どうもじょりじょりです。
「どの98インチラケットを選べばいいかわからない」という方向けに、各モデルの特徴・スペック・向いているプレースタイルを一覧化しました。
- この記事でわかること
- 8機種スペック比較表
- 各ラケットの特徴まとめ
- ① Wilson DEFYRE 98 PRO V1|新シリーズの競技系ラケット
- レーダーチャート
- ② Wilson BLADE 98S V10|変則ストリングパターンでスピンに特化
- ③ Wilson ULTRA TOUR 98 V5|筆者がメインで使用
- ④ Wilson BLADE 98 16×19 V10|ノビと操作性で勝負するコントロール系
- ⑤ YONEX VCORE 98(2026)|「誰でもスピンの恩恵を受けられる」進化系
- ⑥ Babolat PURE AERO 98(2026)|
- ⑦ YONEX MUSE 98|競技系98インチの新提案、マイルドな没入型
- ⑧ HEAD EXTREME PRO 2026 |性能はほぼ前作と据え置き
- タイプ別・おすすめの選び方
- まとめ
この記事でわかること
- 2026年注目の98平方インチラケット8機種の特徴が一目でわかる
- メーカー別(Wilson/YONEX/Babolat/HEAD)の違い
- ストローク・ボレー・サーブそれぞれの得意分野
- プレースタイル別におすすめのラケットが選べる
98平方インチは、コントロール性能と操作性のバランスに優れ、様々なプレーヤーから支持を集めているフェイスサイズです。現代テニスとも相性が良く、トレンドが黄金スペックから98に移りつつありますね。
ただしメーカーやモデルによって「飛ばして勝負する」タイプもあれば「自分で振り抜いてコントロールするタイプ」もあり、結構違います。まずは全体像を比較表で確認してみましょう。
8機種スペック比較表
| ラケット名 | メーカー | 平均重量 | バランス | フレーム厚 | ストリングパターン | タイプ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| DEFYRE 98 PRO V1 | Wilson | 305g | 315mm | 22.0-23.5-22.0mm | 16×20 | コントロール型 |
| BLADE 98S V10 | Wilson | 295g | 325mm | 21.5-21.5-20.5mm | 18×16(Sラケ) | スピン型 |
| ULTRA TOUR 98 V5 | Wilson | 308g | 325mm | 22.0mm均一 | 18×19 | ハードヒッター向け |
| BLADE 98 16×19 V10 | Wilson | 305g | 320mm | 21.5-21.5-20.5mm | 16×19 | コントロール型 |
| VCORE 98(2026) | YONEX | 305g | 315mm | 23.0-23.5-22.0mm | 16×19 | オートスピン型 |
| PURE AERO 98(2026) | Babolat | 305g | 315mm | 21-23mm | 16×20 | オールラウンド |
| MUSE 98 | YONEX | 305g | 315mm | 24-24-18.0mm | 16×18 | マイルド・ラリー |
| EXTREME PRO(2026) | HEAD | 305g | 315mm | 22/23/21mm | 16×19 | フラットドライブ |
※スペックは各メーカー公表値、または実測に基づく記事内表記を参照。

※筆者の感想なのであくまで参照程度に。
各ラケットの特徴まとめ
① Wilson DEFYRE 98 PRO V1|新シリーズの競技系ラケット

トッププロがプロストックとして使用していたと話題になった、ウイルソンの新シリーズ「DEFYER」の98モデル。柔らかいしなりとスピン性能を両立させており、感触としては最新の「2026ピュアアエロ98」のシャフト部分をより柔らかくした仕上がりのように感じました。
レーダーチャート

ストローク
勝手に軌道が持ち上がるタイプではなく、普通に打つとやや低めの弾道になりますが、自分からしっかり回転をかけると軌道がグッと上がり、山なりのボールも打ちやすいです。
ボールを掴む時間が長いため、ライジングで叩いてもバックアウトしにくく、フルスイングしても再現性の高さが光ります。バウンド後の伸びも良好で、ピュアアエロやVCORE以上の印象を受けたとのことです。
ただ球際などはしっかり振れないとしんどさを感じる場合があります。
ボレー
反発力が飛びすぎない設定で、アシストは控えめながら球が浮くこともなく非常に扱いやすい仕上がり。相手の強打に対しても面がブレず、キレのある決めボレーが打ちやすいのが特徴です。
サーブ
飛び自体は98平方インチとして平均的なレベルですが、ボールを「押せる時間」が長いため、パワーを伝えながらしっかり回転をかけられます。フラット・スピン・スライスどの球種も扱いやすいのが強みです。
総評
100と比べるとやや硬めの打感ですが、スピン性能を確保しつつ暴発が少ない優秀なコントロールラケット。
「勝手にスピンがかかる」タイプとは真逆で、「しっかりボールを掴んで自分の力で押し込む」タイプです。フルスイングでラケットを振り抜きたいハードヒッターや、パワーアシストよりも高いコントロール性を求める競技志向のプレーヤーに向いています。
② Wilson BLADE 98S V10|変則ストリングパターンでスピンに特化
縦18本・横16本という珍しい「Sラケ」仕様で、しなりとスピン性能両立させたモデルです。

レーダーチャート

ストローク
スピンラケットにありがちな「ボールが軽くなる」感覚は少なく、厚く当てて振り抜けばしっかり伸びます。
着弾点をイメージして高いボールを打っても、しっかり落ちてくれる軌道の安定性はシリーズ随一。暴発する感じが少なく、ミスしたと思っても結構落ちてくれる安心感があります。
ボレー
このシリーズの中でも今作が一番良かったと思います。
98インチのブレにくいフェイスサイズと縦糸18本の組み合わせで、ボレー時の面ブレが非常に少なく、100インチモデルより飛びすぎず98モデルよりアシストがある「ちょうど良さ」がありました。
スライスボレーもストリングがボールをしっかり噛んでくれるため、低く滑るような球が打ちやすいです。
サーブ
跳ねるボールやスライスが特に打ちやすく、回転系のサーブとの相性が良いです。
しっかり落ちてくれるためダブルフォルトが少なく、賛否あるスペックながらサーブの完成度には驚きました。
総評
98インチ特有の弾道の上がりにくさが解消され、暴発したかと思っても落ちてくれる安心感のあるスペック。
ただしSラケ特有の宿命としてガットの消耗が早い点はどうしてもありました。
コントロール重視で高さを使う立体的なテニスをしたいプレーヤーにおすすめの1本です。
③ Wilson ULTRA TOUR 98 V5|筆者がメインで使用
95インチから98インチへモールド変更された話題作を、半年間実戦で使い込んだので詳しく語ります。

レーダーチャート

ストローク
18×19という密なストリングパターンによりしっかり振っても「アウトする気がしない」安心感があります。
弾道は低めで、ネットすれすれからコート奥に沈み込むようなショットが打ちやすいです。
相手から「ボールが重くなった」「バウンド後の伸びがすごい」と言われる場面は増えましたね。ただしっかり振るか、合わせて振るかで中途半端だと暴発することはあります。
ボレー
22mmという薄いフレームながら、ボレー時のパワー負けが一切なく、相手の強烈な突き球にも面をセットするだけで弾き返せます。
フレームの適度なしなりがボールを一瞬ホールドしてくれるため、ドロップボレーやアングルボレーなどのタッチショットの精度も高く、ダブルスでも使える性能でした。
サーブ
0.25インチの差になりますがかなりサーブは良く、フラット気味で打つとスピードを出しやすかったです。
サーブで攻めていきたい方・今のラケットだとサーブの威力を出しにくい方にはオススメですね。
総評
自分から叩いていきたい、黄金スペックの「飛びすぎ」に悩む人に特におすすめ。
反面、中途半端なスイングになると安定しなくなるので合わせるか、しっかり振るかになってきます。
筆者はメインで使っていますが、万人向けではないです笑
④ Wilson BLADE 98 16×19 V10|ノビと操作性で勝負するコントロール系
前作V9からフレーム厚を微調整した最新モデルです。

レーダーチャート

ストローク
面の安定感が強くブレがないのが最大の特徴。フレーム厚の変更でV10は剛性が上がったような感覚があり、しっかり振り抜いてもブレずにボールを叩いていけます。弾道は低めに出やすい一方、厚く当てて押し込むスイングをした時のノビも良かったです。
ボレー
面がブレないため、相手の重いショットに対しても面をセットするだけで綺麗に返せます。ただしアシストは控えめなので、当てるだけのボレーだとやや浅くなる場面もありました。98インチらしいキレの良さで、テンポよく相手のボールをさばける点はす。
サーブ
フラットサーブの食いつきと押し込みが良く、スピード系のサーブとの相性が良いです。
ノビが良いため、球威で押していくサーブに向いています。
総評
自分で振ってコントロールしていくタイプのラケットで、パワーアシストはあまりありませんが、その分安心して振れました。
自分からガンガン打っていきたいストローカーや、球のノビ・質で勝負したい人向け。
ラケットにパワーを求める人や高い弾道のスピンを主体にする人には不向きです。
⑤ YONEX VCORE 98(2026)|「誰でもスピンの恩恵を受けられる」進化系
2023年モデル(スカーレット)の大ヒットを受け、フェイスとシャフトを太くした最新作です。

レーダーチャート

ストローク
弾道コントロールのしやすさが際立っており、フラット気味に叩いてアウトかなと思う打球が、ベースライン際で落ちてくれます。
今作はある程度「当てるだけでかかる」オートマチックなスピン性能に進化。
打球感も前作の「ぼやけた感じ」が解消され、どこに当たっているかが分かりやすくなりました。
ボレー
前作はしゃもじ型のモールドでボレーが苦手という声もありましたが、今作はその弱点が解消され、上部から真ん中までどこで打っても浮きにくく扱いやすくなっています。
筆者は98は大丈夫でしたが前作の100は宇宙開発していました。
サーブ
振り抜きの良さからヘッドがよく走り、サーブが良いです。
スピンサーブの跳ね方も高く、セカンドサーブで攻める際の安心感も向上しています。
総評
前作からの買い替えは大いにアリです。
ラケット自体のバランスもかなり良いです。
打感、スピンのバランス、デザインの向上と三拍子揃った1本で、幅広いプレーヤーにおすすめできます。
⑥ Babolat PURE AERO 98(2026)|
前作からモールドが一新。徐々に受け入れられつつありますね。

レーダーチャート

ストローク
フレームはしっかりめですが打感自体は柔らかく、フェイス部分でボールを掴んでくれる感覚から細かいコントロールがしやすいのが特徴。
前作よりフラットドライブ寄りになり、飛びはほんの少し控えめになっていますが、深さのコントロールがしやすく、苦しい体勢でもしっかり飛んでくれる反発性を備えています。厚く当ててスピンをかける打ち方との相性が良いです。
ボレー
シャフトの変更によりブレがほとんどなく、キレ・スピード・角度の全てが良いです。
100インチモデルが「ミスする気がしない安定感」なのに対し、98インチは「決めにいくボレーの鋭さ」が持ち味で、決めボレー重視のプレーヤーには圧倒的におすすめとされています。
サーブ
癖のない素直な性能で、フラット・スピン・スライスいずれも問題なく打てます。速度自体は100インチモデルに軍配が上がりますが、コースやキレの精度は98インチの方が優れています。
総評
98平方インチなのに飛びすぎず、それでいて苦しい場面ではしっかり助けてくれる、非常に完成度の高い1本。スピン・球速・コントロールすべてが高水準で、「98インチはピュアアエロとEZONEだけで十分」と思えるほどです。
前作の方が良かったということで色々言われていますが、アエロではいつものことなのでどうしても前作が使いたい以外は現行モデルで大丈夫と思います。
⑦ YONEX MUSE 98|競技系98インチの新提案、マイルドな没入型
EZONE・VCORE・PERCEPTに続くヨネックスの新シリーズです。

レーダーチャート

ストローク
ボックス形状のようなマイルドなしなりと、フレーム自体の高い剛性を両立。特筆すべきはホールド感で、多少芯を外してもガツンという衝撃が少なく、粘り強くボールを押し出せます。パワーアシストは少し控えめですが、16×18のストリングパターンによりスピンのかかりは良好で、アウトの少なさもあり、ラリーは続けやすいです。
ボレー
「シンクロフレーム」構造の恩恵を最も強く感じるショットで、98インチとは思えないほどスイートエリアが広く安心感があります。面安定性が高く、相手の強いショットにも面がブレません。ホールド感を活かしたドロップボレーなどの繊細なタッチも行いやすいです。
サーブ
シャフトのしなりを利用して厚く当てて押し込む感覚が気持ちよく、ストリング間隔の広さからスピンサーブ・スライスサーブの引っ掛かりも良好。スピードよりもコースへの精度と安定した変化で勝負するタイプのサーブに向いています。
総評
「98インチを使いたいけど、ハードすぎるのは嫌だ」という方にオススメの1本。
競技系ラケットのようなホールド感と優しいアシストを両立しており、試合終盤で体力が落ちてきた場面でもミスショットを減らしてくれます。
一発の圧倒的パワーや、球際でのアシストの強さを求める人にはやや物足りなさが残るかもしれません。
⑧ HEAD EXTREME PRO 2026 |性能はほぼ前作と据え置き
エクストリームの98インチのスペック。前作も扱いやすい性能でしたが今回は少ししなりが加わった程度で大きく違いはありませんでした。使いやすい性能は変わらずなのでオススメの一本ですね。VCOREと同じくバランスが優れている一本です。

レーダーチャート

ストローク
マイルドで柔らかい打球感が特徴で、新作の方がほんの少しだけ柔らかく感じられます。
ラケット自体の剛性が高く面ブレしないため、ボールをフェイス全体でガッチリと掴んで押し運べるホールド感がありますね。
パワーアシストもそこそこで、自分のスイングの力に少し上乗せされるような飛び方をします。強打してもバックアウトの怖さが少なく、低〜中弾道の直線的で攻撃的なショットを打ちやすいです。
ただブレードなどに比べると少し暴発はありますかね。
ボレー
ボレーはアイソメトリック構造がとれたVCOREのような感触ですね。ボレーだとYONEXの形が苦手だけど、打感とか好きな方はこのエクストリーム合うと思います。
VCOREの打感で少しスイートスポットが狭く、ただ浮きにくい性能で使いやすいですね。
サーブ
フラット系、回転系もそつなくこなせる性能でした。VCOREほどのサーブ性能は無いですが、98平方インチの中では標準的にな性能で打ちやすかったです。
総評
2024年モデルからの劇的な進化は見られず、性能面ではほぼ横並び。すでに2024年モデルを使っている場合、無理に買い替える必要性は低く、これから購入するならデザインの好みか、型落ちによるコストパフォーマンスで選んでも問題ないです。
ただ前作よりマイルドな打球感を求める人に向いています。
タイプ別・おすすめの選び方
🎯 スピンをかけつつ打ち込んでいきたいなら
YONEX VCORE 98(2026)・ピュアアエロ98 2026|しっかりボールも潰せて回転もかかるので打ち込み◎。
🎯 自分から叩いて操作したいハードヒッターなら
Wilson ULTRA TOUR 98 V5 または Wilson BLADE 98 16×19 V10|アシストは控えめですが、低く鋭い弾道と高いコントロール性が武器になります。
🎯 スピン量をとことん追求したいなら
Wilson BLADE 98S V10|変則ストリングパターンで「しなり×スピン」を実現。ただしガット消耗の速さは要注意。
🎯 競技志向だけどマイルドに使いたいなら
YONEX MUSE 98|広いスイートエリアと高いホールド感で、丁寧に試合運びができます。
🎯 よりハードに打ち込んでいきたい方
Wilson DEFYRE 98 PRO V1|アシストは今回のモデルで一番少ないが、ブレも少なく打ち込んでいける。
まとめ
98平方インチというフェイスサイズは各メーカーとも力を入れている激戦区であり、2026年モデルはどれも高い完成度を誇ります。大きく分けると、
- 「飛ばして勝負」型:VCORE 98、ピュアアエロ98
- 「自分でコントロールして勝負」型:BLADE 98、ULTRA TOUR 98、DEFYRE 98 PRO
- 「バランス型」:EXTREME PRO
といった風になります
気になるモデルがあれば、まずは試打から始めてみることをおすすめします。
それではここまで読んで頂きありがとうございました。

