どうもじょりじょりです。
今回はバボラ「ピュアストライク97」に、キルシュバウム「マックスパワーラフ 1.20」を張って打ってみました。
これまでG-TOUR3やポリツアーレブとも組み合わせてきましたが、今回はラフ加工×細ゲージのポリでどう変わるのかを、ストローク・ボレー・サーブ別にレビューします。ピュアストライク97のガット選びで迷っている方の参考になれば嬉しいです。

総評
「ピュアストライク97の弱点をうまく補ってくれる、相性の良い組み合わせ」というのが結論です。
ピュアストライク97は減衰性が高くブレにくい反面、ボールを飛ばしてくれるアシストは少なめのラケットです。そこにマックスパワーラフの1.20を合わせることで、細ゲージならではの弾きが加わり、アシストの少なさをうまくマスキングしてくれました。
またラフ加工のおかげで掴みもしっかりあり、G-TOUR3の時より軌道のコントロールがしやすかったです。スピン量が足りずに飛びすぎてしまう、ということもありませんでした。
サーブの速度だけはポリツアーレブに譲りますが、回転のコントロールはしやすく、ピュアストライク97で「振り切ってコースをつく」テニスがしたい方にはおすすめの組み合わせです。張り替えて約1週間の時点でも打感や引っかかりの変化はなく、テンション維持・性能維持も今のところ優秀です(記事後半に継続レビューを追記しました)。
スペック
ピュアストライク97(2024年モデル)
| 項目 | スペック |
|---|---|
| フェイスサイズ | 97平方インチ |
| 重量 | 310g(平均) |
| バランス | 310mm(平均) |
| フレーム厚 | 21.0〜22.0mm |
| 長さ | 27.0インチ |
| ストリングパターン | 16×20 |
亜麻(リネン)をフレームに入れたNF2-テックで、ハードヒット時の衝撃吸収性を高めているのが特徴です。
キルシュバウム マックスパワーラフ
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 素材 | コポリエステル(モノフィラメント) |
| ゲージ | 1.20/1.25/1.30mm(今回は1.20) |
| 表面 | ストラクチャー(ラフ)加工 |
| カラー | グレー |
| 長さ | 12.2m |
マックスパワーの表面をラフ加工したモデルで、パワーとスピンを重視するハードヒッター向けのポリです。事前にストレッチ加工がされていて、テンション維持にも優れています。
今回は縦49ポンド横48ポンドで張りました。マックスパワー系は硬めと言われるポリなので、97の16×20なら普段より少し低めのテンションがおすすめです。
筆者は夏場だとG-tour1を53~55ポンドで張るのでこれくらいにしました。

インプレ
ストローク
ストロークは良い感じに掴みがあり、ボールをしっかり捉えてから飛ばしてくれる感覚がありました。
以前張っていたG-TOUR3と比べると、ラフ加工の引っかかりがあるぶん軌道のコントロールがしやすく、狙った高さに通しやすかったです。
またスピン量が足りずにボールが棒球で抜けてしまう、ということもなく、ピュアストライク97とストリングのスピンのかけやすさがうまく噛み合っている印象でした。安心して振り切れるので、ストロークの組み立てがしやすい組み合わせです。
ボレー
ボレーはかなり打ちやすかったです。
1.20の細さのおかげで弾きが良く、ピュアストライク97のブレなさも相まって、面を合わせるだけでしっかり飛んでくれました。
ピュアストライク97はボールを飛ばすアシストが少なめなラケットですが、その部分を1.20がうまくマスキングしてくれた感じです。パンチ系のボレーはもちろん、少し押し込まれた場面でも返球が浅くなりにくかったです。
サーブ
サーブの速度自体は、以前のポリツアーレブの方が出ました。
ただ回転のコントロールはマックスパワーラフの方がしやすく、スライスやスピンの曲がり具合をイメージ通りに調整できました。
1.20でそこそこスピードを出しつつ、コースをついていくサーブがこの組み合わせの良いところだと思います。
テンション維持・性能維持
マックスパワーラフはポリの中でもテンション維持が良い部類で、アルパワーラフやポリツアーレブより落ちにくいというデータが出ています。
Tennis Warehouse University(TWU)のストリングデータベースでは、ボールを繰り返し打った後にどれだけテンションが落ちたか(テンションロス)を測っています。数値が小さいほどテンション維持が良いという見方です。
| ストリング | ゲージ | 硬さ(lb/in) | テンションロス |
|---|---|---|---|
| キルシュバウム マックスパワー | 1.20 | 226.3 | 21.8% |
| ソリンコ ハイパーG | 1.25 | 218.3 | 24.7% |
| キルシュバウム マックスパワーラフ | 1.20 | 195.5 | 27.8% |
| ヨネックス ポリツアーレブ | 1.25 | 193.2 | 34.4% |
| ルキシロン アルパワーラフ | 1.25 | 209.2 | 39.6% |
マックスパワーラフ1.20のテンションロスは27.8%で、今回比較に出したポリツアーレブ(34.4%)やアルパワーラフ(39.6%)より小さい数値です。一方でラフ加工なしのマックスパワー(21.8%)よりはやや落ちやすい結果でした。
また1.20は同シリーズの中で一番柔らかい(硬さ195.5lb/in)のもポイントです。硬めと言われるマックスパワー系の中では、腕に優しい選択肢になります。
性能維持については、キルシュバウムが事前にストレッチ加工をしているのが効いているようです。Tennis Warehouseのレビューでも、張ってすぐ数ポンド落ちた後は安定し、20時間以上いい状態で使えたという声がありました。
実際に使っていても、打感の変化は少なく感じます(継続使用の様子は記事後半に追記しています)。
参考:Kirschbaum Max Power Rough 17/1.25(Tennis Warehouse)
【追記】張り替えて約1週間の継続レビュー(2026年10月11日)
メインラケットはビースト100 2026ですが、ピュアストライク97×マックスパワーラフ1.20も張り替えずに使い続けています。10月5日に張り替えてから約1週間、何度か使った今の感想です。
| 項目 | 張りたて | 約1週間後 |
|---|---|---|
| 打感 | 掴んでから飛ばす | 変化なし |
| ストロークの軌道調節 | 狙った高さに通しやすい | 変わらずしやすい |
| ラフ加工の引っかかり | しっかりある | まだ十分ある |
| ボレー | かなり打ちやすい | 本当に最高 |
| サーブ | 回転をコントロールしやすい | しっかり落ちてくれる |
| テンション・性能の落ち | - | 今のところ気にならない |
ストローク:打感も軌道の調節しやすさも変わらない
打感の変化は感じません。ポリは張ってすぐにテンションが落ちて打感が変わるものもありますが、マックスパワーラフは張りたての時と同じ感覚で打てています。軌道の調節のしやすさもそのままで、狙った高さに通せます。
ラフ加工の引っかかりも、まだいい感じに残っています。表面の加工がすり減って滑るようになると、スピンのかかり方が変わってくるのですが、今のところその兆候はありません。
ボレー:本当に最高
ボレーは張りたての時以上に気に入っています。1.20の弾きとピュアストライク97の安定感の組み合わせで、面を合わせるだけでしっかり深く返ってくれます。この組み合わせの一番の魅力だと思います。
サーブ:しっかり落ちてくれる
サーブもしっかり回転がかかって落ちてくれます。スピンサーブを強めに打っても、オーバーせずにコートに収まってくれる安心感があります。
継続使用の結論
約1週間使った段階では、テンション維持・性能維持ともに気になるところはありません。上で紹介したTWUのデータ(テンションロス27.8%)どおり、ポリの中では長持ちする部類だと感じています。引き続き使って、変化があればまた追記します。
テンション維持の良いポリをほかにも知りたい方は、3ヶ月放置でも性能が落ちないポリの記事も参考にしてください。細ゲージの特徴についてはガットの太さ(ゲージ)の記事で解説しています。
こんな人におすすめ
- ピュアストライク97の飛びの少なさを少し補いたい
- ストロークで軌道をしっかりコントロールしたい
- G-TOUR3などより掴みやスピンの安定感が欲しい
- サーブは速度よりコースと回転で勝負したい
まとめ
ピュアストライク97×マックスパワーラフ1.20は、ラケットのブレなさとガットの掴み・弾きがうまく噛み合った組み合わせでした。
サーブの速度ではポリツアーレブに一歩譲るものの、ストロークの軌道コントロール、ボレーの打ちやすさ、サーブの回転コントロールと、総合的に扱いやすさが光ります。ピュアストライク97のアシストの少なさが気になっている方は、ぜひ1.20を試してみてください。
ピュアストライク97についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。
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それではここまで読んで頂きありがとうございました。


