どうもじょりじょりです。
今日はマリン・チリッチ選手が実際に使っているラケットとストリングの紹介です。
チリッチ選手はクロアチアの選手で、2014年の全米オープン決勝で錦織圭選手を破って優勝した選手です。日本のテニスファンにはこの決勝の印象が強いですよね。最高ランキングは3位。ひざの手術を経て、2024年にはランキング777位から杭州の大会で優勝し、2026年2月にはツアー通算600勝を達成しました。38歳になった今も現役です。
ラケットはずっとヘッドのプレステージの塗装で、中身は長く93平方インチのプレステージ レヴプロの型(TGT312.1)と言われています。ただ、錦織選手に勝った2014年全米のときの中身については、海外の掲示板で今も意見が割れています。
※2026年10月24日時点の情報です。プロストックの中身はメーカーが公表していないので、型や中身の話は海外の掲示板などで言われている情報です。
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この記事のポイント
- 2014年の初めまでは、塗装はインスティンクトなどで中身はマイクロジェル ラジカルの型(TGK231.3)
- 2014年全米優勝のラケットは、プレステージ レヴプロの型(TGT312.1)派とラジカルの型(TGK231.3)派で意見が割れている
- 少なくとも2015年ごろから2020年代の初めまでは、93平方インチのプレステージ レヴプロの型(TGT312.1)。掲示板でも「何度も確認されている」と言われている
- 2024年ごろにはPT57Aという型に変わっていた
- 2025年11月からは今の市販のプレステージ ツアーの型。「もっとパワーが欲しかった」
- ストリングは長く縦ナチュラル(VSタッチ)×横アルパワーのハイブリッド。テンションは25〜26kgくらい
チリッチの使用ラケット
Embed from Getty Images Embed from Getty Images上の写真は2026年10月、上海マスターズ1回戦(フェリー選手戦)のものです。
2014年の初めまではラジカルの型
チリッチ選手は、2014年の初めまではヘッドの「インスティンクト」などの塗装のラケットを使っていました。海外の掲示板Talk Tennisでは、このころの中身はマイクロジェル ラジカルの型(TGK231.3・98平方インチ前後)で、何年も同じものを使っていたと言われています。2014年3月からは、塗装が「プレステージ」に変わりました。
2014年全米のラケットは、意見が割れている
2014年9月の全米オープンではグラフィン プレステージ レヴプロの塗装でした。この中身がどちらだったのかは、2020年に掲示板で大論争になっています。
| 見方 | 主な理由 |
|---|---|
| プレステージ レヴプロの型(TGT312.1) | ヘッドに近い事情通の書き込みで「ラケットを渡した人に確認した。全米はTGT312.1」。2024年にも同じ人が「全米のころにレヴプロ/ミッドに変えた」と書いている |
| ラジカルの型(TGK231.3) | 試合写真のスロートの形(V字かY字か)やグロメットの形を見比べると、2014年全米はまだラジカルで、2015年の全仏で形が変わっている、という写真の比較 |
どちらも根拠を出していて、決着はついていません。この記事では「2014年全米はどちらとも言えない」としておきます。
長く使ったのは93平方インチのプレステージ レヴプロ
一方で、そのあと長く使っていたのが93平方インチのプレステージ レヴプロの型(TGT312.1)だという点は、ほぼ意見がそろっています。2020年の掲示板でも「中身はミッド(93平方インチ)?」という質問に「何度も確認されている。TGT312」と返されていて、「今は93を使っている。そこは誰も反対しないと思う」という書き込みもありました。
このラケットで、2017年のウィンブルドンと2018年の全豪オープンで決勝まで進んでいます。いつ切り替えたかは、上の通り「2014年全米のころ」という見方と「2015年ごろ」という見方があります。TGT312.1を手に入れた人によると、元のプロスペックで3時・9時に鉛が入っていたそうです。
2024年ごろはPT57A
ひざの手術を経た2024年2月、ブエノスアイレスの大会でチリッチ選手のラケットのグロメットが変わっていることに掲示板の人たちが気づきました。写真からPT57Aと見られていて、事情通の書き込みでも「しばらく前からPT57Aを使っている」とされています。PT57Aはヘッドの昔のプレステージ系の型で、セルンドロ選手なども使っていると言われています。
2025年11月から、今の市販のプレステージ ツアー
2026年5月、全仏オープンでジョコビッチ選手と練習している動画から、チリッチ選手が今のプレステージ ツアーの型(ひとつ前の「360+ プレステージ プロ」の型)を使っていることがわかりました。
掲示板では「実は2025年11月に変えていて、もっとパワーが欲しかったから」という書き込みがありました。プレステージ ツアーは95平方インチで、プレステージの中ではフレームが少し厚めのモデルです。昔の型のプロストックから市販の型へと、パワーを足す方向の変更です。
「やっと市販のプレステージを使うプロが出てきたのだから、ヘッドは宣伝に使うべき」という声もありました。
| 時期 | ラケット(塗装) | 中身(言われているもの) |
|---|---|---|
| 〜2014年初め | ヘッド インスティンクトなど | マイクロジェル ラジカル(TGK231.3) |
| 2014年全米(優勝) | ヘッド グラフィン プレステージ レヴプロ | レヴプロ(TGT312.1)かラジカル(TGK231.3)かで意見が割れている |
| 2015年ごろ〜2020年代初め | ヘッド プレステージ | プレステージ レヴプロ(TGT312.1・93平方インチ) |
| 2024年ごろ | ヘッド プレステージ | PT57A |
| 2025年11月〜 | ヘッド プレステージ | 今の市販のプレステージ ツアー(95平方インチ) |
チリッチの使用ストリング
| 時期 | ストリング | テンション |
|---|---|---|
| ジュニア時代 | 縦:ルキシロン オリジナル/横:ナチュラルガット | 25kg・24kg |
| 2008年〜 | ルキシロン アルパワー 1.25に変更 | ― |
| 2009年 | 縦:ナチュラルガット/横:アルパワー | 27〜28.5kg |
| 2017年 | 縦:ナチュラルガット 1.25/横:アルパワー 1.30 | 芝では25kg。気温で変える |
| 2020年ごろ | 縦:バボラ VSタッチ/横:ルキシロン アルパワー 1.25 | 25〜26kgくらい |
チリッチ選手は、長く縦ナチュラル×横アルパワーのハイブリッドです。2020年ごろの情報では、縦はバボラのナチュラルガット(VSタッチ)、横はアルパワー 1.25で、テンションは25〜26kgくらいと言われていました。2017年のインタビューでは、芝では25kgで張っていて、気温や大会によってテンションを変えていると話していました。2009年ごろは27〜28.5kgとかなり高めだったという書き込みもあります。今のプレステージ ツアーに変えてからのストリングは、はっきりした情報が見つかっていません。
プレステージを打った僕の感想
チリッチ選手が使っているプレステージ ツアーではないのですが、同じプレステージのプレステージ プロ(2024)を借りて使ったことがあります。
今のコントロール系の中でも「一番飛ばない」と思うラケットで、打てたら最高、打てなかったらあまり良い球がいかない、自分を鍛えるラケットでした。昔のユーテックのころより楽になったとはいえ、まだハードです。
そんなプレステージの中で、チリッチ選手が「パワーが欲しい」と言ってツアーを選んだのは面白いところです。38歳になっても、まだ自分のテニスに合わせてラケットを変えていけるのはすごいですね。
アルパワーは、1994年発売の超ロングセラーです。プロが使い続けているのも納得の名作ストリングです。
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市販でチリッチのセッティングに近づけるなら
- ラケット:今のヘッド プレステージ ツアー(95平方インチ)
- ストリング:縦ナチュラル×横アルパワーのハイブリッド。ナチュラルが高ければ縦をナイロンのマルチに
- テンション:本人は25kg前後。一般の人は22〜23kgくらいから
- 気温:寒いときは少し下げる、暑いときは少し上げる
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※下はプレステージ プロです。チリッチ選手が使っているのは「プレステージ ツアー」の型です。
よくある質問
Q. チリッチのラケットは?
A. ヘッドのプレステージの塗装です。長く93平方インチのプレステージ レヴプロの型(TGT312.1)を使い、2024年ごろはPT57A、2025年11月からは今の市販のプレステージ ツアーの型と言われています。
Q. 錦織選手に勝った2014年全米のラケットは?
A. 塗装はグラフィン プレステージ レヴプロでした。中身はレヴプロの型(TGT312.1)という見方と、それまでのラジカルの型(TGK231.3)という見方があり、海外の掲示板でも決着していません。
Q. チリッチのストリングは?
A. 長く縦ナチュラル×横アルパワーのハイブリッドです。2017年には縦ナチュラル1.25、横アルパワー1.30という情報があります。
まとめ
- 2014年全米優勝の中身は、レヴプロの型かラジカルの型かで意見が割れている
- 長く使ったのは93平方インチのプレステージ レヴプロの型(TGT312.1)。2024年ごろはPT57A
- 2025年11月からは、パワーを求めて今の市販のプレステージ ツアー
- ストリングは縦ナチュラル×横アルパワーのハイブリッド
それではここまで読んで頂きありがとうございました。
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