どうもじょりじょりです。
今日はウイルソンのプロスタッフ(Pro Staff)を、1983年の初代から2026年のクラシックまで一気にまとめてみました。
サンプラス選手、フェデラー選手、デルポトロ選手と、プロスタッフはとにかく「あの選手のラケット」という思い出が多いシリーズですね。ウイルソン公式によると、プロスタッフで獲ったグランドスラムのタイトルは117にもなるそうです。
今回は歴代モデルの流れに、当時の海外の掲示板(Talk Tennis)や海外ショップ・海外メディアのレビューの声と、筆者が実際に打ってきたプロスタッフ系のインプレを混ぜて書いています。マニアックな話も多いですが、ゆっくり読んでもらえたら嬉しいです笑
※2026年10月20日時点の情報です。世代の区切りはウイルソン公式の歴史ページに合わせています。プロ選手の「中身」の話はメーカーが公表していないので、海外の掲示板やギア情報サイトで言われている情報です。
▶ プロ選手の使用ラケットは「プロ選手の使用ラケット一覧」で探せます
- この記事のポイント
- 歴代プロスタッフ早見表
- 初代〜オリジナル6.0 85(1983年〜)
- 6.0 95・クラシック6.1の時代(1990年代)
- ハイパープロスタッフとツアー90(1999〜2003年)
- nCode・Kファクター・BLX(フェデラー黄金期の90インチ)
- デルポトロのプロスタッフ:中身はハイパー6.1の18×20
- 97インチ時代:プロスタッフ RF97 オートグラフ(2014年〜)
- プロスタッフ97 V14・クラシック(2023〜2026年)
- 番外編:RFシリーズ(2024年〜)
- 歴代プロスタッフを打ってきた筆者の感想
- 今プロスタッフを選ぶなら
- プロスタッフ97 クラシックの購入はこちら
- よくある質問
- まとめ
- 関連記事
- 参考(確認日:2026年10月20日)
この記事のポイント
- プロスタッフは1983年誕生。最初はグラファイトとケブラー(アラミド)を編み込んだダブルブレイドが売りでした
- フェイスは85 → 90 → 97インチと少しずつ大きくなり、重さも軽くなってきた
- サンプラスは生涯ほぼプロスタッフ85、フェデラーは85→90→97と移っていった
- デルポトロは塗装を変えながら、中身はずっとハイパープロスタッフ6.1 95(18×20)と言われている
- 当時の声は「打感と面の安定感は最高、でも重くて難しい」でほぼ一致。これは今のV14まで変わっていません笑
歴代プロスタッフ早見表
| 年 | 主なモデル | 素材・テクノロジー | 主な使用選手 |
|---|---|---|---|
| 1983〜1989 | プロスタッフ 85・110・125(のちの「オリジナル」) | グラファイト×ケブラーのダブルブレイド | エバート、エドバーグ、クーリエ、サンプラス |
| 1990〜1998 | オリジナル6.0、クラシック6.1、6.0 95など | 硬さを「si」の数字で表すように | エドバーグ(1991年全米)、サンプラス |
| 1999〜2003 | ハイパープロスタッフ6.1、プロスタッフ ツアー90 | ハイパーカーボン | フェデラー(2003年ウィンブルドン初優勝) |
| 2004〜2006 | nCode nSix-One ツアー90・95 | nCode(ナノレベルのシリカ) | フェデラー |
| 2007〜2009 | Kファクター K Six-One ツアー90、K プロスタッフ88 | カロファイト ブラック | フェデラー、デルポトロ(塗装) |
| 2010〜2013 | BLX Six.One ツアー90、BLX プロスタッフ90、プロスタッフ90 | バサルト(玄武岩繊維) | フェデラー |
| 2014〜2015 | プロスタッフ RF97 オートグラフ、97、95S | 97インチが主役に | フェデラー、ディミトロフ |
| 2016〜2017 | RF97(オールブラック)、97 カウンターヴェイル | カウンターヴェイル | フェデラー(2017年全豪) |
| 2018〜2020 | RF97 V12(白黒)、V13 | ブレイド45(V13) | フェデラー |
| 2023 | プロスタッフ97 V14、プロスタッフX | パラダイム・ベンディング | ディミトロフ |
| 2026 | プロスタッフ97 クラシック | 公式の歴史ページでは15代目 | ディミトロフ、レヘチカ |
ざっくり言うと、85インチの重くて薄いラケットから始まって、90インチ、97インチと少しずつ「普通の人も使えるプロスタッフ」に近づいてきた歴史ですね。
初代〜オリジナル6.0 85(1983年〜)
最初は110インチから生まれた
プロスタッフは1983年に、125・110・85インチの3サイズで登場しました。意外ですが、最初に作られたのは110インチで、85と125はそこから派生したそうです。
一番の特徴は、グラファイトとケブラーを編み込んだダブルブレイド。ウイルソン公式によると、初期のプロスタッフはカーボンとアラミドをだいたい半分ずつ使っていたそうです(グラファイト8割・ケブラー2割と書いている資料もあります)。「オリジナル」という名前が付いたのは、実は1990年になってからなんですね。
セントビンセント製は今でも別格扱い
マニアの間で有名なのが、カリブ海のセントビンセントにあった工場で作られたプロスタッフです。この工場は1983年から1991年まで動いていて、サンプラス選手もセントビンセント製の打感を好んでいたと言われています。
その後は台湾、中国と生産地が変わっていて、海外の掲示板には「プロスタッフ85の全エディションを写真で見分ける」というスレッドまであります。そこでは、サンプラス選手はセントビンセントの最後のエディション、フェデラー選手は中国製のどれかを使っていた、という書き込みがありました。さらに2000年ごろには、ハイパーカーボンを使った85の限定版が「日本だけで売られていたのでは?」という話も出ていて、日本にもまだ眠っているかもしれません笑
85インチはその後も、2011年、2022年ごろと何度か復刻されています。
サンプラスのセッティング
サンプラス選手はキャリアのほとんどをプロスタッフ85で戦いました。海外のギア情報サイトでは、張り上がりで384g、スイングウェイト367という、今ではちょっと考えられない数字が紹介されています。3時と9時に鉛を貼って、ストリングはバボラのVSナチュラルで70ポンド前後だったそうです。
今のプロ選手でも、スイングウェイト360台はかなり重い部類です。それを85インチで振り回して、サーブアンドボレーをしていたのは本当にすごいですね。
当時の声:打感とボレーは最高、でも小さい
1999年のTennis Warehouseのレビューでは、6.0 85は重さ357g・スイングウェイト329・RA66・フレーム厚17mm。ネット際のコントロールとタッチは高く評価されていて、反対にパワーは少なく、スイートスポットも小さいので、芯を外すとはっきり返ってくるという評価でした。
セントビンセント製を打った海外メディアのレビューでも、攻めている時は思い通りに打てるけれど、守らされると一気に厳しくなる、ボレーは安定していて気持ちいい、という感想です。強いトップスピンで粘るタイプには向かない、とも書かれていました。
2014年の海外の掲示板では、歴代の90インチを比べるスレッドに「どれもPS6.0 85には敵わない」という一言が書き込まれていて、すぐに反論も付いていました笑 今でも熱烈なファンがいるラケットなのがよく分かります。
ちなみにこのブログでは、85インチはまだインプレできていません。手に入ったら必ず打ちます笑
6.0 95・クラシック6.1の時代(1990年代)
1990年からは、硬さを「si(スティフネス・インデックス)」という数字で表すようになり、プロスタッフにも5.5si、6.0siといった名前が付きました。数字が大きいほど柔らかい、という見方です。
1992年にはプロスタッフ クラシック 6.1が登場。1994年には95インチの6.0 95も出ています。ウイルソン公式によると、1991年の全米オープンではエドバーグ選手がプロスタッフで初優勝し、39歳のコナーズ選手がベスト4まで勝ち上がっています。
Tennis Warehouseのレビューでは、6.0 95は85より寛容でパワーもあり、振り回しやすいという評価。一方で、柔らかすぎると感じたテスターもいたそうです。
筆者のインプレ:K SIX ONE 95プロストック(中身は6.1系?)

6.1系の打感に一番近いと思っているのが、筆者が持っているK SIX ONE 95のプロストックです。スロートに「classic」と入っていて、海外の掲示板ではクラシック6.1の型だと言われているタイプですね。ただ実際のフェイスは98くらいで、バランスも315mmだったので、たぶんH19だろうと書いています。
重さは全部込みで361g。18×20なのに、フェイスとフレームがしっかりしなってくれるので、潰しながらスピンがかかるという不思議な感覚でした。しなりの感触は、軟式ラケットの1本シャフトを思い出しましたね笑 しっかり打点に入れた時は軽く振ってもベースライン付近まで伸びて、そこから急に落ちる、市販品では出せない球が打てました。
ただ、振り回されると重さもあってかなりきついです。試合で使いこなす自信はありません笑
▶ 【ウイルソン】K SIX ONE 95 プロストック(中身はH19?)インプレ|18×20とは思えないスピン量
ハイパープロスタッフとツアー90(1999〜2003年)
1999年からはハイパーカーボンの時代です。チタンより強く、硬く、軽いという触れ込みの素材で、2002年のハイパープロスタッフ6.1は、ダブルブレイドとハイパーカーボンを初めて組み合わせたモデルでした。
Tennis Warehouseのレビューでは、ハイパー6.1の95インチ(16×18)はRA65で、旧クラシック6.1より柔らかく、スイートスポットが広くて、反応がクリアになったという評価です。一方で、同じ95インチでも18×20の長いモデルは、スピンがかけにくくてサーブで疲れる、という声もありました。このハイパー6.1の18×20が、後でデルポトロ選手の話に出てきます。
フェデラーが90インチに移った時代
フェデラー選手はキャリアの最初はプロスタッフ85を使っていました。海外のギア情報サイトによると、2002年の初めは「ハイパープロスタッフ6.0 95」の塗装で、中身はまだ85だったそうです。その後、2002年の全仏の前に90インチへ移り、そのラケットが2003年にプロスタッフ ツアー90として発売されました。
そして2003年のウィンブルドンで、フェデラー選手はグランドスラム初優勝。ここから90インチの黄金期が始まります。
nCode・Kファクター・BLX(フェデラー黄金期の90インチ)
2004年から2013年ごろまでは、フェデラー選手の90インチの時代です。中身の型は大きく変えずに、素材と塗装が変わっていったと見る人が多いですね。
| モデル | 年 | 重さ | スイングウェイト | RA | フレーム厚 |
|---|---|---|---|---|---|
| nCode nSix-One ツアー90 | 2004〜 | 352g | 330 | 66 | 17mm |
| K Six-One ツアー90 | 2007〜 | 354g | 336 | 67 | 18mm |
| BLX Six.One ツアー90 | 2010〜 | 354g | 333 | 65 | 17.5mm |
※数値はTennis Warehouseのレビューに載っている値です。どれも90インチ・16×19です。
nCode nSix-One ツアー90(2004〜2006年)
nCodeは、ナノサイズのシリカの結晶をフレームに入れたテクノロジーです。Tennis Warehouseのレビューでは、安定感とコントロール、特にスライスやドライブ系のショットは高評価。ただタイミングをずっと合わせ続ける必要があって、長く打つと疲れる、パワーや取り回しは物足りない、という声もありました。テスターの一人は、上達を助けてくれるラケットではなく完全に上級者のラケット、とまとめています。
Kファクター K Six-One ツアー90(2007〜2009年)
Kファクターは「カロファイト ブラック」という素材を使ったモデルです。Tennis Warehouseのテスターの中には、nCode版より明らかに上と言う人もいて、取り回し、スピン、球速が上がったという評価でした。スイートスポットの横糸の配置も、フェデラー選手のラケットと同じになったそうです。
ただ、海外の掲示板では「キレのある打感で正確に打てる」という声がある一方で、「硬すぎる」「歴代プロスタッフで唯一腕が痛くなった」という書き込みもあって、好みがはっきり分かれていました。
2008年には、サンプラス選手のシグネチャーモデルとしてK プロスタッフ88(88インチ・フレーム厚17mm)も出ています。ただ、今の打ち方には重くて小さすぎる、という評価が多かったようです。
BLX Six.One ツアー90(2010年〜)
BLXは、振動を抑えるバサルト(玄武岩の繊維)を入れたモデルです。Tennis Warehouseのレビューでは、ベースラインでの安定感と押し込む力は高評価。反対に、打感がこもってK90よりキレがない、ボールとのつながりを感じにくい、という意見もありました。
海外の掲示板では「プロスタッフに振動止めを付けたような打感」という表現が出ていて、まさにそんな感じなんだと思います笑 その柔らかさが好きでBLXが一番という人もいれば、nCodeや2012年・2014年のプロスタッフ90はスイングウェイトが軽めで振りやすい、という声もありました。
筆者のインプレ:K SIX ONE 105(Kファクター時代)

90インチは打てていないのですが、同じKファクター時代のSix-Oneとして、K SIX ONE 105はがっつり使いました。105インチなのに301gもある、今では珍しい重ための競技用デカラケです。
Kファクターは当時「硬くて弾く」と言われていましたが、今のラケットと比べるとしなりがあって柔らかかったです。nCode時代がかなり柔らかかったので、それと比べて硬いと言われたのかもしれません。スライスもしっかり乗って、サーブはフラットも叩き込めて、正直これでいいんじゃないかと心が揺らぐラケットでした笑
▶ 【Wilson】K SIX ONE 105 インプレ|今でも現役で使える、重ための競技用デカラケ
デルポトロのプロスタッフ:中身はハイパー6.1の18×20
2009年の全米オープン決勝で、フェデラー選手を破って優勝したのがデルポトロ選手です。ウイルソン公式の歴史ページでは、この時のラケットはKファクターのプロスタッフとして紹介されています。
ただ海外のギア情報サイトによると、デルポトロ選手の中身はずっとハイパープロスタッフ6.1 95(18×20)だったそうです。塗装は時期によって変わっていて、主にKファクターの Six-One 95(市販品がなくなってからも使っていた)、バーンFST 95風の塗装、プロスタッフ97 カウンターヴェイルの塗装などを使っていたと紹介されています。
| 項目 | 言われているセッティング |
|---|---|
| 中身 | ハイパープロスタッフ6.1 95(18×20) |
| 重さ(張り上がり) | 367g前後 |
| バランス | 31.4cm |
| 鉛 | 3時と9時 |
| グリップ | ヘッド(HEAD社)のラケットの形に合わせたカスタムグリップ |
| ストリング | 縦ルキシロン アルパワー、横ウイルソンのナチュラル(どちらも26kg) |
コメント欄では「中身は長めのモデルでは?」という話も出ていて、長さについてははっきりしていません。あの爆発的なフォアハンドが、18×20の95インチから出ていたと思うとすごいですね。
ちなみに、2026年のレヘチカ選手も、少し前まで6.1 95の18×20を使っていたと言われています。6.1系の18×20は、今でもプロに愛されている型なんだと思います。
▶ 【2026年】レヘチカの使用ラケット・ストリング|プロスタッフの中身は6.1 95から6.1 100、そしてPS97へ
97インチ時代:プロスタッフ RF97 オートグラフ(2014年〜)
2014年、ついにフェデラー選手が97インチに移ります。プロスタッフ RF97 オートグラフの登場で、ここから97インチがプロスタッフの主役になりました。同じ年には、ディミトロフ選手がスピンエフェクトのプロスタッフで活躍しています。
その後の流れはこんな感じです。
- 2016年:オールブラックのRF97。デザインはフェデラー選手と一緒に作ったそうです
- 2017年:腕への衝撃を減らすカウンターヴェイル入りのプロスタッフ97。この年の全豪で、フェデラー選手が97インチで初めてグランドスラムを優勝
- 2018年:白黒のV12。フェデラー選手は目がチカチカするので、芝のシーズンだけ使っていたという話も笑
- 2020年:V13。ダブルブレイドを45度に編む「ブレイド45」に
当時の声:ボレーはほぼ満点、でも重い
2014年のTennis Warehouseのレビューでは、RF97は357g・スイングウェイト335・RA68。総合88点で、特にボレーは92点と高評価でした。一方で、重さのせいで走らされたフォアやサーブは振り遅れやすく、疲れるという声も。テスターの一人は、昔のプロスタッフ85の「パンケーキのような」打感を思い出した、と書いています。
海外の掲示板では、RF97は最近のバージョンではほとんど中身が変わっていない、という見方が多いです。2023年には、V14のRF97は出ずにV13を作り続けるらしい、という話も出ていました。2025年の書き込みでは、同じくらいのレベルの相手には最高だけど、若くて速い相手だと毎球振り遅れる、というリアルな声もありました笑
筆者のインプレ:RF97 V12

筆者はRF97 V12(白黒)を使っています。縦にウイルソンのNXTを50ポンド、横にゴーセンのG-TOUR1を48ポンドで張って、当て革も付けました。
持った瞬間は「いや、これ無理?」でしたが、ボレーはこれまで使ったラケットの中でもかなり良かったです。面ブレが一切しないので、足元の球も当てるだけで深く返せます。340gの重さで、通常の315gのプロスタッフ97より飛ぶ感覚もありました。
ただシングルスは4ゲーム目あたりでスタミナ切れの気配が出てきて、筆者は1セットが限界です笑 ダブルスなら最高の一言でした。掲示板の「速い相手だと振り遅れる」という声には、すごく共感します。
▶ 【Wilson】プロスタッフ RF97 V12 インプレ|面ブレゼロの安定感と気持ち良い打感、ただしスタミナ勝負
プロスタッフ97 V14・クラシック(2023〜2026年)
2023年のV14では、フープとシャフトのしなりの分布を見直したパラダイム・ベンディングが入りました。同じ年に、100インチで寛容さを上げたプロスタッフXも追加されています。
2026年には、昔のプロスタッフを思わせる黒いカラーのプロスタッフ97 クラシックが出ました。中身は基本的にV14と同じですが、ウイルソン公式の歴史ページでは15代目として数えていて、硬さは6.4siと紹介されています。今の使用選手としては、ディミトロフ選手とレヘチカ選手の名前が挙がっていました。
当時の声:安定感は上がったけど、打感は好みが分かれる
Tennis Warehouseのレビューでは、V14はRA66、スイングウェイト332で総合86点。テスターの一人は、前のバージョンは320台後半で鉛を足していたのに、V14は何もしなくても330台前半になっていて、そこが一番の変化だと話しています。その分、サーブやリターン、強打されたボレーでの押し込みと安定感が上がったという評価でした。
一方で、もっと柔らかい打感が欲しいというテスターもいました。海外メディアのTennisnerdでは、V14はV13より振動が抑えられていて、ボールとのつながりはV13の方が感じやすかったという見方です。中級者の多くはプロスタッフXの方が合うだろう、とも書かれていました。
海外の掲示板では、V14は静止重量がRF97より軽いのに、スイングウェイトはRF97と同じくらいある、という指摘も。試合の後半には、この組み合わせが効いてきそうですね。
筆者のインプレ:プロスタッフ97 クラシック(V14)

筆者が打ってみた印象は、味付けのないシンプルなラケットです。98インチのラケットと比べても、重さ以外のアシストはほとんどありません。正直、今のプレステージの方がよっぽどアシストがある気がするくらいでした笑
打感はグッとボールを掴む重めの感触で、しっかり打つと低い弾道で深く刺さり、バウンド後のノビもかなり良かったです。ただ合わせるだけだと硬く感じたので、そこは海外レビューの「もっと柔らかさが欲しい」という声と近いかもしれません。バランスが310mmなので、ボレーの操作性はかなり良かったです。
▶ 【2026年最新】Wilson PRO STAFF 97 CLASSIC V14 インプレ
番外編:RFシリーズ(2024年〜)
2024年8月8日、フェデラー選手の誕生日に、新しいRFシリーズ(RF 01 PRO、RF 01、RF 01 FUTURE)が発売されました。名前からプロスタッフは外れましたが、フェデラー選手のラケットの流れとしては外せないので入れておきます。
RF 01 PROは98インチ・16×19で、Tennis Warehouseの計測では337g・スイングウェイト331・RA67。フレーム厚は23.2/23/22mmと、プロスタッフより厚くなっています。Tennis Warehouseのテスターは、RF97より振り抜きが速く、サーブが打ちやすいと高評価。ただ、押し込みと安定感はまだRF97が上、打感は硬め、という声もありました。Tennisnerdでは、試合で使うならRF97よりRF 01 PROを選ぶ、という感想です。
RFシリーズはまだ打てていないので、打ったら追記しますね。
歴代プロスタッフを打ってきた筆者の感想
こうやって並べてみると、プロスタッフは40年以上「重さで押して、打った通りに飛ぶ」ラケットであり続けているのがよく分かります。
- フェイスは大きく、重さは軽くなってきた。85インチ・350g台から、97インチ・315gへ
- 素材は変わっても、打感と面の安定感は共通。どの時代のレビューでも、ボレーとリターンは高評価
- 難しさも共通。どの時代でも「芯を外すとはっきり分かる」「疲れる」という声が出ている
- 中身の型は長生き。プロは6.1の18×20や90インチの型を、塗装を変えながら使い続けている
筆者が打った中だと、一番「プロスタッフらしい」と感じたのはRF97 V12のボレー、一番感動したのはK SIX ONE 95プロストックのしなりでした。どちらも一般プレーヤーが試合で使うには相当きついですが、打っていて楽しいラケットです笑
今プロスタッフを選ぶなら
- 新品で買うなら:プロスタッフ97 クラシック(315g)。プロスタッフらしさはそのままで、一番現実的
- 重さで押したいなら:RF97(340g)。ダブルス中心の人には特におすすめ
- もっと楽をしたいなら:プロスタッフX(100インチ)やRF 01
- コレクションなら:85インチやKファクター、BLXの90は中古で探すことになります。偽物や状態の悪いものもあるので注意してください
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よくある質問
Q. プロスタッフの初代はいつ?
A. 1983年です。125・110・85インチの3サイズで登場しました。「オリジナル」という名前が付いたのは1990年からです。
Q. サンプラスのラケットは?
A. キャリアのほとんどをプロスタッフ85で戦いました。セントビンセント工場製を好んでいたと言われています。
Q. フェデラーのラケットの流れは?
A. プロスタッフ85 → 90インチ(ツアー90、nCode、Kファクター、BLX)→ 2014年からRF97です。
Q. デルポトロのラケットは?
A. 塗装はKファクターのSix-Oneやプロスタッフ97などですが、中身はハイパープロスタッフ6.1 95(18×20)と言われています。
まとめ
- プロスタッフは1983年誕生。ダブルブレイドから始まって、40年以上トップモデルであり続けている
- フェイスは85 → 90 → 97インチへ。サンプラスは85、フェデラーは85から97まで、デルポトロは中身がハイパー6.1
- 当時の口コミは「打感と安定感は最高、でも重くて難しい」でどの時代もほぼ同じ
- 今買うならプロスタッフ97 クラシック、重さで押すならRF97
当時使っていた方は、どのプロスタッフが一番だったかぜひ思い出してみてください笑
それではここまで読んで頂きありがとうございました。
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- 【2026年版】飛ばないテニスラケットおすすめ7選|プレステージ・CX200・パーセプトなどを飛ばない順に比較
参考(確認日:2026年10月20日)
- Wilson公式「Wilson Pro Staff: A History」
- Tennis Warehouse:St. Vincent(セントビンセント工場の話)
- Tennis Warehouse:ProStaff Original 6.0 85・95 レビュー(1999年)
- Tennisnerd:Wilson Pro Staff 85 Review
- Tennisnerd:Pete Sampras Racquet
- Tennis Warehouse:Hyper ProStaff 6.1 レビュー
- Tennisnerd:Federer’s Racquet History
- Tennis Warehouse:nCode nSix-One Tour 90 レビュー
- Tennis Warehouse:K Six-One Tour 90 レビュー
- Tennis Warehouse:Six.One Tour BLX 90 レビュー
- Tennisnerd:Del Potro’s Racquet
- Tennis Warehouse:Pro Staff RF97 Autograph レビュー(2014年)
- Tennis Warehouse:Pro Staff 97 v14 レビュー
- Tennisnerd:Wilson Pro Staff 97 V14 Review
- Tennis Warehouse:RF 01 Pro レビュー
- Tennisnerd:Wilson RF Racquet Review
- Talk Tennis「All Pro Staff 85 editions in photos.」(2018年)
- Talk Tennis「K90 vs. BLX90 vs. BLX ProStaff 90 vs. 2014 ProStaff 90」(2014年)
- Talk Tennis「Pro Staff 97RF vs Pro Staff 97 V14 and the X」(2023年〜2025年)


