どうも、じょりじょりです。
今回は、女子のペイントジョブでよく使われているモールド、
ウイルソン(Wilson)の初代「STeam 100(スティーム100)2012年モデル」をじっくりとインプレしていきます。
2026年にBLADE PRO 100 V10として復活しましたね。
このラケット、発売から10年以上が経過しているにもかかわらず、いまだにWTA(女子プロ)ツアーで見かけるモデルです。
中身は同じなのでBLADE PRO 100 V10のインプレとしても書かせていただきます。
リメイクモデルのインプレはこちらから
結論:程よいアシストと振っていってもコートに収まる性能
球際でも程よいアシストと、しっかり振ってもコートの中に入るので確かにWTAのテニス環境だと人気になるのもわかりますね。
全てのショットで突出したところはないですが、全て高水準の性能をしているので苦手なショットがないラケットでした。
16×19でたまにある暴発もなくしっかり潰せていけるので強打のミスが減るのでそこも良かったですね。
微妙に長いのでサーブのパワーもありつつ、使いやすい性能をしていました。
ULTRA99 プロは結構じゃじゃ馬ラケットでしたが、こちらはオーソドックスな使いやすいラケットでした。
Wilson STeam 100 (2012) のレーダーチャート・スペック

レーダーチャート

スペック表
| 項目 | 数値 |
| フェイス面積 | 100平方インチ |
| 全長 | 27.25インチ(0.25インチロング) |
| フレーム厚 | 23mm均一 |
| 平均重量 | 295g |
| バランスポイント | 330mm |
| ストリングパターン | 16 × 20 |
| 素材 | バサルト・ファイバー + カロファイト・ブラック |
このスペック、今見ると結構特殊ですね。
「0.25インチ長い」「重さが5g軽い」「バランスが10mm先にある」「ストリングパターンが16×20」という特徴的なスペックです。
もうなくなりそうですがULTRA TOUR 100がかなり近いスペックですね。
テクノロジー:X-LOOP
この時代のSTeamシリーズの最大の特徴が、シャフト部分の断面形状を変化させる「X-LOOP」構造です。
BLADE PRO 100にもしっかり入っています。
というか工場にモールドがあるので市販用に素材を変えるだけで出せますもんね。
これはフレームの「しなり」と「面安定性」を両立させています。打球感の柔らかさは、この構造にあります。
使用プロ選手
見分け方
・V8まではヨーク部分のグロメット穴4つが白いので、BLADEの塗装でもそこが白ければほぼSTeam100確定です。getty imageとかでV8時代のラケットを見るとわかりやすいです。
・ストリングパターン(16×20)
主な使用選手(過去・現在含む)
エレナ・オスタペンコ
グロメットがしっかり白いところがありますね。
Embed from Getty Imagesアマンダ・アニシモワ
Embed from Getty Images上記2名以外にもパオラ・バドサ選手など
Embed from Getty Images基本的には「厚い当たりのフラットドライブを連発する女子プロ」に好まれていますね。
打球感:柔らかさと「ホールド感」
独特のしなり
最近のラケットはカーボン剛性を高めて弾きで飛ばすモデルが多いですが、STeam 100はもっとフレーム自体がしなる感覚があります。今のラケットにない独特の感覚ですね。
ものは違いますがSTeam95の感触も好きでした。
「16×20」のストリングパターンの良さがあり
100平方インチのラケットは通常「16×19」が標準ですが、あえて横糸を1本増やした「16×20」にしているのが良いですね。
この良さが最近注目されてきたのか、VCORE100Dなど16×20のストリングパターンも増えてきましたね。
16×20は
- ボールがストリングに引っかかりすぎず、飛びの安定感がある。
- フラットで厚く当てた時にも、ブレが少なくボールを潰している感覚がある。
- 不用意な暴発が少ない。
100平方インチの16×19にはない安定感が人気なんでしょうね。
ストローク:パワーとコントロール〇
27.25インチの恩恵
たった0.25インチ(約6mm)の差ですが、遠心力が効く感じがするため、振り抜いた時のボールの威力がかなりあります。
ウルトラツアー98でもこれが良くて使っています。
気のせいかもしれませんが、少し長いだけで威力が出ている感じがするんですよね。
リーチの面で、追い込まれた時も、振ればそこからしっかり返球できました。
フラットドライブプレーヤーに相性〇
僕のようなフラットドライブ主体のプレーヤーにとって、このラケットはかなり相性良かったです。
スピン性能も決して低くはないのですが、軌道を抑えて、ライン際でスッと落ちるようなドライブが打ちやすい。ストリングの間隔が少し詰まっているおかげで、面がボールに負けず、狙ったコースへ真っ直ぐ飛んでいくのでかなり良かったです。
ただしっかり振っていく前提なので、合わせるラケットではないかなといった印象ですね。
100平方インチはあるので合わせることになっても飛んではくれます。
ボレー
ボレーの安定感〇
バランスポイントがややヘッド寄りなため、取り回しが重いかと思いきや、295gという自重の軽さがそれを上手いこと調整してくれています。
相手のパワーショットに対してもストリングパターンのおかげで面がブレません。ボレーでは「当てるだけで深く返る」というアシストを感じつつ、タッチショットも柔らかい打感のおかげでコントロールしやすいです。
ボレーも結構好きでした。
サーブ
サーブのスピードやキレが素晴らしい
27.25インチの良さが出ていました。
打点が高くなるのはもちろん、しっかり叩けるのでフラットサーブのスピードは明らかに上がった感触でした。
また、16×20のパターンはスライスのキレが出る印象ですね。
16×19の方が回転系は好みだったので、フラット寄りのサーブで攻めるラケットですね。
まとめ
良い点
- 現代のラケットにはないしなりと柔らかい打感
- 16×20のパターンによるコントロール性能
- 0.25インチロングが生む、パワー感
また再販されだしたので、今のラケットが合わない方にはオススメですね。
かなり使いやすいラケットではあるので、中古でSTeam100を試して気に入ったらBLADE PRO 100がオススメです。なんせ高いので笑
それではここまで読んで頂きありがとうございました。


