どうも、じょりじょりです。
今回はスピン系ラケットの王者とも言える、バボラ ピュアアエロシリーズの歴代モデル比較です。
2026年モデルは大幅なモールド変更で賛否両論ですね。ただアエロは発売当初はいろいろ言われても、結局みんな使いだすのがいつものことです。YouTubeでは「変わりすぎ」という否定的な意見も多いですが、アマチュアは新作に替えて普通に使っている人がほとんど。しっかり使えば慣れていきます。
とはいえ、一度振り返ってみると毎回けっこう性能が変わっています。今回はこの4世代を、実際に全部打った筆者の感想で比べていきます。
- ピュアアエロ 2016
- ピュアアエロ 2019(2018年発売の世代)
- ピュアアエロ 2022(2023年モデルも同じ)
- ピュアアエロ 2026
ピュアアエロの記事まとめ
最新モデル(2026年)
世代比較・旧モデル
- 歴代ピュアアエロ比較(2016・2019・2022・2026)(この記事)
- ピュアアエロ2022・2023 インプレ
- ピュアアエロ98(2023年モデル)インプレ
- エボアエロ・ピュアアエロ100・98比較(2022-2023年モデル)
- ピュアアエロ2016 インプレ
- ピュアアエロVS 2016 インプレ
- ピュアアエロ ラファ オリジン インプレ
- アエロプロドライブ2010 インプレ
結論:タイプ別のおすすめ世代
先に結論です。どれが一番かは「何を求めるか」で変わります。
| こんな人 | おすすめ世代 | 理由 |
|---|---|---|
| とにかくパワーと回転で押したい | 2016 | 歴代で一番飛び、スピンサーブも最高レベル |
| スピンラケットらしさと安定感の両立 | 2019 | フレームは硬いが打感は柔らかく、スピンもかかるのに飛びすぎない |
| ダブルス・ボレー重視 | 2022 / 2026 | 2022は目が細かく浮かない。2026は面ブレがほぼ無く歴代最高レベル |
| フラットドライブで前に打ちたい | 2026 | 軌道が低めで前への推進力が強い。ピュアドライブに近い |
| アエロプロドライブからの乗り換え | 2022 / 2026 | 軌道や球の出方がアエロプロドライブに近づいた |
筆者自身のおすすめは2026年モデルです。理由は後半の「結局どのモデルが一番良い?」で書いています。
ピュアアエロ歴代のスペック・テクノロジー比較
4世代とも100平方インチ・300g・320mmの黄金スペックで、数字はほぼ同じです。違いはフレーム構造とテクノロジー、そして打った時のフィーリングに出ています。
| モデル | フレーム厚 | RA(参考) | 主なテクノロジー・変更点 |
|---|---|---|---|
| 2016 | 23-26-22mm | 69 | FSI Spin、Aeromodular2 |
| 2019 | 23-26-23mm | 67 | Cortex Pure Feel、Carbon Ply Stabilizer、Aeromodular3 |
| 2022 | 23-26-23mm | 69 | NF² Tech(天然フラックス繊維)、ストリングパターンの真ん中を密に |
| 2026 | 23-26-23mm | 69 | シャフト形状を変更(モールド変更) |
※ストリングパターンはどれも16×19です。RAは測定元(メーカー・ショップ・張り上げ前後)で数値がバラつくので参考程度に見てください。2016と2022は筆者の個別記事、2019はTennis Warehouse、2026は海外のスペック比較サイトの数値です。
ひと目でわかる比較表
筆者の感想を◎○△で並べるとこうなります。
| 2016 | 2019 | 2022 | 2026 | |
|---|---|---|---|---|
| パワー(飛び) | ◎ | 〇 | 〇 | △ |
| スピン量・軌道の高さ | ◎ | ◎ | 〇 | △ |
| コントロール | △ | 〇 | ◎ | ◎ |
| 打感の柔らかさ | ◎ | 〇 | ◎ | 〇 |
| ボレー | 〇 | 〇 | ◎ | ◎ |
| サーブ | ◎ | 〇 | ◎ | 〇 |
2026の△は「悪い」という意味ではなく、スピン系からフラットドライブ寄りに性格が変わったという意味です。
ピュアアエロ2016|歴代で一番パワーと回転が出る

2016年モデルはアエロプロドライブの後継として登場しました。デザインは歴代で一番かっこいいと思います。大幅なモールド変更で、アエロプロドライブ難民が大量に生まれた世代でもあります。
フレームにはFSI SpinとAeromodular2が採用され、空気抵抗を減らしながら回転量を最大化する作りです。
レーダーチャート

打感
フェイスがボールに張り付くような、ベタっとした柔らかい打感です。ストリングの目が粗いからか歴代アエロの中でも柔らかく感じますが、フレーム自体は硬いのでボックスのようなしなりはありません。
ストローク
とにかくパワーとスピン量がすごい。4世代の中で一番飛びます。普通に振るだけで、ボールが上がる・回転がかかる・バウンド後に跳ねる・飛びも強い、というスピンラケットらしい性能でした。
ただし欠点もあります。ブレを感じやすく、飛びが強いのでコントロールはやや大雑把。調子が良い日は現行のアエロより速くてスピンのかかった球を連発できますが、調子が悪い日は暴発が増えます。使いこなせる技術があれば、一番質の良い球が打てるモデルです。
ボレー
アエロはどれもボレーが打ちやすく、2016も弾きと飛びのバランスが良くて使いやすいです。強いて言えば4世代の中では一番浮きやすいかも。一番軌道が上がりやすいので仕方ないところですね。
サーブ
スピンサーブは最高レベルで、キックサーブはかなり跳ねます。飛びが一番強いのでスピードもしっかり出て、ピュアドライブ並みのパワーを感じました。サーブのスピードを求めるなら、今でも選択肢に入るモデルです。
向いている人
- パワーと回転で押していきたい人
- 柔らかい打感が好きで、暴発を抑えるスイングができる人
▶ 【バボラ】ピュアアエロ 2016 インプレ・評価(詳細)
ピュアアエロ2019(2018世代)|完成度が一気に上がった

2016のパワー感やブレを改善した、完成度の高い1本です。今でも使っている人がかなり多い世代で、2022年モデルで性格が変わったため、アエロ難民は「2018年モデル」と「アエロプロドライブ」の2派に分かれた印象です。
主な変更点はCortex Pure Feel、Carbon Ply Stabilizer、Aeromodular3の搭載です。
レーダーチャート

打感
2016より少し弾きが加わって、ブレが減った印象です。アエロらしい打感がありつつ、少しガシっとした感触になっています。打感だけなら僕は2016が好みでしたが、試合で安心感があるのはこちらですね。
ストローク
2016より少し控えめなパワーで、ブレ感もないのでかなり打ちやすいです。打ち込みやすく、粘りやすいパワー感になったので、このモデルから離れられない人が多いのも納得です。軌道はそこまで変わりません。
フレームは硬いけど打感は柔らかい、スピンもかかるけど飛びすぎない。スピンラケットとしての使いやすさは、この世代が一番だと思います。
コントロール
2016より良くなっていますが、98インチなどに比べるとパワー型ラケットという印象です。コントロールは2022年モデルの方が上ですね。
ボレー
アエロなので打ちやすいのは変わりません。2016より少しアシストが減った代わりに浮きにくくなったので、ダブルスでもかなり使いやすいです。
サーブ
程よく回転がかかり、安定したサーブが打ちやすかったです。2016ほどのスピードや跳ねはありませんが、そのぶん暴れが少なく、ファーストもセカンドも同じ感覚で入れていけます。
実例:2018を使い続ける友人とシングルスをしてみた
よく一緒に練習する友人が、今でもピュアアエロ2018を愛用しています。久しぶりにシングルスをしたら、結果は6-2、3-6。2018の強さを改めて感じました。
- アウトだと思っても入ってくる:回転性能が高いので、浮いたボールやガシャったアプローチまで落ちてきて、見逃しが何度もありました。
- なかなか前に出られない:何でも跳ねてくるので、ベースラインの内側でライジングを打たせてもらえません。
- 疲れても球の威力が落ちない:相手は息が上がっているのに、ボールはしっかり重いまま。黄金スペックの強みですね。
友人いわく「適当になってもボールが入る」「力を入れなくても良い球が飛ぶ」「ガシャってもとりあえず入る」のが使い続ける理由だそうです。新作は回転量が減ったのが気に入らず、2018年モデルが安くなった時に買い足していました。2019世代の良さがよくわかるエピソードです。
向いている人
- スピンで粘って、しっかり回転をかけて打ちたい人
- パワーアシストは欲しいけど、2016ほど暴れてほしくない人
ピュアアエロ2022|コントロールとボレーが最高

筆者が一番好きだったラケットです。変えなくても良かったかも…と思うくらいで、中古も高めです。
2022モデルはストリングパターンの真ん中を密にしてスピン量を抑え、大きく方向性が変わったモデルです。軌道はアエロプロドライブに近づきました。発売当初はいろいろ言われましたが、結局人気は変わらず使っている人も多いです。
新素材のNF² Tech(天然フラックス繊維)で振動吸収が大きく向上しました。アエロで一度肘をやられかけましたが、このモデルからはそれがなくなりました。
レーダーチャート

打感
ボワンとした柔らかい打感で、ホールド感があります。打ち込んでも硬い感触がなく、フラックスの効果が感じられました。
ストローク
スピン量は相変わらず多いですが、2019より減って前へ打ちやすくなった印象です。飛びも抑えられ、黄金スペックの中では普通くらい。暴発が少なく、振っても落ちてくれるので扱いやすいです。
ここで好みが分かれました。2018年モデルは軌道を上げやすかったので「アエロらしくない」と乗り換えなかった人も多い一方、アエロプロドライブの軌道が好きだった人はこの2022でかなり乗り換えた印象です。そして2026年モデルでまた迷子になりましたね。笑
ボレー
2016や2019よりさらに扱いやすく、筆者はボレーでこのラケットに決めたほどです。目が細かいので浮かず、相手のハードショットも問題なく返せます。暴発もなく、ドロップボレーのタッチもかなり良かったです。
サーブ
もともと速度・回転ともに高い性能のシリーズで、2022は安定感が増してかなり打ちやすくなりました。回転をかけながらスピードも出るので、サーブ&ボレーもやりやすいです。
向いている人
- ダブルス中心で、ボレーの安定感を重視する人
- アエロプロドライブの軌道が好きだった人
- 肘や手首が気になる人(まずは試打推奨)
▶ 【バボラ】ピュアアエロ 2022・2023 インプレ・評価(詳細)
ピュアアエロ2026|フラットドライブ寄りに進化した最新作

2026モデルは近年のトレンドを反映した、コントロール強化型のアエロです。シャフト部分の形が全然違いますね。今までのアエロとは打って変わって軌道は中くらいになり、ピュアドライブに近づいた印象です。
レーダーチャート

打感
2022はシャフトが粘る感じでしたが、2026はフェイス部分が柔らかく、面でボールを持つ感覚です。アエロらしいフレーム剛性はありつつ、ベタっと乗る安心感が増しています。
ストローク
2022より前への推進力が強化されています。というより、もうスピンラケットではなくなりましたね。シャフトの剛性が上がったように感じ、しっかり振った時の安定感が高いです。パワーは少し控えめですが、ラインを狙う精度が上がっていて、バウンド後のノビは歴代トップクラスです。
アエロ打ちをしなくてもしっかり打てるので筆者は好みでした。逆に、振り上げるアエロ打ちのままだと最初はアウトしやすいので、少しレベルスイング寄りにするのがコツです。
スピン
スピン量は相変わらず多いです。ただ2019のような高い軌道のスピンではなく、前へのフラットドライブのスピンが強くなった印象です。
ボレー
ボレーは歴代アエロでも最高レベルです。面ブレがほぼ無く、掴んでからキレよく飛び、ローボレーがとにかく簡単。ダブルスならこれ1本で完結します。
サーブ
縦の跳ねは減りましたが、どの回転系サーブも打ちやすく、スピードも出ます。前への推進力が強いので、少し回転を落としたフラット気味のサーブの方が良さが出ました。
向いている人
- フラットドライブで前に打ちたい人
- ダブルスでボレーのミスを減らしたい人
- アエロプロドライブ(特に2013)の球の出方が好きだった人
▶ 【Babolat】ピュアアエロ2026 インプレ|前作2022との違いを試打比較(詳細)
歴代モデルまとめ
4世代の特徴をまとめるとこうなります。あくまで筆者の感想ですが、細かい調整を重ねて変化してきた印象です。

| モデル | 特徴 |
|---|---|
| 2016 | 歴代1位のパワー |
| 2019 | パワーとスピンのバランスが〇 |
| 2022 | スピン量を減らし、前への力とボレーを強化 |
| 2026 | よりフラットドライブ寄り。現代テニス向き |
結局どのモデルが一番良い?
筆者は2026年モデルです。今まではアエロ打ちをしないとガシャることもありましたが、2026年モデルはけっこう適当に振っても良いボールがいくので、かなり使いやすいです。
アマチュアはプロと違って同じラケットを供給してもらえないので、新作に慣れていくしかありません。新作が出るたびに「前作の方が良かった」という人は一定数いますが、今回のアエロは性能の変化が大きかった分、その声が多く見えるだけです。悪いラケットではなく、ユーザーも徐々に増えてきている印象です。
順位をつけるなら、こんな感じです。
- スピンラケットとしての完成度:2019 ≧ 2022 > 2016 > 2026
- 今のテニスのトレンド込み:2026 > 2022 > 2019 > 2016
よくある質問
Q. 今から買うなら新品の2026と中古の2019・2022、どっちがいい?
A. 長く使うなら2026です。スピンの高い軌道が好きで、2026が合わなかった人は中古の2019や2022を探す価値があります。中古は状態の差が大きいので、フレームの傷やグロメットの状態を確認してから選びましょう。
Q. 2022から2026に買い替える価値はある?
A. 予算があれば試打してからの買い替えがおすすめです。ボレーと前への推進力は確実に上がっています。打ち方は、擦り上げるアエロ打ちを少し前に振るだけで対応できます。
Q. アエロプロドライブ難民はどれを選べばいい?
A. 2022か2026です。むき出しウーファーのあの打感はもうありませんが、軌道や球の出方は近づいています。
Q. 2016を今使うのはあり?
A. ありです。パワーアシストに慣れれば今でも攻撃的なテニスができます。ただ新品はほぼ手に入らないので、中古で探すことになります。
まとめ
ピュアアエロは、世代ごとに性格がはっきり違うラケットでした。
- パワーと回転なら2016
- スピンラケットらしさと安定感なら2019
- ボレーとコントロールなら2022
- フラットドライブと現代テニスなら2026
新作はガラッと変わりましたが、打ちやすさは変わりません。気になる世代があれば、ぜひ打ち比べてみてください。
それではここまで読んで頂きありがとうございました。


