【錦織圭引退】歴代使用ラケット全推移まとめ|n Tour・Steam・Burn・Ultraを打った実体験インプレ

錦織圭選手の歴代使用ラケットまとめ まとめ記事

どうもじょりじょりです。

2026年5月1日、錦織圭選手が今シーズン限りでの現役引退を発表しました。

ついにこの日が来てしまいました……。

Embed from Getty Images

このブログでは、これまでn Tour 95、BLX Tour、Steam 95、Ultra Tour 95CV、Ultra Tour 98と、錦織圭選手ゆかりのラケットを実際に打ってインプレしてきました。

今回は引退に合わせて、ジュニア時代から引退までのラケット推移を年表で整理しつつ、実際に打った感想で「錦織ラケットはどう進化したのか」を振り返ります。

☆この記事の結論☆

・錦織圭選手は幼少期から引退までウイルソン一筋

・主な流れは n Tour → K Tour → BLX Tour → Steam → Burn → Ultra Tour 95CV → Ultra Tour 98

・2011年のSteamを境に「289g/340mm」から「309g/325mm」の”錦織スペック”へ移行

・復帰まではn Tour 95モールドがBLX TOURのモールド

・今から買うなら、ストローク&サーブ重視はUltra Tour 98、万能さ重視はUltra Tour 95CV

スポンサーリンク

錦織圭 歴代使用ラケット年表

時期モデル主なトピック
ジュニア期ハイパーハンマー6.3/5.211歳でウイルソンと契約
2003〜H Tourジュニア〜IMG時代
2005〜n Tour 95 / n Tour Twoプロ転向期。プロストックのベースとされるモールド
2008〜K Tourツアー初優勝の年
2010〜BLX Tour 95右肘の疲労骨折からの復帰後に使用
2011秋〜Steam 952012年楽天ジャパンオープン初優勝
2014〜Steam 952014年全米オープン準優勝
2015〜Burn 95 / Burn 95CV2016年リオ五輪 銅メダル
2018末〜Ultra Tour 95CV(v2.0〜v4.0)手首のケガからの復活期
2023〜Ultra Tour 98股関節手術からの復帰後〜引退まで
※BLXまでは「289g/バランス340mm」、Steam以降は「309g/バランス325mm」が基本スペック

【〜2011年】289g・トップヘビーの”初代錦織スペック”時代

n Tour 95(2005〜)

ウイルソン n Tour 95 錦織圭選手のプロストックのベースとされるモールド
筆者所有のn Tour 95

プロ転向期のモデルであり、今もプロストックのベースと言われているモールドです。

実際に打ってみると、古いラケットなのに振動は少なめ。フレームはしっかりしつつ、フェイスがたわむ柔らかい打感でした。

  • 飛び:同じ95平方インチの中ではかなり飛ぶ。EZONEやSX300の98に近い感覚
  • スピン:ピュアドライブ並みにかかる
  • ボレー:軽くて取り回しが良く、ハイボレーは感動レベル
  • ダブルス:むしろダブルス向きでは?と思うほど使いやすい

正直、ここで完成されていたのではと感じたラケットです。

K Tour・BLX Tour(2008〜2011)

289g・340mmという軽めのトップヘビーで、体格で勝る相手に打ち負けないための設計です。

BLXは玄武岩由来の繊維(バサルトファイバー)を使ったモデルで、肘の疲労骨折明けの錦織選手に衝撃吸収の面から勧められたと言われています。

BLX系は限定モデルのBLX Tour Limitedをインプレしていますので、この時代の打感が気になる方はこちらをどうぞ。

【2011〜2014年】Steamで”錦織スペック”が完成

Steam 95(2014全米準優勝モデル)

Embed from Getty Images

テニス好きなら一度は見たことのあるラケットですね。

ここから309g・325mm・27.25インチという、現在まで続くスペックになります。

ウイルソン Steam 95 錦織圭 2014年全米オープン準優勝モデル
筆者が試打したSteam 95(ルキシロン4G 50/48ポンド)

実際に打つと、BurnやUltraにはない軽い打球感の中にある短いホールド感が独特で、とても素直に打てました。

  • ストローク:★4.5 ノビ・重さ・回転量すべて優秀
  • ボレー:★4 面ブレはないがオフセンターはUltraに分がある
  • サーブ:★4.5 特にキックの変化が素晴らしい

ライジングで時間を奪うプレーが非常にやりやすく、カウンターヴェイルが入る前なので打球情報も感じやすいです。

錦織ラケットのストロークはSteamで一旦完成したと個人的には思っています。

【2015〜2018年】Burn期:リオ五輪銅メダル

Burn 95(CV)は、パワー寄りに振ったモデル。リオ五輪でナダル選手を破って銅メダルを獲得したのがこの時代です。

Burn 95CVからNASA由来の振動吸収素材カウンターヴェイルが搭載されました。

95ではありませんが、同じBurnシリーズのBurn Tour 100CVもインプレしています。Burn系の弾きの強さの参考にどうぞ。

【2018末〜2022年】Ultra Tour 95CV:クラッシュゾーンで”掴む”打感へ

ウイルソン ウルトラツアー95CV v3.0 錦織圭選手使用モデル
ウルトラツアー95CV v3.0(v4.0も性能は同じ)

手首のケガからの復帰にあたり、「バウンド後のボールの伸び」と「柔らかい打球感」を求めて移行したとされるのがUltra Tour 95CVです。

特徴は6時側のグロメットに入ったクラッシュゾーン。実際に打った感想は、

  • 打感:フレームは硬めだが、ギュッと掴んでから飛ばす感覚
  • 飛び:95とは思えないほど飛ぶ。黄金スペック並み
  • スピン:スピンラケット並みのエッグボールも打てる
  • ボレー:面ブレせずコースを狙いやすい。ダブルスでも普通に使える

最初はシングルス専用かと思いましたが、しっかり使うとダブルスもいける万能ラケットでした。

v2.0〜v4.0は主にカラーやグロメット素材の変更で、性能差はほぼありません。中古で買うなら状態と価格で選んでOKです。

309gが重いと感じる方は、289gの軽量版95CV JPがおすすめです。取り回しが良く疲れにくいので、筆者はこちらの方が好きです。

【2023〜引退】Ultra Tour 98:最後の相棒

ウイルソン ウルトラツアー98 V5 錦織圭選手が復帰後に使用するモールド グロス塗装
筆者のメインラケット ウルトラツアー98(グロス塗装が最高)

股関節手術からの復帰後に使用しているのが、18×19・98平方インチのモールド。錦織選手のラケット史上、一番大きな方向転換と言っていいと思います。

筆者もメインラケットにしていますが、特徴ははっきりしています。

  • しっかり振るか、合わせるとノビのあるボールが出る
  • 中途半端なスイングだと棒球になる
  • 軌道は低めのフラットドライブ。跳ねるスピンは苦手
  • サーブが最大の武器。フラットが叩き込みやすい
  • ボレー:パーセプト>EZONE>ウルトラツアー98>>>>vcore100(2023)

「サーブで崩して甘い球を叩く、リターンゲームは合わせる」という運用が明確なので、やるべきことがブレない良さがあります。

あとカッコいい&憧れなので使っています笑

半年間メインで使い続けた感想はこちら。

重さが不安な方は軽量版の98J、黄金スペックと迷っている方はULTRA 100との比較記事も参考にしてください。

市販品とプロストックは同じ?

ここはラケット好きとしては外せないポイントです。まずはUltra時代の錦織選手の実物をご覧ください。

Embed from Getty Images

市販のウルトラツアー95とn Tour 95のグロメットを並べるとこうなります。

市販ウルトラツアー95のグロメット クラッシュゾーンあり
市販ウルトラツアー95(クラッシュゾーンあり)
n Tour 95のグロメット 錦織圭選手のプロストックに近い形状
n Tour 95(錦織選手の実物に近い)

さらにスロート部分。錦織選手のラケットはWマーク付近の切れ込みが深く見えます。

Embed from Getty Images
ウルトラツアー95とn Tour 95のスロート形状比較
スロート比較:n Tour 95の方がWマーク部分の切れ込みが深い

Ultra時代に使っていたラケットにはクラッシュゾーンがなく、グロメットやスロートの形状もn Tour 95に近いため、中身はn Tour 95(またはBLX Tour 95)のモールドのままだった可能性が高いと考えています。長さも市販の27.25インチより長い27.5〜27.7インチと言われています。

ただし2023年の復帰後は18×19の新しいモールドに明確に変わっており、ここは「本当に変えた」数少ないタイミングです。

市販品が錦織選手と別物だからダメ、というわけでは全くありません。

クラッシュゾーンやカウンターヴェイルは、筆者のような体力の落ちたアマチュアにはむしろありがたいテクノロジーです。

詳しい考察はこちらの記事にまとめています。

錦織選手のように長めにしたい方は、自分でできるロング加工の記事もどうぞ。

実際に打った錦織ラケットを比較

モデル打感飛びスピンボレー向いている人
n Tour 95柔らかい・たわむ◎◎◎軽さと操作性重視
Steam 95短いホールド感○◎○ストローク・ライジング重視
Ultra Tour 95CV掴んで飛ばす◎◎◎万能・ダブルスもやる人
Ultra Tour 95CV JP軽快◎○◎疲れにくさ重視
Ultra Tour 98しっかり・しなる○△△フラット・サーブ主体のシングルス

古い錦織モデルを中古で探す場合は、こちらも参考にしてください。

よくある質問(FAQ)

Q. 錦織圭選手の最後の使用ラケットは?

A. 2023年の復帰後から使用しているウイルソンのUltra Tour 98系モールドです。市販品ではULTRA TOUR 98(V5)が近いモデルになります。

Q. 錦織圭選手が全米オープン準優勝したときのラケットは?

A. 2014年はWilson Steam 95です。

Q. 錦織圭選手のラケットの重さは?

A. BLX時代までは約289g、Steam以降は約309g(バランス325mm)が基本です。

Q. 今から錦織モデルを買うならどれ?

A. ストローク・サーブ重視のシングルスプレーヤーならUltra Tour 98、ダブルスもやる方ならUltra Tour 95CV(中古も含む)がおすすめです。

Q. 錦織圭選手はずっとウイルソン?

A. はい。幼少期にウイルソンと契約して以来、キャリアを通してウイルソンを使用しています。

まとめ

錦織圭選手のラケットは、名前こそ何度も変わりましたが、「95平方インチ・22mm・ラウンド形状」という芯の部分はほぼ変わらず、最後の最後で98・18×19という新しい形にたどり着きました。

長さは27.7インチみたいですね。

実際に打ってみると、どの世代も「95とは思えない飛びとスピン」という共通点があり、錦織選手のテニスそのものを感じられるラケットばかりでした。

それではここまで読んで頂きありがとうございました。

じょりじょり

東北出身、テニス歴15年、

テニスラケット収集が趣味で90年代から現在のラケットまで幅広くコレクションしています。
最近はJOPにも挑戦中です。中々勝てませんが笑
年間ラケット購入数は過去最高50本です。
現在までのラケット、ストリング使用数は200を越えています。

メイン:プリンス ビースト100 2026
使用ストリング:ゴーセン G-tour1 

じょりじょりをフォローする
スポンサーリンク
まとめ記事テニスラケットインプレ
スポンサーリンク
シェアする
じょりじょりをフォローする
タイトルとURLをコピーしました