)で少しトップヘビー」とも |
| グリップ | 4 7/16の特注。グリップは型から作り直していたと言われる |
| オーバーグリップ | トーナグリップ(青) |
| 振動止め | 輪ゴム |
2006年に出た「ヘッド アガシ ラジカル リミテッドエディション」は、1993年のバンブルビーを再現したモデルで、107平方インチ・346g・6ポイントトップライト・スイングウェイト339・RA63・フレーム厚21mm・18×19です。アガシ選手の実際のラケットに近いのは、このモデルだと思います。
アガシの使用ストリング
| 時期 | ストリング |
|---|---|
| 1990年代 | ケブラーとナチュラルのハイブリッド |
| 2003年ごろ〜引退 | ルキシロン(アルパワーと言われる) |
1990年代はケブラーとナチュラルのハイブリッドで、30代になってからルキシロンに変えたと言われています。2003年の全豪オープンはルキシロンで優勝していて、当時の掲示板には「直近5回のグランドスラム優勝者はみんなルキシロン」という書き込みもありました。
テンションははっきりした数字が見つかりませんでしたが、ナイトマッチは1〜2ポンド下げて張っていたと本人が話していたそうです。2006年の全米では、雨の湿気で飛びすぎたので、試合中にテンションの高いラケットに変えています。
ラジカルを使った僕の感想
アガシ選手と同じOSの系統では、リキッドメタル ラジカルOSを使っていました。とにかく柔らかくて、ストリングがたわんでボールと長く引っ付いてから飛んでいく感じです。追い込まれて当てるだけになっても、なぜか弾いてくれるので、ストロークはかなり楽でした。
MPの方では、リキッドメタル ラジカルMPとマイクロジェル ラジカルMPを打っています。どちらも今のラケットにはないしなりがあって、バウンドしてからボールが伸びていく感覚が良かったです。
アガシ選手は、このOSに20×21という目の細かいパターンで、ライジングを早いタイミングで叩いていました。目が細かいとボールが飛びにくくなるので、大きいフェイスの安定感と、細かいパターンのコントロールを両方取った、アガシ選手らしいセッティングだと思います。
【HEAD】リキッドメタル ラジカルOS インプレ|しなりが最高、手首に優しい思い出のデカラケ
【HEAD】リキッドメタル ラジカルMP インプレ|ジョコビッチのプロストックの元になった名器
【HEAD】マイクロジェル ラジカルMP インプレ|柔らかさと弾きが両立した、今でも使える傑作
市販でアガシのセッティングに近づけるなら
- ラケット:中身まで近づけるなら、中古のラジカル ツアーOSやアガシ ラジカル リミテッドエディション(107平方インチ・18×19)
- 手軽にいくなら:今のラジカルMP(98平方インチ・16×19)。ラジカルの系統の打感は楽しめます
- ストリング:アルパワーのフル、または縦ナチュラル×横アルパワー
- テンション:本人の数字は不明。一般の人は48〜52ポンドくらいから
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よくある質問
Q. アガシのラケットは?
A. 1993年から引退までヘッドのラジカルです。塗装はTi・リキッドメタル・フレックスポイントと変わりましたが、中身は最初のラジカルOS(107平方インチ)の型だったと言われています。
Q. アガシのストリングパターンは?
A. 1993年ごろから1999年のローマまでは20×21の特注、その後は18×19です。
Q. アガシのストリングは?
A. 1990年代はケブラーとナチュラルのハイブリッド、2003年ごろからはルキシロンです。
まとめ
- 1993年からヘッドのラジカル(107平方インチのOS)。塗装だけ新しいモデルに
- 1999年5月までは20×21の特注パターン、その後18×19
- ストリングはケブラー×ナチュラルからルキシロンへ
それではここまで読んで頂きありがとうございました。
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参考(確認日:2026年10月28日)
- Talk Tennis「Agassi- 20×21 string pattern?(2009年)」
- Talk Tennis「Andre Agassi Racquet WEIGHT?(2006年)」
- Talk Tennis「Andre Agassi Racquet …paintjob(2006年)」
- Talk Tennis「Agassi Racquet Switch(2006年)」
- Talk Tennis「Agassi Racquet history(2004年)」
- Talk Tennis「Andre Agassi personal racquet Head Radical Ti OS(2021年)」
- Talk Tennis「Agassi should stop using Luxilon…(2004年)」
- Talk Tennis「Agassi prototype racquet from 1998」
- HEAD:The History of the HEAD Radical Series
- Tennis Warehouse:HEAD Agassi Radical Limited Edition
- Getty Images:Andre Agassi(1999年全仏オープン決勝)


