この記事は錦織圭選手が使用しているモデルのウルトラツアー 95cvjp のv2.0&v3.0&v4.0のインプレになります。
95平方インチと面は小さめですが、今の技術により同じ95のラケットよりもスイートスポットが広くなって使いやすいラケットになっています。
※v2.0~v4.0までカラーリングだけの違いになります。
このラケットがオススメの方
・振り抜きの良さが欲しい
・ボールの伸びが欲しい
・通常版だと重たくて使えない
・ntour95やntour two95が好きだった方
・BURNは癖が強すぎて合わなかった方
商品説明
錦織圭が幼少期の頃からプロになるまで使っていた、BURN 95J CVに新たにCRUSH ZONEを追加。「バウンド後の伸び」、と「柔らかい打球感」を実現。
98sq inch相当のフェイスサイズをもつ95sq inchモデル。
https://www.wilson.co.jp/discontinued/rackets_tennis_discontinued/wr005911s.html より引用
テクノロジー
クラッシュゾーン
ULTRAシリーズのフレーム6時部のグロメットに搭載されているクラッシュゾーンは、打球時にツブれ、1,000分の3-5秒とも言われる打球時間を、最長化させることができます。
またこのクラッシュゾーンはストリングのたわみを増大させることができ、フェイスサイズを2.7%拡大させることが実験結果で判明しました。
95平方インチで言えば、98平方インチ相当(x2.7%で97.56平方インチ)、100平方インチなら103インチ平方(x2.7%で102.7平方インチ)となります。
よってフェイスサイズを変えずに、スイートエリアを大きくすることで、98平方インチと同等のパワーを発揮します。
https://www.wilson.co.jp/news/keinishikori_ultratour_cv.html より引用
カウンターベイル
そして、前作のBURN 95CVから採用されたNASA公認の振動吸収素材、「COUNTERVAIL」を今回のラケットに入れることによって、ファイナルセットになっても身体への疲労を軽減でき、そしてボールの伸びを落とすことなく戦えるラケットが完成しました。
BURN 95 CVの後継機種となる、ULTRA TOUR 95CV。 BURN 100 TOUR CVの後継機種。ULTRA TOUR 100CV。錦織選手と同じデザインのジュニアラケット、ULTRA 25J, ULTRA TEAM 23, ULTRA TEAM 21。12月上旬に揃って発売いたします。
2019年、錦織圭選手はこの新しい武器と共に、全てのリミットを打ち砕きます。
https://www.wilson.co.jp/news/keinishikori_ultratour_cv.htmlより引用
BLX
“バサルト・ファイバー + カロファイト・ブラックにより生まれるパワー、コントロール、そして心地良いフィーリングを兼ね備えた新素材がBLX。バサルトとは火山の火口付近に現存する「玄武岩」のことで、バサルト・ファイバーとはその「玄武岩」を1500度の高熱で融解したファイバー。
それは
①衝撃・振動をスムーズにする。
②遮音性が高い。
③軽量で安定性が高い
という特性を持つ。これをカロファイト・ブラック(ウイルソン独自のナノ・テクノロジー・カーボン)に融合させることで、高いパワーとコントロールと共に、心地良いフィーリングをも実現する素材。”
https://www.wilson.co.jp/discontinued/rackets_tennis_discontinued/wr005911s.html より引用
スペック
- フェイス面積:95平方インチ
- 重さ:289g
- バランス:34.0cm
- 長さ:27.25インチ
- フレーム厚22.0/22.0/22.0mm
- ストリングパターン16×20
セッティング
縦:ポリツアースピン50ポンド
横:ミクロスーパー48ポンドで張りました。
どくてにチャンネルさんで知ったこの組み合わせは個人的にはかなりお気に入りです。
インプレ
ストローク
打感
普段ピュアドライブVSやt-fight rs305など固めのラケットを使っているので、
結構柔らかく感じました。
撓るような感触で柔らかいけど、弾いてもくれるので、
打感としては昔のウイルソンのntour 95やntour two95に近かったです。
フレーム自体は固くてしっかりしてますが、ガットがたわんでくれるので固さは感じなかったです。
ntour95に少し弾きが加わった感じなので
カウンターベイルの効果が出ているのかもしれません。
ウルトラツアー100cvに比べると、弾きが少なく、より撓る感触を感じました。
スピン性能
スイートスポットの広さのおかげか他の95に比べるとかかりやすく、
エッグボールも95を感じさせない打感で打てました。
サブラケットとして長いこと使っていますが
しっかり使っているとフェイスサイズが100並みにかかっているのではと思うシーンもあり、スピン性能自体は高めだと思います。
ラケットのフェイス面が撓って球持ちが良いのでかなりスピンはかけやすかったです。
ntour95も95にしては柔らかく撓るラケットだったのでそれと同じで、
撓りでスピンをかけることができました。
飛び
程よい飛びで、振り抜きの良さもあって深いボールが打ちやすかったです。
特段飛びにくいと感じたことはなく、振った分だけ飛ぶ感触でした。
98平方インチと同じ飛びで、フレーム厚が違うけど他の95と比べると飛びやすく感じました。
ストローク総評
他の95のスペックと比べるとかなり使いやすいラケットに感じました。
特にBURN95jよりも全然使いやすかったです笑
弾き、柔らかさもあってスイートスポットも広いので多少のミスは許してくれます。
振り抜きやすいおかげなのかフラットドライブはかなり打ちやすかったです。
自分から打っていく方にはオススメのラケットですね。
またjpの方はトップヘビーでも軽いため取り回しが良く、初心者の方に使って頂いても使いやすそうだったので意外でした。
ボレー
ウルトラの良さが残っており、ボレーのしやすさはウルトラのままでしたね。
弾きと撓みのバランスが良く、ウルトラシリーズは全般的にボレーが打ちやすいですが、
このウルトラツアー95jpもかなり打ちやすかったです。
ボレーでラケットの球が乗るのを求める方にはかなり合うと思います。
逆に弾き重視ですぐ弾いてくれるラケットが好きな方は好みではないかもしれません。
ただウルトラの良さも残っているのでボレーは幅広い層で使いやすいラケットになっています。
サーブ
サーブは0.25インチと95の振り抜きやすさでフラットがかなり打ちやすかったです。
逆にスピンはウルトラツアー100の方が良かったですね。
スライスは切れ味はかなり良かったですが変化量は100の方が良く感じました。
※しっかり1年くらいサブラケットとして使うと95でも他のフェイスサイズ100のラケットと同じくらいしっかりかかりました。
気持ちの問題ですが、0.25インチ長いとサーブが打ちやすく感じてファーストの確立が上がりました笑
振り抜きやすいので速度が出しやすく、長さのおかげで確率も良くなるのでサーブはかなり気に入っているラケットです。
試合で使用
シングルス
割とミスに寛容に感じました。
振り回されてもリカバリーがしやすく、球際も粘りやすかったです。
トップヘビーのおかげで相手の球が重くてもしっかり潰せたので
軽さはそこまで気にならなかったです。
軽く合わせてもしっかり飛んでくるので楽にプレーをすることができ、95のスペックとは思えないくらい楽にプレーができました。
スイングウェイト自体はしっかりとあるので軽いから打ち負ける感じはなかったです。
むしろ振り抜きやすいので相手のボールも潰せて攻めやすかったです。
通常版ユーザーで重くて辛い方だったり、草トーで体力切れを起こしている方には
このスペックに変えるのは大いにアリだと思います。
まとめ
軽い分振り抜きやすいので多少のミスは振り抜けばどうにかなりました笑
しっかり使ってて思いましたが、打点は適当に入ってもどうにかなったので
スペックの割に優しいラケットだと思います。
そこまで難しいラケットではないので
シングルスメインにしたい初心者の方にもおすすめのラケットですね。
打点が取れなかったり、ガシャッてもフレーム自体は固いので何とか入ってくれたりするので、使い込むほど優しさを感じました。
ダブルスでは使いにくい?
ダブルスの練習で使用しても使いにくいと感じませんでした。
ボレーもウルトラの良さも残っていて打ちやすかったです。
しかし普通のウルトラ100の方が面も大きく、バランスポイントももう少し手前なので、
ダブルスで使うならウルトラ100の方だと思います。
もしウルトラが欲しくて持っていないのであれば
ダブルスは通常のウルトラ100をお勧めします。
それではここまで読んで頂きありがとうございました。
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