どうもじょりじょりです。
今日は、ロジャー・フェデラー選手が現役時代に実際に使っていたラケットとストリングの紹介です。
フェデラー選手はスイスの選手で、グランドスラムは20勝。2003年のウィンブルドンで初優勝してから長く1位に君臨し、2022年9月のレーバーカップを最後に引退しました。
ラケットはずっとウイルソンのプロスタッフ系で、フェイスサイズは85→90→97インチと大きくなっていきました。特に90インチの時代は「市販のツアー90と同じなのか、特注なのか」が海外の掲示板で何年も議論されていたラケットです。
※2026年10月26日時点でまとめた情報です。プロのラケットの中身はメーカーが公表していないので、型や中身の話は海外の掲示板や当時の報道で言われている情報です。
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この記事のポイント
- キャリアの最初はプロスタッフ6.0 85(中国製)。2001年のウィンブルドンでサンプラス選手に勝ったのもこのラケット
- 2002年に90インチへ。2003年にプロスタッフ ツアー90として発売され、その年のウィンブルドンで初優勝
- 2004年から2013年はnSix-One→Kファクター→BLXと塗装と素材が変わった90インチの時代。ストリングパターンは16×19
- 2014年から97インチへ。プロスタッフ RF97 オートグラフ(340g・16×19)で2017年に全豪・ウィンブルドンを優勝
- ストリングは縦ウイルソン ナチュラル×横ルキシロン アルパワーラフ。テンションは48ポンド前後で、コンディションで変えていたと言われます
- 重さはガット・グリップ込みで360g台後半。グリップはプライオリティワンが本人の手に合わせて作った特注
フェデラーの使用ラケット
Embed from Getty Images Embed from Getty Images上の写真は、2004年のウィンブルドン決勝(ロディック選手戦)と、2017年のウィンブルドン決勝(チリッチ選手戦)のものです。2004年が90インチ、2017年が97インチのRF97ですね。
85インチ時代(〜2002年)
フェデラー選手はジュニアから2002年の初めまで、プロスタッフ6.0 85を使っていました。サンプラス選手と同じ85平方インチ・16×18のラケットです。
プロスタッフ85は生産地がセントビンセント→台湾→中国と変わっていて、海外の掲示板では「サンプラス選手はセントビンセント製、フェデラー選手は中国製」と言われています。2001年のウィンブルドン4回戦でサンプラス選手に勝った試合は、85インチ同士の対戦でした。
2002年の初めは「ハイパープロスタッフ6.0 95」の塗装をしていましたが、中身はまだ85だったと言われています。
90インチ時代(2002年〜2013年)
2002年の全仏オープンの前に90インチへ移り、そのラケットが2003年にプロスタッフ ツアー90として発売されました。ウイルソンのデザイナーは「ツアー90はフェデラー選手のために作ったラケット」と話していたそうです。
ここから2013年まで、中身の型は大きく変えずに、素材と塗装が変わっていきました。
| 時期 | ラケット(塗装) | 主な出来事 |
|---|---|---|
| 1998〜2002年春 | プロスタッフ6.0 85 | 2001年ウィンブルドンでサンプラス選手に勝利 |
| 2002〜2003年 | 90インチ(2003年にプロスタッフ ツアー90として発売) | 2003年ウィンブルドン初優勝 |
| 2004〜2006年 | nCode nSix-One ツアー90 | 全豪・ウィンブルドン・全米を何度も優勝 |
| 2007〜2009年 | Kファクター K Six-One ツアー90 | 2009年に全仏優勝でキャリアグランドスラム |
| 2010〜2011年 | BLX Six.One ツアー90 | 2010年全豪優勝 |
| 2012〜2013年 | BLX プロスタッフ Six.One 90 | 2012年ウィンブルドン優勝 |
| 2013年夏 | 98インチの黒塗りのラケットを試す | ハンブルク・グシュタードで使い、その後90に戻す |
| 2014〜2015年 | プロスタッフ RF97 オートグラフ(97インチ) | 2014年から97インチへ |
| 2016〜2022年 | RF97(黒)→RF97 V12→V13 | 2017年全豪・ウィンブルドン、2018年全豪優勝 |
市販の90インチのスペックは、Tennis Warehouseのレビューによるとこんな感じです。
| モデル | フェイス | 重さ(ガットなし) | スイングウェイト | RA | パターン |
|---|---|---|---|---|---|
| nCode nSix-One ツアー90 | 90平方インチ | 352g | 330 | 66 | 16×19 |
| K Six-One ツアー90 | 90平方インチ | 354g | 336 | 67 | 16×19 |
中身は市販品?特注?
90インチ時代のフェデラー選手のラケットは、海外の掲示板で「市販のツアー90と同じ」派と「特注」派に分かれていました。
- 2006年に実際のフェデラー選手のラケットを測った人は「中身はほぼnSix-One ツアー90と同じ」と書いていました
- 一方で、2003〜2004年ごろの写真ではグリップの中に市販品にはない型番(GR115A)があった、という話もあります
- はっきり違うのはストリングの穴の配置で、フェデラー選手のラケットはスイートスポットの横糸が4本、市販のツアー90は5本。Kファクターでは市販品もフェデラー選手と同じ4本になりました
- グリップはプライオリティワン(プロのラケットを仕上げる会社)が本人の手に合わせて形を作った特注で、革グリップ。サイズは4 3/8(グリップ3)
なので「型は市販のツアー90とほぼ同じ、ストリングの穴とグリップが本人仕様」と考えるのが自然だと思います。
97インチへ(2013年〜)
2013年の夏、フェデラー選手はハンブルクとグシュタードで98インチの黒塗りのラケットを使いました。結果が出ずにいったん90に戻しますが、2014年の初めから97インチを本格的に使い始めます。
このラケットが2014年秋にプロスタッフ RF97 オートグラフとして発売されました。ガットなし340g・16×19で、市販品としてはかなり重いスペックです。その後もRF97の塗装を変えながら、2020年のV13まで使い続けました。
フェデラーのラケットのスペック
| 時期 | 重さ | バランス | スイングウェイト | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 2006年(マドリード) | 368g | 312mm | ― | ガット・グリップテープ・振動止め込み |
| 2011年ごろ | 364g | ― | ― | プライオリティワンの目標の重さ(掲示板の情報) |
| RF97(2014年以降) | 366g | 314mm | 340 | ガット・グリップテープ込み |
どの時代もガット込みで360g台後半とかなり重いです。鉛はフレームのばらつきをそろえるために貼っていて、1本ごとに量が違うと言われています。
フェデラーの使用ストリング
| 時期 | ストリング | テンション |
|---|---|---|
| 〜2002年ごろ | ナチュラルガットのフル(バボラ VSと言われる) | 54ポンドという話あり(未確認) |
| 2002年ごろ〜引退 | 縦ウイルソン ナチュラル 16×横ルキシロン アルパワーラフ 16L | 48ポンド(2006年のテレビ)。46ポンドの大会も |
2002年ごろからは、縦ナチュラル×横アルパワーラフのハイブリッドです。この組み合わせはのちにウイルソンから「チャンピオンズチョイス」という名前で市販されました。
テンションは2006年にテレビで「48ポンド」と紹介されていて、コートやボール、天気によって変えていたと言われています。掲示板では45〜49ポンドくらいという声が多いですね。グリップは革の上にウイルソンのオーバーグリップを1枚、ストリングの交差するところにはストリングセーバーを付けていました。
プロスタッフとアルパワーを使った僕の感想
僕はプロスタッフ RF97 V12を打っています。340g・バランス305mmなので面ブレがほとんどなく、打感は箱型フレームらしい柔らかくてしっとりしたものでした。ボールを押し込む力はすごいんですが、シングルスで使うと1セットが限界でした笑
今のプロスタッフ97 クラシックは、低い弾道でグンと伸びるボールが打てて、ボレーもしっかり止まります。フェデラー選手のラケットの「正確に重いボールを運ぶ」感じは、今のプロスタッフにもちゃんと残っていると思います。
アルパワーは手で触ると硬いのに、打つと芯のある柔らかい打感です。縦をナチュラルにすると打感がさらにマイルドになって、フェデラー選手がこの組み合わせを20年近く変えなかったのも納得です。
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市販でフェデラーのセッティングに近づけるなら
- ラケット:今ならプロスタッフ97 クラシック(V14)。RF97の後継はプロスタッフX系ですが、フェデラー選手のラケットの雰囲気に近いのは97 クラシックだと思います
- 90インチが欲しいなら:2026年10月にオーストラリアのウイルソン公式でnSix-One ツアー90が復刻販売されました(すぐ在庫なしに)。中古ならKファクターやBLXのツアー90
- ストリング:縦ナチュラル×横アルパワー(ラフ)。ナチュラルはVSタッチで代用できます
- テンション:本人は48ポンド前後。一般の人も45〜50ポンドあたりから
- 重さ:本人はガット込み360g台後半。一般の人は無理せず、鉛は少しずつ
プロスタッフ97 クラシックの購入はこちら
ナチュラル(VSタッチ)の購入はこちら
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よくある質問
Q. フェデラーのラケットは?
A. 2002年まではプロスタッフ6.0 85、2002年から2013年は90インチ(ツアー90→nSix-One→Kファクター→BLX)、2014年からはプロスタッフ RF97です。
Q. フェデラーのラケットのストリングパターンは?
A. 85インチ時代は16×18、90インチ時代と97インチ時代は16×19です。90インチ時代はスイートスポットの横糸の配置が市販品と違いました。
Q. フェデラーのストリングとテンションは?
A. 縦ウイルソン ナチュラル×横ルキシロン アルパワーラフで、テンションは48ポンド前後と言われています。
まとめ
- プロスタッフ6.0 85→90インチ(ツアー90〜BLX)→RF97と、フェイスが大きくなっていった
- 90インチは市販品とほぼ同じ型で、ストリングの穴とグリップが本人仕様と言われる
- ストリングは縦ナチュラル×横アルパワーラフを48ポンド前後
それではここまで読んで頂きありがとうございました。
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参考(確認日:2026年10月26日)
- Talk Tennis「Federer’s actual frame specs」
- Talk Tennis「Federer Does and Did use the real Tour 90」(2004年)
- Talk Tennis「St. Vincent 6.0 85 vs. Tour 90」(2006年)
- Talk Tennis「Fed’s string tension – 48 lb?」(2006年)
- Talk Tennis「Federer’s string on PS 6.0 85」(2006年)
- Talk Tennis「Myth or reality: Federer plays with a low swingweight」
- Talk Tennis「Wilson ProStaff RF97 Autograph」(2014年)
- Talk Tennis「Does Federer actually play with the RF97?」
- Tennis Warehouse:Wilson nSix-One Tour 90 Review
- Tennis Warehouse:Wilson K Factor Six One Tour 90 Review
- Perfect Tennis:The Many Racquets of Roger Federer
- Getty Images:Roger Federer(2004年ウィンブルドン決勝)


