この記事でわかること
どうもじょりじょりです。
テニス中継や公式サイトで表示される「エース」「アンフォーストエラー」「ファーストサーブ確率」といったスタッツ(統計データ)は、一見すると数字の羅列に見えますが、それぞれに明確な意味と読み解き方があります。
この記事では、テニスの主要なスタッツ項目を一つずつ取り上げ、**「何を表す数字なのか」「どう計算されるのか」「何%くらいが平均的なのか」**を解説します。
観戦がもっと面白くなるだけでなく、自分のプレーを振り返るときの指標としても使えます。
筆者も最初はわからなかったですが、自分の試合を解析すると結構楽しかったです。

エース(Ace)とは
エースとは、相手が全くラケットに触れることができなかったサービスエースのことを指します。相手がボールに触れた場合(たとえ返球できなくても)はエースにカウントされません。
- サーブの威力とコースの良さを示す代表的な指標
- ATPツアーのトップサーバーは1試合平均10〜20本程度のエースを記録することもある
- 身長の高い選手やパワーヒッターほどエース数が多くなる傾向がある
エース数だけを見て「サーブが強い」と判断するのは早計で、後述するファーストサーブ確率とセットで見ることが重要です。エースが多くてもファーストサーブが入らなければ、トータルでのサービスゲームの安定感には繋がりません。
ダブルフォールト(Double Fault)とは
ダブルフォールトとは、1本目・2本目のサーブを両方ともミスし、そのままそのポイントを失うことです。
- サーブの不安定さやプレッシャー耐性を示す指標
- 大事な場面(ブレークポイントやタイブレーク)でのダブルフォールトは、精神的な余裕のなさの表れとされることが多い
- トッププロでも1試合に5〜10本程度は珍しくない
エース数とダブルフォールト数を並べて見ることで、「ハイリスク・ハイリターンなサーブを打っているか」がわかります。エースもダブルフォールトも多い選手は、強気にサーブを振り切るタイプと言えます。
ファーストサーブ確率(1st Serve %)とは
ファーストサーブ確率とは、打ったサーブのうち何%がフォルトせずインに入ったかを示す数値です。
- 計算式:(ファーストサーブが入った本数)÷(サーブを打った総本数)×100
- ツアー平均はおおよそ60%前後とされる
- 確率が高いほどセカンドサーブに頼る場面が減り、サービスゲームを安定して取りやすくなる
70%を超えるとかなり高確率、50%を下回ると苦戦しているサインと見てよいでしょう。ただし確率を上げすぎるとサーブの威力が落ちるため、選手ごとに「威力と確率のバランス」をどう取っているかを見るのも面白いポイントです。
ファーストサーブポイント獲得率とは
ファーストサーブが入った際に、そのポイントを取れた割合を示します。
- 計算式:(ファーストサーブで獲得したポイント数)÷(ファーストサーブが入った本数)×100
- トップ選手は**70〜80%**程度に達することが多い
- この数値が高い選手は、サーブそのものの威力だけでなく、その後の展開(サーブ&ボレー、3球目のパターンなど)も含めて優位に試合を進めていると言える
セカンドサーブポイント獲得率とは
セカンドサーブになった際に、そのポイントを取れた割合です。
- ファーストサーブが崩れやすい選手ほど、このセカンドサーブポイント獲得率が試合の勝敗を左右する
- ツアー平均は50%前後、上位選手で**55〜60%**程度
- この数値が相手より著しく低い場合、「セカンドサーブを狙い撃ちされている」状態と言える
試合の中でセット・ゲームが進むにつれてこの数値が下がっていく選手は、相手にセカンドサーブのコースやタイミングを読まれ始めているサインです。逆に終盤まで数値を維持できる選手は、プレッシャー下でもサーブの質を落とさない精神的な強さを持っていると言えます。
ウィナー(Winner)とは
ウィナーとは、相手がラケットに触れることができない、あるいは触れても返球不可能なショットで直接ポイントを決めたことを指します(サービスエースは別カウントの場合が多い)。
- フォアハンド・バックハンドの攻撃力を示す指標
- 一方的な展開になった試合では、勝者と敗者でこの本数に大きな差がつくことが多い
アンフォーストエラー(Unforced Error)とは
アンフォーストエラーとは、相手からのプレッシャーを受けていない状況で、自分のミスでポイントを失うことです。相手の好ショットに追い込まれてミスした場合は「フォーストエラー」として区別されます。
- 攻撃時の安定感、集中力を示す指標
- この数値が多いほど、自滅でポイントを落としている割合が高いことを意味する
- 逆に少なすぎる場合は、消極的なプレーで攻めきれていない可能性もある
ウィナーとアンフォーストエラーは対になる指標としてセットで語られることが多く、この比率(ウィナー÷アンフォーストエラー)が高いほど「効率よく攻めてポイントを取れている」状態と言えます。
ブレークポイント獲得率とは
相手のサービスゲームでブレークポイント(ゲームを奪えるチャンス)を握った際に、実際にブレークできた割合です。
- 計算式:(ブレークに成功した本数)÷(ブレークポイントの本数)×100
- チャンスをどれだけ確実に決めきれるかという「勝負強さ」の指標
- ブレークポイントを何度も作りながら決めきれない場合、数字上は互角に見えても実際の試合内容では劣勢というケースがある
リターンポイント獲得率とは
相手のサーブに対して、リターン側としてポイントを取れた割合です。サーブ力だけでなく、リターン力・粘り強さを評価する際の重要指標になります。
トータルポイント獲得率とは
試合全体で獲得した総ポイント数の割合です。セットカウントやゲームカウントだけでは見えない「試合全体でどちらが優勢だったか」を数値で確認できます。接戦のセットが多かった試合ほど、スコア以上にこの数値が参考になります。
よくある質問(FAQ)
Q. エースとウィナーの違いは何ですか? A. エースはサーブで相手が全く触れられなかった場合のみを指します。ウィナーはサーブに限らず、ラリー中のショットも含めて相手が触れられない、または返球不可能な決定打全般を指す、より広い概念です。
Q. アンフォーストエラーが多い選手は弱いということですか? A. 一概にそうとは言えません。積極的にリスクを取って攻めるタイプの選手ほどアンフォーストエラーは増える傾向があります。ウィナーとの比率や、勝敗との関係を合わせて見ることが重要です。
Q. テニスのスタッツはどこで確認できますか? A. ATP・WTAの公式サイトや、四大大会(全豪・全仏・ウィンブルドン・全米)の公式サイトでは試合後にエース数、ウィナー数、アンフォーストエラー数などの詳細スタッツが公開されます。
Q. 初心者がまず注目すべきスタッツはどれですか? A. 「ファーストサーブ確率」と「アンフォーストエラー数」の2つが、試合内容を理解する上で特にわかりやすい指標です。この2つを見るだけでも、どちらの選手が安定してプレーできていたかが見えてきます。
まとめ
テニスのスタッツは、スコアだけではわからない試合の内実を教えてくれます。エースやウィナーのような「攻撃力」を示す数字と、ダブルフォールトやアンフォーストエラーのような「安定感」を示す数字、両方をセットで見ることで、試合の流れをより深く理解できるようになります。
次に試合を観戦するときは、ぜひスコアボードだけでなくスタッツ欄にも目を向けてみてください。
それではここまで読んで頂きありがとうございました。

