どうもじょりじょりです。
今回は、2026年6月13日に満を持して登場したダンロップの注目作「LX 800 TOUR(エルエックス 800 ツアー)」のインプレです。
テニス界で「魔法のラケット」とまで称され、圧倒的なパワーとマイルドな打球感でシニア・ベテラン・レディース層に人気の「LXシリーズ」。
そのLX 800をベースに、「重量285g、バランス325mm」へと重量アップしたものが発売されましたね。
デザインも渋くかっこいいラケットになっています。
昔のNEOMAX2000の茶色モデルをベースにした感じですね。
渋くて好みです。

一目でわかる!LX 800 TOUR のショット別性能サマリー
「細かいインプレを読む前に、まずは各ショットの結論を知りたい!」という方のために、ストローク、ボレー、サーブの性能を5段階評価と要点でまとめました。
| ショット | 評価 | 特徴・打球感の要点 |
| ストローク | ★★★★☆ | 軽く合わせるだけで驚くほどの深さが出る! 285gの重さで打ち負けず、ボールが乗る感触が強い。 特にスライスのキレと変化量は過去最高レベル。 |
| ボレー | ★★★★★ | 面を作るだけで面ブレせずに返る 110sq.in.の広いスイートエリアでディフェンス力は最強。 自分から引きにいくと飛びすぎるのでセットで合わせるのがコツ。 |
| サーブ | ★★★★☆ | シャープな弾きと、強烈に曲がる変化系サーブが魅力 球離れはやや早め。 フラットで潰すより弾きを活かす打ち方向け。 ワイドへのスライスサーブの曲がり幅が大きい |
🚀 各項目のワンポイント解説
- ストローク:力みのない深いボールと、スライス。従来の軽量モデルと違い、インパクト時に力まなくてもラケットパワーでボールが伸びていきます。走らされて面を合わせただけでも相手コート深くへ返球しやすかったです。そして、バウンド後に低く滑るスライスはかなり良いですね。
- ボレー:合わせるだけで返る。相手のアタックに対しても、285gの自重があるため弾かれずにデカラケらしからぬ使い方もできます。ただし、勢いが乗ると飛びすぎることがあるため、慣れるまでは「当てるだけ」の方が良いですね。
- サーブ:確率とキレで崩していく。 重すぎない285g設計なので、試合後半でも肩が疲れず振り抜けます。回転の掛かりが非常に良く、特にスライスサーブでワイドに追い出し、浮いた返球をボレーで仕留めるという定番の展開を作りやすかったです。
ダンロップ LX 800 TOUR のスペック&テクノロジー
基本スペック表
| LX 800 TOUR(エルエックス 800 ツアー) | スペック |
| フェイス面積 | 110平方インチ |
| 全長 | 27.0インチ |
| 平均重量 | 285g(フレームのみ) |
| 平均バランスポイント | 325mm(フレームのみ) |
| フレーム厚 | 26 – 27 – 26 mm |
| ストリングパターン | 縦16本 × 横18本 |
搭載されている主なテクノロジー
- POWER BOOST GROOVE(パワーブーストグルーブ)グロメット溝の中央にさらに小さな小溝を設けることで、ストリングのたわみ量を劇的に増加。トランポリン効果による圧倒的なパワーと、手のひらに残るしなやかな打球感を実現しています。
- VIBROSHIELD(バイブロシールド)衝撃・振動吸収性に優れた特殊な「制振ゴム」を、フェイスの3時・9時部、そしてグリップ部に効果的に配置。デカラケ特有の嫌な不快振動を極限までカットし、クリアでマイルドな最高級の打球感をもたらします。
- SOFT GROMMET(ソフトグロメット)高い柔軟性と伸縮性、耐久性を兼ね備えたソフトグロメットを採用。ストリングの可動域を広げ、不快な衝撃を逃がす役割を果たします。
- STRAIGHT STRING SYSTEM(ストレートストリングシステム)ストリングホールの方向がメインストリングと平行になるように設計。これにより、特にフェイスの5時・7時部分(オフセンター時)の可動域が広がり、スイートエリアをグリップ方向(手元側)へと大きく拡大しています。
デザインと持った感覚

落ち着いたブロンズ調・ブラウンのコーティングは、シックでありながらも「戦えるアスリート感」を醸し出しており、男性のベテラン競技者が持っていても非常に格好良い、渋いデザインですね。
そして、手にとって素振りをしてみた最初の感想は、デカラケの割に少し重みを感じる感覚があり、ブレがなさそうな感覚がありました。
よくあるデカラケで軽いようなスカスカ感はなく中身のある打感を感じれそうなラケットでしたね。
インプレ
ストローク:軽く合わせるだけでボールが伸びる、楽ができる性能
実際にコートでストロークを打ち込んでみました。
打ち負けない壁がある感じと球乗りの良さ
一般的な110平方インチの軽量ラケットだと、相手の速いボールや重いスピンに対して、インパクトの瞬間にラケットが後ろに弾かれたり、面がブレたりして、自分の腕の力でグッと抑え込まなければならない場面があり、楽に飛ぶけどパワー負けする感覚がありました。
しかし、「LX 800 TOUR」はベースの剛性の高さに加え、285gの重量が乗っているため、相手の強いボールに対して「面を作って合わせるだけ」で、ラケットの重さによって勝手にボールを押し返してくれます。
インパクト時にボールを一度しっかりとホールドし、そこからLX特有のトランポリン効果で力強く弾き出す感覚がかなり心地よかったです。
ただ自分から振っていくと、オーバーしやすいためゆったりしたスイングで合わせる打ち方メインになりますね。
コンパクトなスイングで深さをコントロール
少ない力で簡単に相手コートの深くへコントロールできる点はかなり楽でした。
98〜100平方インチの競技用ラケットのように、後ろから前へ大きく激しくラケットを振る必要はありません。むしろ、テイクバックを少しコンパクト(後ろを小さく)にし、ミートすることだけに集中すれば、ラケットのパワーと重量アシストによって、ベースライン際へ突き刺さるような球威のあるボールが自然と飛んでいきます。
振り回して使うと110平方インチの大きさと16×18という粗いストリングパターンで、結構軌道は上がりましたね。
しかし、相手のスピードを利用してライジングで合わせたり、コンパクトなスイングでコースを突くようなストロークを展開する分には、楽で楽しかったです。
スライスのノリは最高クラス
スライスショットはかなり良かったです。
LX 800 TOURで打つスライスは、面が大きいことによるストリングのたわみと重量アシストがあるため、相手コートの深いところで「ググッ」とさらに低く落ちて滑り込んでいくような、非常に回転量の多い重いスライスになります。
「重さを使ってスライスが打てる」ため、腕力を使わずに滑るスライスを量産でき、スライサーとなって嫌なテニスができました。
振り回すより、薄いグリップでフラット気味に奥に飛ばしたり、スライスで低い打点で打たせるプレーに向いているラケットでした。
ボレー:鉄壁のディフェンス力
続いて、ダブルスで最も重要となるボレーのインプレッションです。結論から言うと、ボレーに関してはかなり良かったです。
どこに当たっても返るスイートエリアの広さ
フェイス面積110平方インチの恩恵を最も強く受けられるのがボレーです。ストレートストリングシステムのおかげで、手元側のオフセンター(フレームの根元付近)で捕らえてしまった不完全なボレーであっても、アシストでしっかり飛ばしてくれます
ダブルスの激しいボレーボレーの展開の中で、咄嗟にラケットを出しただけでも、面を当てるだけで綺麗なボレーが返球できます。
打ち負けない強さと、タッチの繊細さ
従来の軽量なデカラケだと、正面への強い突き球(アタック)に対して、ラケットが弾かれてボレーが浮いてしまうことがありました。しかしTOURは、面が全くブレません。ローボレーやハーフボレーでも、かなり打ちやすかったです
また、打球感が非常にマイルドなため、ドロップボレーやアングルボレーといった、タッチ感もかなり良かったです。
飛びすぎに注意
ダブルスでサーブ&ボレーに出る際、自分が前進する勢いがラケットの飛びに乗ってしまうと、ファーストボレーがバックアウトしやすくなります。
とにかく自分から打ちにいかずに、サーブ&ボレーのファーストボレーでも一旦そこで止まってキャッチするような感覚で合わせてから前に出るとちょうど良かったです。このラケットは速めにセットして合わせることが大事ですね。
振ったら宇宙開発します。
サーブ:弾きと回転
鋭い球離れ
サーブにおける打球感は、不思議とやや球離れが早めで、鋭く弾き出すという感覚でした。
98平方インチなどのラケットのように、自分でボールを強烈に潰して打つというよりは、ラケット全体のたわみと反発力を利用して、スピードを出す打ち方が向いています。285gと適度に軽いため、長時間の試合でも肩や肘への負担が少なかったです。
個人的にはぬいさんぽさん達のような最初からラケットを上にセットをして打つ打ち方が向いているように思えました。
スライスサーブの変化量〇
ストロークのスライス同様、サーブでも回転系、特に「スライスサーブ」のキレと曲がり具合はかなり良いです。
フラットサーブでエースを量産するというよりは、スライスやスピンで確率高くコースを突き、相手を崩して次の一手(ボレーなど)で仕留める、という王道のポイントパターンが組みやすく最適な性能を持っています。
LX 800 TOUR のメリット・デメリット
〇 メリット(長所)
- 打ち負けにくさ: 110平方インチのデカラケでありながら、285gの重量によって相手のヘビーなボールに一切ブレない。
- 腕・肘への負担が極少: 肘に来る振動も少なく軽く合わせるだけで飛ぶため、テニス肘に悩む方にも最適。
- 低く滑るスライス: 回転量とキレが良く、低い軌道で滑るスライスが打てる。
- ネットプレーでの圧倒的な安心感: スイートエリアが広く、ボレーがかなり楽になります。
- デザイン: シックなブラウンカラーで、渋いデザインになっています
× デメリット(短所)
- フルスイング時のコントロールは難しい: 若めの男性のプレーヤーが100%の力でラケットを振り回すと、飛びすぎてアウトが増える。パワーがありすぎるためしょうがない点ではあり。
- ホールド感・潰し感の物足りなさ: ボールを潰して、直線的な弾道でコントロールしたい人には、ボールも潰れず球離れが早く感じられる。
- スイングの慣れが必要:振り回してきた人からすると打ちにくいかも。
【総評】LX 800 TOUR はどんなプレーヤーにおすすめ?
おすすめしたいプレーヤー
- ダブルスを中心にプレーし、ネットプレー(ボレー)でポイントを奪いたい方
- 「若い頃のように激しく振るテニスは疲れるけれど、ボールの威力や深さは落としたくない」というベテランプレーヤー
- これまでの250g前後のデカラケでは、男性やパワフルなレディースのボールに対して打ち負けてしまうと感じていた方
- スライスや配球(コントロール・タッチ)でテニスを展開したい方
- テニス肘や肩の怪我を抱えており、ラケットに最大限のパワーアシストと衝撃吸収性を求めたい方
おすすめしないプレーヤー
- 若さや腕力があり、強めのスイングでストロークを打ちたいハードヒッター
- 98平方インチなどのボールを潰して運ぶ感覚、コントロール性を優先したい方
まとめ
285gという適度な重さと110平方インチで、軽量デカラケにありがちだった「打ち負け感」がなくなっています。
それではここまで読んで頂きありがとうございました。

