どうもじょりじょりです。
今日は、グスタボ・クエルテン選手(グーガ)が現役時代に実際に使っていたラケットとストリングの紹介です。
クエルテン選手はブラジルの選手で、全仏オープンを1997年・2000年・2001年の3回優勝。2000年には年間1位にもなりました。しなやかな片手バックハンドと、クレーでの華やかなプレーで人気を集め、2008年の全仏オープンを最後に引退しています。
クエルテン選手は、ポリのストリング(ルキシロン)を広めた選手としても有名です。そしてラケットは、キャリアのほとんどをヘッドのプロツアー630で戦い、塗装だけその時々の新しいモデルに変えていたと言われています。
※2026年11月1日時点でまとめた情報です。プロのラケットの中身はメーカーが公表していないので、型や中身の話は海外の掲示板などで言われている情報です。
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この記事のポイント
- 1996年の途中まではプレステージ クラシック600、1996年にプロツアー630へ
- プロツアー630(プロストックの品番はPT57A)は1997年末ごろに市販が終わったが、その後も中身はずっとこれと言われている
- 塗装はプレミア ツアー→Ti.ヒート→Ti.ラジカル→Ti.ファイアー…と変わっていった。Ti.ファイアーの塗装のときは、見た目を合わせるためにスロートに飾りの横棒まで付いていた
- 最後の数大会はマイクロジェル ラジカルMP
- 重さはガットありで348g・バランス33cm・スイングウェイト349という数字
- グリップは細め。グリップテープを巻かず、オーバーグリップ2枚という話
- ストリングはルキシロンのアルパワー
クエルテンの使用ラケット
Embed from Getty Images Embed from Getty Images上の写真は1997年の全仏オープン決勝と、2001年の全仏オープンのものです。
プレステージ クラシック600からプロツアー630へ
1996年のデビスカップの写真では、クエルテン選手はプレステージ クラシック600を使っています。そして同じ1996年のうちに、プロツアー630に変えました。
プロツアー630(プロツアー280とも呼ばれます)は、ヘッドのプロストックで有名な「PT57A」の型のラケットです。PT57Aは、マレー選手なども使っていたと言われる、ヘッドのプロストックの中でも特に有名な型ですね。1997年に初めて全仏オープンで優勝したときも、このプロツアー630でした。
市販が終わっても、塗装を変えて使い続けた
プロツアー630は、1997年の終わりから1998年の初めごろに市販が終わっています。ここからクエルテン選手は、中身はプロツアー630のまま、塗装だけ新しいモデルにしていったと言われています。
海外の掲示板Talk Tennisに詳しい人がまとめていた流れは、こんな感じです。
- 1997年の全米オープンからプレミア ツアーの塗装
- その後Ti.ヒート、Ti.ラジカルMPの塗装
- 1999年の終わりごろからTi.ファイアーの塗装
- その後もプレステージ系の塗装を、プロツアー630の上に
面白いのが、Ti.ファイアーの塗装のときです。市販のTi.ファイアーはスロートに横棒(クロスバー)があるデザインだったので、クエルテン選手のラケットにも見た目を合わせるための横棒が付けられていました。中身はプロツアー630のままで、横棒はほとんど打感に影響しなかったそうです。実際に打った人も「普通のPT57Aと同じだった」と書いています。
このTi.ファイアーの塗装は、2000年のマイアミの決勝のあとに元に戻したという話もあります。
一瞬だけ違うラケットも
キャリアの中で、Ti.ヒート プロエディションやリキッドメタル インスティンクトを短い期間だけ試したことがあるそうです。2007年ごろには、PT57Aをベースにした別のプロストックを使っていたという書き込みもあります。
そして、引退前の最後の数大会ではマイクロジェル ラジカルMPを使っていました。引退後のエキシビションでは、IGラジカルMPを使っている写真も出ています。
重さはガットありで348g、グリップは細め
| 項目 | クエルテン選手(言われている数値) |
|---|---|
| 型 | プロツアー630(PT57A) |
| ストリングパターン | 18×20 |
| 重さ(ガットあり) | 348g |
| バランス(ガットあり) | 33cm |
| スイングウェイト(ガットあり) | 349 |
| 重さ(ガットなし) | 322g |
| グリップ | 細め。グリップテープなしでオーバーグリップ2枚という話 |
この数値は掲示板に書き込まれたもので、ガットなしで322g・バランス32.2cm・スイングウェイト315という数字も一緒に出ていました。今のプロと比べても、極端に重いわけではありません。
グリップについては、「かなり細いグリップで、リプレイスメントグリップ(下巻き)を巻かずにオーバーグリップを2枚」という話があります。細いグリップで手首を使い、あの独特のスピンと片手バックを打っていたのかもしれません。
クエルテンの使用ストリング
ストリングはルキシロンのアルパワーです。当時はナチュラルガットが主流の時代で、ポリのアルパワーで1997年の全仏オープンを勝ったことで、ルキシロンが一気に有名になりました。
「ルキシロンをツアーに広めたのはクエルテン」と言われるくらいで、ここから少しずつポリのストリングが主流になっていきます。2012年のエキシビションの写真では、横にナチュラルガットらしいストリングが見えるという書き込みもありましたが、現役時代のテンションまでは分かりませんでした。
プレステージ ツアー600とアルパワーを使った僕の感想
クエルテン選手が1996年まで使っていたプレステージ クラシック600(プレステージ ツアー600)は、インプレを書いています。今のプレステージにもない、本当に柔らかくしなる打感で、芯を食ったときは最高でした。ただ飛ばないし弾道も上がらないので、今のラケットに慣れていると使いこなすのはかなり難しかったです笑
プロツアー630そのものは打ったことがないのですが、18×20で同じくしなりの強いリキッドメタル プレステージMPも、ウェットで最高の打感でした。ボールを潰してスピンをかけるタイプで、擦る当たりだと全然かからないラケットです。この時代のラケットでポリを張って、あれだけスピンをかけていたクエルテン選手はやっぱりすごいですね。
アルパワーは、ぐっと掴んで押し出す唯一無二の打感です。1997年の全仏で「ルキシロンショット」が衝撃的だったという話も、打ってみると納得できます。
【HEAD】プレステージ ツアー600(クラシック600)インプレ|2023年に復刻された名器の打感は最高
【HEAD】リキッドメタル プレステージMP インプレ|今でも使いたくなる最高の打感の名器
【HEAD】マイクロジェル ラジカルMP インプレ|柔らかさと弾きが両立した、今でも使える傑作
【ルキシロン】アルパワー インプレ|なぜプロは使い続ける?発売30年でも色あせない名作
市販でクエルテンのセッティングに近づけるなら
- ラケット:プロツアー630やPT57Aは中古でしか手に入らない。今買えるものなら、復刻されたプレステージ クラシック系が一番雰囲気は近い
- ストリング:アルパワー
- グリップ:いつもより細めにして、オーバーグリップで調整
- 重さ:ガットありで348gくらい。今の重めのラケットに少し鉛を足すくらい
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よくある質問
Q. クエルテンのラケットは?
A. キャリアのほとんどはヘッドのプロツアー630(PT57A)です。1997年に市販が終わってからも、塗装だけ新しいモデルにして使い続けていたと言われています。
Q. Ti.ファイアーの横棒は本物?
A. 中身はプロツアー630で、見た目を市販のTi.ファイアーに合わせるために横棒を付けていたと言われています。
Q. クエルテンのストリングは?
A. ルキシロンのアルパワーです。1997年の全仏優勝でルキシロンが一気に有名になりました。
Q. 最後に使っていたラケットは?
A. 引退前の最後の数大会は、マイクロジェル ラジカルMPでした。
まとめ
- クエルテン選手は1996年からプロツアー630(PT57A)。市販が終わってからも塗装だけ変えて使い続けた
- Ti.ファイアーの塗装では、見た目を合わせるための横棒まで付いていた
- ストリングはアルパワーで、ポリの時代を作った選手の一人
それではここまで読んで頂きありがとうございました。
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参考(確認日:2026年11月1日)
- Talk Tennis「Gustavo “Guga” Kuerten Racquet Specs?」(2009年〜2025年)
- Talk Tennis「Guga Kuerten’s “new” Racquet」(2012年)
- Talk Tennis「What racquet did Kuerten use in 2000?」(2017年)
- Talk Tennis「Guga’s racquet – Prestige Tour/Classic?」(2016年)
- Talk Tennis「Guga Kuerten (Racket, String and Tension)?」(2009年)
- Getty Images:Gustavo Kuerten(1997年全仏オープン決勝)
- Getty Images:Gustavo Kuerten(2001年全仏オープン)


