どうも、じょりじょりです。
ガットを買おうとすると、同じ銘柄でも「1.20」「1.25」「1.30」と太さが選べることが多いですよね。「16L」「17」のような表記もあって、どれを選べばいいのか迷う人は多いと思います。
今回は、ガットを100種類以上試打してきた筆者が、ゲージ(太さ)の違いで打感・飛び・スピン・耐久性がどう変わるのかを、実際に同じガットを太さ違いで打ち比べた経験も交えて解説します。
結論:迷ったら1.25mm、目的があれば細く・太く
- 迷ったら1.25mm前後(16L)。打感・飛び・耐久性のバランスが一番よく、筆者もメインのポリは1.25を使っています
- 1.20mm前後(17):弾きと食いつきが増え、楽に飛ぶ。そのぶん切れやすく、テンションも落ちやすい
- 1.30mm前後(16):切れにくく、打感はしっかり。ポリだと「持ちすぎて飛ばない」と感じる人も多い
- ガットがすぐ切れる人は太く、飛ばない・腕が疲れる人は細く、が基本の考え方
| ゲージ | 打感 | 飛び | スピン | 耐久性 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1.20前後(17) | 柔らかく食いつく | ◎ | ○〜◎ | △ | パワーが欲しい人、切れにくい人 |
| 1.25前後(16L) | バランス型 | ○ | ○ | ○ | 迷っている人、ほとんどの人 |
| 1.30前後(16) | しっかり・重め | △ | △〜○ | ◎ | すぐ切れる人、飛びを抑えたい人 |
※同じゲージでも、素材や形状(丸・多角形)、テンション、ラケットで感触は変わります。あくまで傾向として見てください。
ゲージ表記の見方|16L・17はmmでいうと何?
ゲージは「16」「17」のような番号で書かれることがあり、数字が大きいほど細いという逆の関係になっています。目安は次のとおりです。
| ゲージ表記 | 太さの目安(mm) | よくある商品の表記 |
|---|---|---|
| 15L | 1.33〜1.41 | 1.35前後(ナイロンの太め) |
| 16 | 1.26〜1.34 | 1.30 |
| 16L | 1.22〜1.30 | 1.25〜1.28 |
| 17 | 1.16〜1.24 | 1.20〜1.23 |
| 18 | 1.06〜1.16 | 1.10〜1.15 |
出典:Tennis Companion「Tennis String Gauge」の換算表をもとに作成。
範囲が重なっているのは、メーカーごとに基準が少しずつ違うからです。たとえばゴーセンのG-SPIN3は16Lが1.28mm、17が1.23mmですが、同じ「16L」でも1.25mmの商品もあります。比べるときは番号ではなくmmの数字を見るのがオススメですね。
細いゲージ(1.20前後)の特徴
メリット:弾きと食いつきが増え、楽に飛ぶ
細いガットは面がたわみやすく、ボールに食い込みやすくなります。そのぶん弾きが出て、同じスイングでもボールが飛びます。
筆者がピュアストライク97にキルシュバウム マックスパワーラフ1.20を張ったときは、まさにこの効果を感じました。ピュアストライク97はブレにくい反面、ボールを飛ばすアシストが少なめのラケットですが、1.20の弾きがそこをうまく補ってくれて、ボレーも面を合わせるだけでしっかり飛んでくれました。
飛ばないラケットや、パワーが足りないと感じているときに、まず試してほしいのが細ゲージです。
デメリット:切れやすく、テンションが落ちやすい
細いぶん、ガットどうしがこすれて切れるまでが早くなります。スピンをたくさんかける人は特に差が出やすいです。また、テンションの落ちも早くなりやすいので、張り替えの間隔は短めに考えておきましょう。
ちなみに細ゲージでも飛びが控えめなガットもあります。トロライン エーテル1.20は、ほかの1.20と比べると飛びが控えめで、1.25前後のポリツアープロやブラックコードに近い飛びでした。ゲージだけでなく、銘柄ごとの性格も大事ですね。
太いゲージ(1.30前後)の特徴
メリット:切れにくく、暴れを抑えやすい
太いガットは切れにくく、ボールを押さえ込む方向に働きます。飛びすぎるラケットの暴れを抑えたいときにも使えます。
筆者はVCORE 100(2023)に4Gの1.30を張って使ったことがあります。1.25のガットで合わせたときはフォアハンドが暴れて苦戦したのですが、1.30の4Gにしたらホールド感もありつつ弾いてくれて、ストロークは大きく改善しました。ラケットのパワーが強すぎると感じたら、太めにするのは有効な手です。
デメリット:ポリだと「持ちすぎ・飛ばない」になりやすい
一方で、柔らかいポリを太くすると、持ちすぎて飛ばなくなることがあります。シグナムプロ トリトンを1.20・1.25・1.30の3つで打ち比べたときは、1.20と1.25は面がたわんでボールを包み込んでくれたのに、1.30だけは鈍い感触が前に出て、飛ばなさすぎると感じました。ボレーでも1.30は持ちすぎて、ポリの良さが出ていませんでした。
この経験から、筆者は柔らかめのポリなら1.20〜1.25、硬めでパワーのあるラケットと合わせるなら1.30も候補という考え方にしています。
ゲージの選び方|悩み別のおすすめ
| 悩み | おすすめのゲージ | ひとこと |
|---|---|---|
| ガットがすぐ切れる | 1.30前後 | まず太くする。それでもダメなら多角形ポリをやめる |
| ボールが飛ばない・浅くなる | 1.20〜1.25 | 細くするか、テンションを2ポンド下げる |
| 飛びすぎてアウトが多い | 1.25〜1.30 | 太くするか、テンションを2ポンド上げる |
| 肘や手首が疲れる | 細め+低めテンション | ポリなら柔らかい銘柄を選ぶ。ナイロンも検討 |
| 週1プレーで張り替えが少ない | 1.25〜1.30 | テンション維持の良いポリを選ぶ |
テンションの決め方はガットのテンション目安の記事で詳しく解説しています。ゲージとテンションはセットで考えると失敗しにくいです。腕が気になる人は、肘や手首に優しいポリツアーエアのような柔らかいポリも候補になります。
ゲージを変えたらテンションも少し見直す
細いゲージは同じテンションでも柔らかく、よく飛ぶ方向に感じやすいです。逆に太いゲージは硬く、飛ばない方向に感じやすくなります。いつものテンションのまま変えてみて、飛びすぎ・飛ばなさすぎを感じたら、1〜2ポンドずつ調整するのがオススメですね。
ハイブリッドなら縦横でゲージを変える手も
縦ポリ×横ナイロンなどのハイブリッドでは、横を細くして食いつきを上げる、縦を太くして耐久性を上げる、という組み合わせもあります。詳しくはガットのハイブリッドの組み合わせ方を参考にしてください。
筆者のセッティング
筆者は今、プリンス ビースト100 2026にゴーセン G-TOUR1の1.25mmを、縦50ポンド・横49ポンドで張っています。G-TOUR1は3年以上メインで使っているガットで、1.25でもテンション維持が良く、2か月使っても打感が大きく変わらないのが気に入っています。ラケットの飛びが強いので、ゲージは細くせず1.25にとどめています。
よくある質問
Q. 初心者は何ミリを選べばいい?
ナイロンなら1.30前後が一般的で、そのままで大丈夫です。ポリに初めて挑戦するなら、1.25前後を少し低めのテンションで張るのが無難です。
Q. 細いほうがスピンはかかる?
傾向としては、細いほうがボールに食い込みやすく、スピンがかかりやすいと言われます。ただ、ゲージの差より、断面の形(多角形かどうか)やラケット、スイングの影響のほうが大きいです。
Q. 細いガットは肘に優しい?
同じ銘柄なら、細いほうが面がたわみやすく、柔らかく感じやすいです。ただし、テンションが落ちたまま使い続けると逆に負担になることもあるので、早めの張り替えとセットで考えてください。
まとめ
- 迷ったら1.25mm前後。打感・飛び・耐久性のバランスが良い
- 細い(1.20前後)ほど弾きと食いつきが増えるが、切れやすい
- 太い(1.30前後)ほど切れにくく暴れを抑えるが、柔らかいポリだと飛ばなくなりやすい
- 比べるときは「16L」などの番号ではなく、mmの数字を見る
- ゲージを変えたら、テンションも1〜2ポンド単位で見直す
ガット選びに迷ったら、ストリングオススメ48選で打感や飛びの位置を比べてみてください。
参考資料
それではここまで読んで頂きありがとうございました。
この記事を書いた人:じょりじょり
テニス歴15年・JOP挑戦中。ラケットとガットを200本以上試打してレビューしています。


