どうもじょりじょりです。
今回は定番であり、超ロングセラーのルキシロン アルパワーのインプレになります。
プロの選手にも人気で何と発売年は1994年まで遡ります。
Embed from Getty Images1997年くらいからグスタボ・クエルテン選手全仏初優勝を飾りその時使っていたのがアルパワーです。
そこから有名になり、今に至ります。
当時はナチュラルガットが基本だったのでポリのアルパワーから打てる「ルキシロンショット」がかなり衝撃的だったようです。
フェデラー選手のプライベートストリンガーのネイト・ファーガソンさんは当時「ルキシロンが、試合を大きく進化させることとなった」というくらいでした。
そこからボレーヤーが徐々に減っていきストロークの時代に変わっていったみたいです。
12mカットで1680円(送料別)
ロールで安くて19800円になります。
少し高いのがネックですがそれ以上の性能、唯一無二の打感、打ったボールの質の良さがあります。
似ているストリングはありますが、あくまで似ているだけです。
発売されてもうすぐ30年近くになりますがアルパワーを再現できているストリングはありません。
☆おすすめポイント☆
・最高の打感、球質
・どのラケットでも合う
・硬さも少ない
癖のないストリングなので色んなラケットに張っていますが、このラケットには合わなかったという印象はないですね。
また手で触ると硬いですが実際に打つと硬質感はなく芯のある柔らかいフィーリングで打てるので固めのポリが苦手な人でもオススメです。
ネックになる点
・値段が高い
・テンション維持が悪いので気になる人は気になる
・打感の変化も大きい
・たまにすぐ切れる
発売されてから長いのに高いですね。
ポリが3か月切れない方で打感の変化、テンション維持の変化が気になる方はかなりコスパが悪いと感じられると思います。
逆に筆者のように1か月くらいたって伸びきってボヨンボヨンでもまあ良いかとそのまま使って切るタイプの方はむしろコスパは良いかと思います。
後、たまにですが125ゲージを使っていると週1で3週間(練習時間6時間くらい)で切れたりと耐久性があまり良くないのかなと思うときがあります。
特に男子ダブ、シングルスと1週間ずつしているとその傾向がありました。
130にしたら多分そこは解決できるので125で切りまくる人はゲージアップがおすすめです。
素材
アルミ・ファイバーとポリ・エーテル・エーテル
ポリと言ってもただのポリではなくポリ・エーテル・エーテルという素材になります。
これをビッグバンガーテクノロジーという製法でアルパワーができています。
セッティング
全力で近づけてます笑
縦50ポンド×横48ポンドで張りました。
このラケット自体は中古で買ったのですが、
当て革がされていたのでなるほどと思って筆者もしました。
これをすると球持ちが良くなる気がするのでたまにされている方を見かけますね。
本当はウッドラケットの時にストリングとフレームの間に入れてフレームの保護をするためだったみたいですね。
インプレ
ストローク性能
打感
打感はぐっと掴んで飛ばしてくれるアルパワーならではの打感です。
ボールは潰れるけどしっかり押し出してくれるという他のストリングでは再現できない感触です。
ツアーバイトなど似ていると言われていますが、あまり似てないですね。
この打感は唯一無二です。
飛び
こちらに関しては通常のポリ程度で飛ばなすぎず、飛びすぎずという無難な印象でした。
飛びは普通でしたがそれ以上にボールのノビが普段より良くなっており、
相手も差し込まれるシーンがかなりみられました。
落ちてからの失速感が全然違いました。
スピン性能
ハイパーGやその他のスピン系ポリに比べると劣りますが、ナイロンに比べるとしっかりかかります。
しっかりかける打ち方をすれば落ちてからも高く跳ねてノビのあるボールがいくので
スピン量よりスピンの質が上がる印象でした。
ストローク総評
30年前とは思えない性能ですね。
ボールがしっかりノビてくれるのでニュートラルなラリーから優位に立てましたし、
打感、ボールの質もいつもより上がっている気がします。
ラケットは合っているけどストロークの調子がいまいちという方はこのストリングに変えてみるのも1つの手だと思います。
ただテンション維持という面ではあまりよくないのでそれが嫌な方はこの良い打感と性能の賞味期限(食べないけど)は短いです。
ボレー
ボレーも違いますね。
包み込んだフィーリングでも球離れが良いのでボレーも打ちやすく、
すぐ弾かないのでコントロールもつけやすかったです。
弾きとホールドのバランスが良く、ボレーも個人的には高評価でした。
サーブ
フラットがかなりノビのあるボールが打てていたみたいです。
速度が上がったというわけではないですが、相手からしても落ちてからグッとくると言われていたので、
落ちてからの失速が少ないようです。
回転性能も普通のポリなので回転系のサーブも打ちやすかったです。
それ以上にフラットで良さを感じました。
試合
ダブルス、シングルス両方使いました。
やはり特筆すべきはボールのノビですね。
相手を後ろに下げたり差し込みやすく、ストロークの時に性能が光るように感じました。
後は暴発、なぜか飛ばないなどもなく安定感があるなと感じました。
確かにスピン性能、飛びは新しいポリの方が性能は良いです。
ただアルパワーはそれ以上に性能のバランスの良いと思います。
ポリツアーレブだと引っ掛からなくて暴発したり、ハイパーGは球が浅くなったり、ファイアーストームは球が持ち上がりにくかったりと他のポリは良さと弱点がありますが、
アルパワーは程よく長所があり、短所はない(テンション維持以外)という印象でした。
まとめ
発売よりもうすぐ30年たちますが、この性能は再現できないですね。
確かにスピン量、スピードなどは今のポリの方が優れている面がありますがトータルで見るとアルパワーがやはりバランスが良いなという印象です。
初めてのポリとしても使いやすい性能なのでナイロン⇒ポリの方も一度お試し頂くのも良いかと思います。
それではここまで読んで頂きありがとうございました。
コメント