
どうもじょりじょりです。
今回はラケットは変えすぎない方が良いという話になります。
周りに3か月とかもっと短期でラケットを変えまくる人がいるなら止めた方が良いです。
金銭的にも実力的にももったいないです。
テニスを続けていると、新作ラケットが出るたびに心がざわつく…という人は多いはず。
「もっとスピンがかかるラケットがあるかも」
「今よりパワーが出るかもしれない」
「プロが使ってるモデルに替えたらレベルアップできそう」
こうした“道具への期待”はテニスプレーヤーなら誰もが経験します。
しかし、そこでひとつ強く言いたいことがあります。
ラケットを短期間で頻繁に変えるのは、上達をむしろ妨げる。
この記事では、筆者自身の経験、専門店での事例、一般プレーヤーの傾向を踏まえながら、
- なぜラケットを短期で変えるのは良くないのか
- どれくらいの期間同じラケットを使うべきなのか
- 例外的に“変えたほうがいい場合”とは?
という点を徹底的に掘り下げます。
自分のいるサークルでも新作、旧作を含め大体3か月周期でラケットを変えてくる人がいますが、
それはテニスの成績的にも、金銭的にもやめた方が良いです。意味がありません。

肘が痛くなるとかでストリングを変えても怪我の問題が解決しない場合などは短期で変えるのは推奨しますが基本的には一回買ったら1年は使った方が良いです。
■理由①:人間の感覚は「ラケットに慣れる」まで時間がかかる
新しいラケットに替えるとよく起きるのが、
- ボールの飛びが急に変わる
- タッチが安定しない
- いつものショットが再現できない
という“感覚のズレ”。
これは ほとんどのケースで「慣れていないだけ」 です。
人間の手の神経は非常に繊細で、
「グリップの角の形状」「スイングの重さ」「反発のタイミング」
といった微妙な差を無意識に学習しています。
しかし、ラケットを頻繁に変えることで、この学習が何度もリセットされてしまいます。
●慣れるまでの目安は「最低でも3か月〜半年」
脳科学的にも、道具に適応するには一定の期間が必要とされています。
テニスにおけるラケットの場合、筆者の経験では、
- 3週間:違和感が徐々に減る
- 1〜2か月:ある程度安定してくる
- 3〜6か月:ラケットの特性を理解し、使いこなせる段階に入る
というイメージです。
つまり、3か月周期でラケットを変える人は、永遠に“慣れない状態”でプレーしているとも言えるわけです。

今まで打てていた良いショットも今まで使っていたラケットだから打てていた球であって、
新しいラケットに変えたからと言ってそれが打てるとは限りません。
それを理由をつけてコロコロ変えるとラケットの良さを気づく前に変え、手の感覚も慣れないまま新しいラケットになるので実力がずっとそのままか下降傾向になります。

良く勉強でも参考書を買いまくってるけど学力が目も当てられない方っていらっしゃいますが、ラケットを変えまくる人はそれと同じような感じです。
自分も学生時代に参考書は書き方が違うだけであって書いている内容自体はそこまで変わりありませんのでしっかり1冊読んで解きこんでから足りなかったら新しい参考書を買うか、理解できない一部分コピーさせてもらう方を推奨されていましたが、
ラケットもその通りです。
一旦使い込んでどんなラケットかを知るのが大切だと思います。
■理由②:ラケットの本当の良さは「時間をかけないと見抜けない」
最近のラケットは内部構造・フレーム厚・ストリングパターンなど多彩な要素が組み合わされており、その“性質”を完全に理解、使いこなすには時間がかかります。
筆者がテニスを続けてきた結論は、
ラケットの良さがわかるのは最低半年、1年使ってようやく。
ということ。
例えばこんな経験はないでしょうか?
- 最初は硬く感じたのに、半年後には硬さが気にならずに打ち込める。
- 重いと思っていたのに、試合のディフェンスも楽になってきた。
- 打感が苦手だったのに、いつの間にかこの打感が好きになっていた。
これは、新しいラケットを“自分の身体”が理解していくプロセスです。
短期でラケットを放り出すと、この“合う瞬間”にたどり着けません。

自分でサイトなどを見て選んで買ったなら一旦1年~使ってみて成績が伸びない、自分のイメージの弾道と違うということでしたら変えた方が良いです。
10回くらいしか使ってなくて合わないと思うのは早いかと思います。
■理由③:頻繁に変えることで“フォームの精度”が崩れる
テニスのフォームは、自分のフォームがあっても、道具に合わせて微調整しながら固まっていきます。
- ラケットの重さ
- バランス
- 打球時の反発力
- ボールの上がりやすさ
これらはフォームの細部に影響を与えます。
つまり、ラケットを変えるたびに、フォームも微妙に変わってしまう可能性があります。
その結果、
- スピンの量が不安定
- 打点が定まらない
- 試合の終盤でミスが増える
という現象につながっていきます。
ラケットを変えた→フォームの微修正→ 上達が遅れる → またラケットを変えたくなる
という“負のループ”に入ってしまう人は非常に多いです。

プロも黒塗りで変更してる!チチパスもピュアアエロ98に変えてた!とかあると思いますが、あの人たちはプロです。身体能力、感覚が別次元です。
僕みたいなアマチュアがラケット試しながら試合出ても負けこむだけですね。
■理由④:単純にお金がかかる
ラケットは1本25,000〜40,000円。
最新モデルを追うと、年間出費が10万を超える人も珍しくありません。
それに加えて、
- 合うストリング探し
- グリップテープ
このあたりも連動してコストが膨らみます。

富豪だったりラケットを集めるのが趣味なら別のお話になりますが、
決して安い買い物ではないのでコロコロ変えているとコスト的にも高くつきます。
本当に欲しいラケットに出会えた時も金欠だったら元も子のないので、金銭面的にもあまり推奨はしません。
■理由⑤:“ラケットを変えてばかりの人”は上達が遅い傾向がある
筆者はショップ関係者やテニス仲間の例を数多く見てきましたが、率直に言うと…
ラケットを変える頻度が多い人ほど実力が伸びない。
もちろん例外はあります。プロとかは契約とかで変えてますがあっちはプロです。
ただ、傾向として、
- 自分のプレーの課題をラケットに求める
- 相性を見極める前に乗り換える
- 道具に頼りすぎる
という行動が多く、結果的に“地に足のついたプレー”、元々の実力の向上になりにくい。

筆者の知り合いはせっかくAのラケットを使っているときは球がノビてきて打ちにくかったのに打感が悪いからといって
Bのラケットにすぐ変えて球のノビがなくなっていて、
それを感じてなぜかCのラケットに変えて弾道が低くなりすぎてネットしまくるという人がいます。

試合でもちろんそんなにパッとしないので、昔ジュニアのコーチが言っていた
ラケットを投げたり粗末に扱う人、
すぐ変える人はラケットに嫌われると言っていましたが失礼ながらその言葉の通りなのかなと思いました。
ラケットに好かれるためにも変えすぎは良くないと思います。

こんなこと言いつつも使わなくなったら速攻でメルカリ等で錬金術します
プロはあまりラケットを変えていない

有名所はアンディ・マレー選手、ラファエル・ナダル選手ですね。
マレー選手は復帰したときに一度変えましたがまた戻っています。

他にもチリッチ選手やフォニーニ選手もずっと同じモールドみたいです。
プロの選手は慣れた感覚の方が良いのでラケットはずっと変えていないことが多いです。
生活がかかっているので感覚のずれで成績が落ちたら一大事だからでしょう。

感覚が1ミリでもズレると勝敗に直結するから。
プロほどラケットに敏感です。だからこそ頻繁に変えません。
一般プレーヤーならなおさら、
ラケットより「自分の適応」を優先したほうが強くなる
と思います。
【例外】ラケットをすぐ変えるべきケース
どんなことにも例外があります。
ラケットを短期間で変えるべきケースは大きく3つ。
■①ケガや痛みが出ている場合
- 手首痛
- 肘痛(テニスエルボー)
- 肩の痛み
これらが出る場合は、硬さ・重量が合っていない可能性が高いです。
また振動減衰が弱くて痛めている可能性もあります。
フォームで解決しないなら、ラケットを変えるのは有効な方法です。
筆者も過去、硬いラケットを使って手首を痛め、変更したことで改善しました。

原因はラケットだけではないと思いますが、
要因の一つではあるのでその場合はすぐに変更推奨です。
■②ストリングを変えても解決しない場合
- テンション調整
- 柔らかいガットへの張り替え
- ナイロン → ポリの変更
- ポリ → ナイロンの変更
これらを試しても改善しないなら、ラケット自体が合っていない可能性があります。
■③プレースタイルが大きく変わった場合
- ボレー主体へ変更した
- スピン多めのスタイルになった
- フラット中心に変えた
- 重いボールを打ちたい
- サーブ&ボレーが増えた
こうした“プレースタイルの転換”があった場合は、ラケット変更がプラスに働く可能性があります。
これはラケット探求の楽しさに繋がるので様々なラケットを使っていきましょう。
【結論】ラケットは“長く使い込む”ほうが絶対に上達する
ここまでの内容をまとめると、
- ラケットは最低でも半年、できれば1年使う
- 慣れる前に判断しない
- 頻繁な買い替えはフォームを崩す
- プロも長期間同じモデルを使っている
- ケガのある場合は例外
です。
特に強調したいのは、ラケットの真価を知るには時間が必要 という点。
そして、
上達する人は“同じラケットでショットの再現性”を高める努力をしている
という事実です。

何年か使って古くなってボロボロだから変えるのは普通だと思います。
ただコロコロ変えると今ある自分の良さもなくしてしまう可能性が高いので、
まずはある程度使った方が良いかと思います。
ラケットに好かれるためにもしっかり使ってから考えるがおすすめです。
もしあなたが今ラケットで迷っているなら
以下の基準で判断すると失敗しません。
- 今のラケットで致命的な不満がない
- ケガがない
▶ 変えないほうが上達する - 打感・重さ・操作性がどうしても合わない
- ストリング変更・テンション調整しても改善しない
- ケガが発生している
▶ 買い替えを検討する価値あり
それではここまで読んで頂きありがとうございました。


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