どうもじょりじょりです。
今回はメインラケット探しの一環で、プリンスの「ツアーO3 100(305g)」をもう一度試打してきました。前回なんとなく気になっていたので、改めてしっかり打ってから判断しようと思いまして。
「バックハンドはかなり良かったのに、フォアだけなぜか少しブレを感じる」というモヤモヤが残ったので、国内外の評判も参考にしつつ、原因も含めて筆者なりにまとめてみました。気になっている方はぜひ参考にしてみてください。

総評
「打感の柔らかさとスピン性能、振り抜きの良さはトップクラス。ただしフォアで厚く叩きたい人は、ブレ感が出ないか要確認」という結論になりました。
O3特有のガットがたわんでボールを掴む打感で、腕への優しさはさすがプリンスのポート系です。飛びすぎず飛ばなすぎずの適度なパワー感で、振っても勝手にスピンがかかって落ちてくれます。
バックハンドは今まで試したラケットの中でもかなり上位でした。ボレーも癖がなく浮きにくく、サーブは振るほど回転がかかるので、ストローク以外の完成度も高いです。
一方でフォアは、インパクトの瞬間に面がちょっと逃げるような感覚があり、メインにするかはもう少し検証が必要だなというのが正直な感想です。
筆者のスイングスピードのせいですかね。
スペック
| 項目 | スペック |
|---|---|
| モデル | 2026年モデル(2025年9月発売) |
| フェイスサイズ | 100平方インチ |
| 重量 | 305g(フレーム平均) |
| バランス | 310mm(トップライト) |
| スウィングウエイト | 285 |
| フレーム厚 | 22-23-20mm |
| ストリングパターン | 16×19 |
| パワーレベル | 870 |
| 推奨テンション | 44〜60lbs |
| 主なテクノロジー | テキストリーム×ザイロン、ATS、P.V.S II、New Oポート、Xモーフフレーム |
数字だけ見ると、やや重めでトップライトに振ってある王道の100インチですね。
そこにプリンスおなじみの大きな穴、O3が付いているのがこのラケットの個性です。305gあってもトップライトなので、構えた時は数字ほどの重さは感じませんでした。
インプレ
打感
とにかく柔らかいです。ただフレームがしなって柔らかいというより、ガットがたわんでボールを一瞬掴んでくれる柔らかさですね。フレーム自体はわりとしっかりしていて、面の中でボールが沈んでから出ていく感じです。
硬めのポリを張っても嫌な振動はほぼ来ないと思います。肘や手首に不安がある人には嬉しいポイントですね。
バックハンド
今回いちばん良かったのがバックハンドです。
- 振り抜きが軽いので、打点に遅れにくい
- ガットがボールを持ってくれるので、コースを決めてから打てる
- 少し甘く当たってもスピンで収まってくれる
特にクロスの打ち合いで「このくらいの力感で、ここに入る」という再現性が高かったです。バックに関しては、今まで試したラケットの中でもかなり上位ですね。
フォアハンド
問題はこっちです。フォアでインパクトの瞬間に、面がちょっと揺れるような落ち着かない感覚がありました。
大きくミスするほどではないんですが、「あれ、今ちょっと面がブレた?」という微妙なやつです。スピンのかかりや振り抜きは良いだけに、少し違和感が笑
ボレー
ボレーは癖がなくてかなり打ちやすかったです。O3のたわみでボールが一瞬面に乗ってくれるので、弾きすぎて浮くということがほぼありませんでした。
当てるだけのブロックボレーでも、面を作っておけば素直に低く返ってくれます。ボールをしっかり捉えた時ほど面に乗っている感じが分かりやすく、少しだけ自分から押してあげると鋭いボレーも打ちやすいですね。
また振り抜きが軽いのでネット前での取り回しも良く、速いボールへの反応もしやすかったです。打感が柔らかい分、ドロップボレーなどのタッチ系もやりやすい印象でした。
サーブ
サーブは振り抜きの良さがそのまま活きていて、振れば振るほど回転がかかってくれます。
スピンサーブやスライスサーブはバウンド後の変化量が大きく、セカンドサーブでも思い切って振り切れる安心感がありました。O3の空気抵抗の少なさもあってか、ヘッドがスッと走ってくれるので、回転をかけにいくスイングとの相性はかなり良いです。
一方でフラットでドカンと打ち込むタイプのサーブは、通常のTOURや弾き系のラケットほどのスピードは出ない印象です。
打感が柔らかくこもり気味なので、スピードで押すよりも回転とコースで攻めたい人に向いていると思います。
フォアでブレを感じた原因を考えてみた
打ちながらずっと原因を考えていたんですが、家に帰ってから色々調べて、筆者なりに整理してみました。あくまで仮説です。
ガットのたわみを「面ブレ」と勘違いしている
O3系は昔から「打感がこもっていて、ボールとの接触がぼやける」「慣れるまで独特のフィーリングに戸惑う」という声が多いラケットです。
フォアはバックより厚く当ててスイングスピードも上がるので、ガットのたわみも大きくなります。そのたわみを、脳がフレームのブレと勘違いしている可能性はありそうですね。
スウィングウエイトがほどほど
305gでもバランスは310mm、スウィングウエイトは285とトップライト寄りです。振り抜きが軽いのは長所ですが、その分ヘッドの重さで押し込む力は強くありません。
相手の重いボールを厚く叩きにいくフォアだと、ちょっとだけ押され感が出るのかもしれません。昔のポート系モデルでも、安定性はプレーヤーズラケットの中では中くらいという評価が多かったです。
振り抜けすぎてタイミングが早い
これは意外と大きい気がしています。ヘッドが走るので、いつもの感覚で振ると少し早く面が返ります。
その結果、打点が微妙に先端寄りにズレてブレを感じている可能性もありますね。バックで問題が出ないのは、フォアよりスイングがコンパクトだからかもしれません。
ノーマル版との違い
同じツアーでも、ノーマルのツアー100は「面がブレにくく、直線的に弾く」系という評価が多いです。O3はそこから掴みと回転に振ったモデルなので、フォアで厚く速く押し込みたいタイプはノーマルの方がしっくりくるかもしれません。
ちなみにノーマルの305gはバランス313mm・スウィングウエイト287と、O3とほぼ同じ数値です。なので差が出るとしたら、重さよりもグロメットまわりの構造による打感の違いが大きいと思います。
次回の試打で試したいこと
このまま候補から外すのはもったいないので、次は以下を試してみます。
- 3時・9時に鉛を少し(1〜2g×2)貼る。これでブレが消えるなら本当にブレていたということですね。
- ストリングを少し硬めにするか、テンションを上げる。たわみ感を減らして違和感が消えるか確認。
- ノーマルのツアー100と同じ日に打ち比べる。(なかったら買うしかないのか‥)
- 振り抜きの良さに合わせて、打点を意識的に少し前にする。
こんな人におすすめ
ツアーO3 100がおすすめな人
- 柔らかい打感で肘や手首に優しいラケットが欲しい
- スピンで高い軌道から落としたい
- バックハンドを安定させたい
- 振り抜きの良さを重視したい
- スピンサーブ・スライスサーブで組み立てたい
- ボレーで浮かずに安定して返したい
合わないかもしれない人
- フォアで厚く当てて直線的に叩き込みたい→通常版のTOUR100の方がオススメ。
- 面の安定感やしっかりした打ち応えを最優先したい
まとめ
打感の柔らかさ、スピン性能、振り抜きの良さはかなり高いレベルで、特にバックハンドは今回いちばんの収穫でした。浮かずに打てるボレーと、振るほど回転がかかるサーブも好印象です。
ただフォアのブレが、ラケットの問題なのか、たわみの感覚なのか、タイミングなのかはまだ切り分けられていません。
それではここまで読んで頂きありがとうございました。


