どうもじょりじょりです。
今日は、マラト・サフィン選手が現役時代に実際に使っていたラケットとストリングの紹介です。
サフィン選手はロシアの選手で、2000年の全米オープン決勝でサンプラス選手を圧倒して優勝し、同じ年に世界1位になりました。2005年には全豪オープンも優勝。ラケットを叩き折るシーンでも有名で、2009年に引退しています。
サフィン選手のラケットは、中身はずっとヘッドのプレステージ(ミッド)で、塗装だけ時代ごとに変わっていたと言われています。一時期はダンロップと契約しながら、ヘッドのラケットを使い続けていたという面白い話もあります。
※2026年10月26日時点でまとめた情報です。プロのラケットの中身はメーカーが公表していないので、型や中身の話は海外の掲示板や当時の報道で言われている情報です。
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この記事のポイント
- キャリアのほとんどはプレステージ クラシック600(ミッド・93平方インチ・18×20)の系統
- 塗装はi.プレステージ→リキッドメタル→フレックスポイント→マイクロジェルと変わっても、中身はプレステージ ミッド
- 2001年夏から2002年の全仏まではダンロップと契約。でも使っていたのはダンロップの塗装をしたヘッドのラケットだったと言われる
- ガット込みで350g台・バランス320mm前後・スイングウェイト350〜370とかなり重い
- ストリングはナチュラルのフルとビッグバンガー オリジナルのフルを行ったり来たり。テンションは26〜31kgと高め
サフィンの使用ラケット
Embed from Getty Images Embed from Getty Images上の写真は、2000年の全米オープン決勝(サンプラス選手戦)と、2008年のウィンブルドン1回戦(フォニーニ選手戦)のものです。2008年はマイクロジェル プレステージ ミッドの塗装ですね。
中身はずっとプレステージ ミッド
サフィン選手のラケットは、ヘッドのプレステージ クラシック600の系統です。600平方センチ(93平方インチ)・フレーム厚19mm・18×20の、いわゆる「プレステージ ミッド」ですね。
ヘッドはこのあと何度も新しいプレステージを出しましたが、サフィン選手は塗装だけ新しいモデルにして、中身はずっとミッドの型を使っていたと言われています。
| 時期 | 塗装 | 主な出来事 |
|---|---|---|
| 1990年代後半 | プレステージ クラシック600など | 1998年の全仏でアガシ選手に勝って注目される |
| 2000年 | ヘッドの当時のプレステージ | 全米オープン優勝、世界1位 |
| 2001年夏〜2002年春 | ダンロップの塗装(中身はヘッドと言われる) | ダンロップと契約 |
| 2002年〜 | i.プレステージ ミッド | 2002年の全仏までにヘッドに戻る |
| 2004年ごろ〜 | リキッドメタル プレステージ ミッド | 2005年全豪オープン優勝 |
| 2006年ごろ〜 | フレックスポイント プレステージ ミッド | ケガからの復帰 |
| 2008〜2009年 | マイクロジェル プレステージ ミッド | 2008年ウィンブルドン準決勝、2009年引退 |
現役の最後の2年ほどはマイクロジェル プレステージ ミッドの塗装で、プロストックのコードはTGK237.1だったという書き込みがあります。引退後のシニアツアーではTGT292.1というコードのラケットを使っていたそうです。
ダンロップと契約していたのにヘッドを使っていた話
サフィン選手は2001年の途中から、ダンロップと契約しました。ところが試合で使っていたのは、ヘッドのプレステージにダンロップのロゴ(ステンシル)を入れたものや、ダンロップの「MW200G」の塗装をしたラケットだったと言われています。
これにはヘッドがドイツで訴えを起こしたと、2002年にアメリカのスポーツビジネス紙が報じています。結局サフィン選手は2002年の全仏オープンまでにヘッドに戻り、i.プレステージの塗装で戦うようになりました。
2001年の全仏では真っ黒に塗ったラケットを使っていた写真もあって、この時期のサフィン選手のラケットはプロの塗装の話でよく出てきます。
サフィンのラケットのスペック
サフィン選手のラケットは、ヘッドから軽めのフレームが送られてきて、専門の人が重さを足して仕上げていたそうです。鉛は3時・9時・12時に貼っていて、のちにバンパーの下に隠すようになったと言われています。
| 測った人 | 重さ | バランス | スイングウェイト | グリップ |
|---|---|---|---|---|
| 海外のストリンガー(ガット込み) | 約356g | 約323mm | 370 | ― |
| 実物を測った人(ガット込み) | 353g | 320mm | 347 | 4 1/2(グリップ4) |
どちらにしても、ガット込みで350g台・スイングウェイト350前後以上なので、市販のプレステージ ミッド(ガットなし330g前後)よりかなり重いです。
サフィンの使用ストリング
| 時期 | ストリング | テンション |
|---|---|---|
| 1990年代後半 | キルシュバウム | ― |
| 2001〜2002年ごろ | バボラ VSのフル(ナチュラル) | ― |
| 2003年(インディアンウェルズ) | ― | 31kg/30kg |
| 2005年1月 | 縦ポリ(アルパワーラフと言われる)×横VS 1.30 | 縦28kg/横27kg |
| 2005年4月 | ナチュラルのフルに戻す | ― |
| 2006年(インディアンウェルズ) | ― | 26kg/25kg |
| その後 | ルキシロン ビッグバンガー オリジナルのフル | 26kg前後(28〜29kgという話も) |
| 2008年 | バボラのナチュラルという情報も | ― |
ストリングは時期によってかなり変わっていて、ナチュラルのフルとビッグバンガー オリジナルのフルを行ったり来たりしていたようです。テンションは26〜31kg(57〜68ポンド)と高めで、18×20の小さいラケットにこのテンションなので、かなり飛ばない設定ですね。
2005年の全豪オープンを優勝したときは、縦ポリ×横ナチュラルのハイブリッドだったという書き込みがあります。
プレステージ ミッドを使った僕の感想
僕は2023年に復刻されたプレステージ ツアー600(クラシック600)を使っています。93平方インチ・330g・18×20で、しなりがすごくて打感は最高の一言です。そのかわり弾道は低くて、今のラケットに慣れているとボールが持ち上がらないし、芯を外すと手に響きます。サーブは飛ばないし重いですが、確率は良くて、プレステージらしさがありました。
リキッドメタル プレステージMPも、プロストックに近いしっとりした打感で、許容性はほぼないけどサーブが気持ちよく打てるラケットでした。
サフィン選手はこのミッドの型を350g台まで重くして、しかも高めのテンションで張って、あのフラットなバックハンドを打っていたわけです。ラケットに「飛ばしてもらう」要素がほとんどない設定なので、本人のパワーがどれだけすごかったかがわかりますね笑
【HEAD】プレステージ ツアー600(クラシック600)インプレ|2023年に復刻された名器の打感は最高
【HEAD】リキッドメタル プレステージMP インプレ|今でも使いたくなる最高の打感の名器
市販でサフィンのセッティングに近づけるなら
- ラケット:復刻版のプレステージ クラシック 2.0か、中古のツアー600。どちらもミッドサイズの18×20
- 手軽にいくなら:今のプレステージ プロ(98平方インチ・18×20)
- ストリング:ナチュラルのフル(VSタッチ)か、ビッグバンガー オリジナルのフル
- テンション:本人は26〜31kgと高め。一般の人は無理せず50ポンド前後から
- 重さ:本人はガット込み350g台。一般の人は市販のままで、慣れたら少しずつ
プレステージ クラシック 2.0の購入はこちら
ビッグバンガー オリジナルの購入はこちら
ナチュラル(VSタッチ)の購入はこちら
よくある質問
Q. サフィンのラケットは?
A. 中身はヘッドのプレステージ ミッド(クラシック600の系統・93平方インチ・18×20)で、塗装はi.プレステージ、リキッドメタル、フレックスポイント、マイクロジェルと変わっていきました。
Q. サフィンはダンロップを使っていた?
A. 2001年の途中から2002年の春までダンロップと契約していましたが、中身はヘッドのプレステージだったと言われています。
Q. サフィンのストリングとテンションは?
A. ナチュラルのフルやビッグバンガー オリジナルのフルで、テンションは26〜31kgと時期によってかなり違います。
まとめ
- 中身はずっとプレステージ ミッド(93平方インチ・18×20)で、塗装だけ変わっていった
- ダンロップ契約中もヘッドのラケットを使っていたと言われる
- ガット込み350g台の重さに、ナチュラルやビッグバンガーを26〜31kgで張っていた
それではここまで読んで頂きありがとうございました。
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- 【2026年最新】プロ選手の使用ラケット一覧
参考(確認日:2026年10月26日)
- Talk Tennis「Safin racquet and tension」
- Talk Tennis「Marat’s Prestige Classic」
- Talk Tennis「Safin string/racket set up」
- Talk Tennis「Safin new stringing specs」
- Talk Tennis「Playtest of the Safin setup」
- Talk Tennis「Safin / Philippoussis specs」
- Talk Tennis「Safin personal frame」
- Talk Tennis「Safin playing Dunlop」
- Talk Tennis「Safin with blacked out racket RG 2001」
- Talk Tennis「Marat Safin personal racquet specs, secrets」
- Talk Tennis「Marat Safin personal racquet from Australian Open 2004」
- Getty Images:Marat Safin(2000年全米オープン決勝)


