どうもじょりじょりです。
今日はグリゴール・ディミトロフ選手が実際に使っているラケットとストリングの紹介です。
ディミトロフ選手はブルガリアの選手で、片手バックハンドの美しいフォームから「ベビー・フェデラー」と呼ばれてきました。2017年にはATPファイナルズで優勝し、最高ランキングは3位です。ただ、2025年のウィンブルドンでシナー選手から2セットを先取しながら胸の筋肉を痛めて棄権し、そこからケガに苦しんでいます。2026年4月には14年ぶりにトップ100から外れましたが、ウィンブルドンではワイルドカードで出場して4年連続のベスト16に入りました。
ラケットはウイルソンのプロスタッフの塗装ですが、中身は何度も変わっていて、しかも18×17や18×18という市販にはないパターンを使っているのが特徴です。2026年には一時ウイルソンの新作DEFYERも試しました。
※2026年10月24日時点の情報です。プロストックの中身はメーカーが公表していないので、型や中身の話は海外の掲示板などで言われている情報です。
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この記事のポイント
- 以前はヘッドのプレステージ。2012年ごろにはウイルソンの93平方インチのプロストック
- 2012年の数値はガットなし328g・スイングウェイト338・バランス33cm(オーバーグリップ込み)という書き込み
- ウイルソンは「プロスタッフ 95S・97S」というディミトロフ選手向けのモデルを発売したこともある
- 2020年ごろはRF97の型に18×17、2024年ごろは97で18×18の特注品
- 2026年3〜4月は18×18のDEFYER(パイソン)を試すが、5月にはプロスタッフに戻す
- ストリングは長く縦ナチュラル×横ポリ。2026年は4Gに見えたという書き込み
ディミトロフの使用ラケット
Embed from Getty Images Embed from Getty Images上の写真は2026年7月、ウィンブルドン3回戦(ベレッティーニ選手戦)のものです。フルセットの末に勝って、ベスト16に入りました。
ヘッドからウイルソンの93へ
ディミトロフ選手は、以前はヘッドのプレステージを使っていました。2012年ごろにはすでにウイルソンに変えていて、93平方インチのプロストックを使っていたと言われています。
2012年、シンシナティの大会で本人のラケットを張ったというストリンガーが、次の数値を書き込んでいます。
| 項目 | ディミトロフ選手(2012年・93平方インチ) |
|---|---|
| 重さ(ガットなし・オーバーグリップ込み) | 328g |
| スイングウェイト(ガットなし) | 338 |
| バランス(ガットなし) | 33cm |
ガットを張るとスイングウェイトは360を超え、バランスもほぼイーブンになる計算です。掲示板では「かなりヘッドが重いセッティング」と言われていました。
プロスタッフ 95S・97Sは本人向けのモデル
ウイルソンは2014〜2015年ごろ、ディミトロフ選手のために「プロスタッフ 95S」「プロスタッフ 97S」という、縦糸と横糸の本数が少ないスピン向けのモデルを発売しています。「ディミトロフのラケット」として話題になりましたが、あまり売れずに終わったそうです。
93と97を行ったり来たり、18×17のパターン
2018〜2019年ごろのディミトロフ選手は、とにかくラケットをよく変えていました。掲示板には「大会ごとに違うラケットを使っている」「試合を見るたびに違う」という書き込みが並んでいます。
93平方インチの昔のラケットに戻したり、フェデラー選手と同じ97平方インチの型に3時・9時の鉛を貼って試したりしていて、2019年の全仏のころには97平方インチで18×17のパターンに落ち着いたと見られています。2020年には「2021年のプロスタッフの塗装で、中身はRF97の型に18×17」という書き込みがありました。
2024年ごろは97の18×18
2024年には、プロスタッフ97の18×18のラケットを使っていると話題になり、「市販してほしい」というスレッドまで立ちました。ネットに出回った本人のラケットには、スロートの内側に筆記体の名前とブルガリアの紋章が入っています。
掲示板では「ディミトロフ選手の型はプロスタッフ97より少し小さい、96.5平方インチくらいの特注品」という声もありました。また、2025年の書き込みでは「昔より軽くして、グリップをレザーから合成のものに変え、サイズも4番から5番に上げた」と言われています。
2026年はDEFYERを試して、プロスタッフに戻す
2026年3月のマイアミ・オープンで、ディミトロフ選手がウイルソンの開発中のラケット「パイソン」(のちのDEFYER)を使っていて、掲示板で「ニュースだ」と話題になりました。4月のマドリードでは18×18のパイソンを使っていたそうで、ここでもディミトロフ選手らしいパターンです。
ただ、5月のエクス・アン・プロヴァンスのチャレンジャーではプロスタッフに戻していて、8月には「ディミトロフ選手はDEFYERが気に入らなかった」という書き込みがありました。
| 時期 | ラケット | 中身(言われているもの) |
|---|---|---|
| 〜2011年ごろ | ヘッド プレステージ | プレステージ |
| 2012年ごろ〜 | ウイルソン | 93平方インチのプロストック |
| 2014〜2015年ごろ | ウイルソン プロスタッフ 95S・97S | 本人向けのスピンモデル |
| 2018〜2019年 | ウイルソン プロスタッフ | 93と97を行き来。18×17 |
| 2020年ごろ | ウイルソン プロスタッフ(2021の塗装) | RF97の型・18×17 |
| 2024年ごろ | ウイルソン プロスタッフ97 | 97(96.5という声も)・18×18の特注 |
| 2026年3〜4月 | ウイルソン パイソン(DEFYER) | 18×18の試作品 |
| 2026年5月〜 | ウイルソン プロスタッフ | プロスタッフの特注品 |
ディミトロフの使用ストリング
| 時期 | ストリング | テンション |
|---|---|---|
| 2012年 | 縦:ウイルソン ナチュラルガット/横:ルキシロン 4G | 縦26kg・横25kg |
| 2016年 | 縦:ウイルソン ナチュラルガット 17/横:ルキシロン アルパワー | ― |
| 2026年3月 | 4Gに見えたという書き込み | ― |
ディミトロフ選手は、長く縦ナチュラル×横ポリのハイブリッドです。2012年は横が4G、2016年は横がアルパワーという書き込みがありました。2016年のイスタンブールの決勝では、何度もストリングが切れて話題になっています(雨や湿気でナチュラルが切れやすかったのでは、と言われています)。
2026年3月のマイアミでは「4Gを使っているように見えた」という書き込みがありました。
プロスタッフ97を打った僕の感想
ディミトロフ選手の特注品は打ったことがないのですが、プロスタッフ97 V14(クラシック)とRF97 V12は打っています。
プロスタッフ97 V14は、98平方インチのラケットと比べても重さ以外のアシストがない、味付けのないシンプルなラケットでした。グッとボールを掴む重ための打感で、フラットドライブでライン際を狙うと相手コートの深くに突き刺さり、バウンド後の伸びもかなり良かったです。正直、今のプレステージの方がよっぽどアシストがあると感じたくらいです。
RF97 V12は340gの超ハードスペックで、打感は最高の一言です。ボックス形状らしい、しっとりした柔らかさでした。ただ擦り上げるスピンはこの重さでは無理で、厚い当たりで潰して自然にかかるスピンが基本です。ディミトロフ選手が18×17や18×18のように縦糸と横糸の間隔を変えているのは、この「スピンのかかりにくさ」を補うためなのかなと思います。
【2026年最新】Wilson PRO STAFF 97 CLASSIC V14 インプレ
【Wilson】プロスタッフ RF97 V12 インプレ|面ブレゼロの安定感と気持ち良い打感、ただしスタミナ勝負
【歴代まとめ】ウイルソン プロスタッフの歴史|初代85からRF97・V14まで
【ルキシロン】4G インプレ|テンション維持が最高で、張り替え頻度が少なく済むポリ
市販でディミトロフのセッティングに近づけるなら
- ラケット:プロスタッフ97(V14・クラシック)。18×18や18×17は市販されていないので16×19で
- ストリング:縦ナチュラル×横4Gかアルパワーのハイブリッド
- テンション:本人は縦26kg・横25kg(2012年)。一般の人は縦23kg・横22kgくらいから
- 重さ:今は昔より軽くしていると言われている。まずは市販のままで、足りなければ12時に鉛を少し
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よくある質問
Q. ディミトロフのラケットは?
A. ウイルソンのプロスタッフの塗装の特注品です。2024年ごろは97平方インチの18×18と言われています。2026年に一時DEFYERを試しましたが、プロスタッフに戻しています。
Q. ディミトロフと同じラケットは買える?
A. 18×18や18×17のプロスタッフは市販されていません。昔、ディミトロフ選手向けの「プロスタッフ 95S・97S」が発売されたことはあります。
Q. ディミトロフはDEFYERを使っている?
A. 2026年3〜4月に18×18のDEFYER(パイソン)を試合で使いましたが、5月にはプロスタッフに戻しています。
Q. ディミトロフのストリングは?
A. 長く縦ナチュラル×横ポリのハイブリッドです。横は4Gやアルパワーという情報があります。
まとめ
- ヘッドのプレステージから、2012年ごろにウイルソンの93平方インチのプロストックへ
- 93と97を行き来しながら、18×17、18×18と市販にないパターンを使い続ける
- 2026年は18×18のDEFYERを試したが、プロスタッフに戻す
- ストリングは縦ナチュラル×横ポリ(4Gやアルパワー)
それではここまで読んで頂きありがとうございました。
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- 【2026年最新】プロ選手の使用ラケット一覧
参考(確認日:2026年10月24日)
- Talk Tennis「Wilson ProStaff 97 18×18 – Dimitrov」(2024年〜2025年)
- Talk Tennis「Dimitrov new racquet?」(2018年〜2020年)
- Talk Tennis「Wilson Python/ Defyer – Released July 2026」(2025年〜2026年)
- Talk Tennis「Grigor Dimitrov’s String Setup?」(2012年)
- Talk Tennis「What kind of fragile strings does Dimitrov use?」(2016年)
- Talk Tennis「Wilson releasing Pro Staff 97S for Dimitrov」
- Last Word on Sports:A year after heartbreak, Grigor Dimitrov writes a new Wimbledon story(2026年7月)
- Getty Images:Grigor Dimitrov(2026年ウィンブルドン3回戦)


