どうもじょりじょりです。
今回はヨネックスの新シリーズ、MUSE(ミューズ)98をじっくり打ち込んできました。ヨネックスには、パワーのEZONE、スピンのVCORE、コントロールのPERCEPTと、すでに盤石のラインナップがありますが、そこに割って入る新シリーズです。メーカーのキャッチコピーは「余計なことは忘れて、ラリーに没頭しよう」。実際に打ってみると、今までの競技者向け98とは違う、かなりマイルドでラリーを楽しめる不思議なラケットでした。それではインプレです。
他のシリーズはこちらから!
・【2026最新】VCORE 100/100D/98/95 徹底比較インプレまとめ!
・VCORE100 2026 インプレ|前作との違い・評価・おすすめプレイヤー
・【YONEX】VCORE 100D 2026 新スペック 最速 インプレ 試打
・【2026年最新】VCORE 98 インプレ!前作比較とセッティングを徹底解説
・【インプレ】ヨネックス VCORE 95 2026 ~攻撃的フラットドライブラケット~
MUSE 98 2026のスペック
まずはスペックの確認です。
| 項目 | スペック |
| フェイスサイズ | 98平方インチ |
| 全長 | 27インチ |
| 重量 | 305g |
| バランスポイント | 315mm |
| フレーム厚 | 24-24-18.0mm |
| ストリングパターン | 16×18 |
| 素材 | 高弾性カーボン+サーボフィルター |
一見すると、305g・バランス315mmと、黄金スペックの98版のような王道スペックです。ただ注目なのはストリングパターンが16×18なところ。一般的な16×19より横糸が1本少なく、糸の間隔が広くなっています。フレーム厚も最大24mmと98平方インチにしてはやや厚めで、薄ラケ特有の飛ばなさを補っているようですね。


おしゃれなデザインですね。ただ気になるのが中国製になったところです。物価高騰もあるので、徐々に工場を切り替えていくんでしょうか?
レーダーチャート

テクノロジー:シンクロフレーム
MUSE 98の一番の特徴は、3つの技術を組み合わせた「シンクロフレーム」構造です。
- アイソメトリック:ヨネックスのお家芸。他社より7%広いスウィートエリアが、オフセンターヒット時の不安を消し去ります。
- ユニフォーム・インパクト・グロメット:世界初の四隅ストレート配向を採用。グロメットの構造を工夫することで、四隅のストリングの有効長を伸ばし、どこで打っても均一な打球感を実現しています。
- エナジー・フロー・シャフト:シャフト部分に凹形状を採用。これが「しなり」と「剛性」の絶妙なバランスを生み、操作性を劇的に向上させています。
さらに、VCOREやPERCEPTでもおなじみの振動吸収素材「サーボフィルター」をシャフトに搭載していて、不快な微振動を抑えつつ、打球感はしっかり手に伝えてくれます。
インプレ:各ショットの評価
ストローク:暴発しない安心感と高いホールド感
まず驚いたのが、打球感の柔らかさです。ボックス形状のようなマイルドなしなりがある一方で、フレーム自体の剛性もしっかり感じられます。特に良かったのがホールド感で、多少芯を外してもガツンとくる衝撃が少なく、粘り強くボールを押し出せます。持った感じはすごく頼りなさそうなラケットでしたが、打ってみるとブレも少なく、安心して振れました。パワーはEZONE 98ほどはなく、どちらかというと自分のスイングスピードに合わせて素直に飛んでくれるタイプです。なのでアシストは少なめで、球際などではある程度振る必要がありました。横糸が18本と少ないのでスピンのかかりは悪くなく、アウトは少なかったです。持ち上がりすぎてバックアウトする怖さがなく、低い軌道から中くらいの軌道で安定してラリーを続けられるので、まさに「ラリーに没頭できる」性能ですね。100より98の方がスイングスピードの許容範囲が広いのか、フルスイングしても暴発はあまりなかったです。
ボレー:98インチとは思えないミスヒットへの強さ
ボレーでは、シンクロフレームの恩恵を一番強く感じました。98平方インチのラケットはアシスト少なめのものが多いですが、MUSE 98はスイートエリアが広く、ボレーでの安心感が段違いです。面の安定性が高く、相手の強いショットでも面がブレません。タッチ系もしやすく、ホールド感のおかげでドロップボレーなどの繊細なコントロールもしやすかったです。結構良くてびっくりしました。
サーブ:押し込みと回転のバランスが絶妙
サーブは、シャフトのしなりを使って厚く当てて押し込む感覚がかなり気持ちいいです。ストリングの間隔が広いので、スピンサーブやスライスサーブでの引っ掛かりも良く、変化量は出しやすい部類です。スピードで押し切るより、コースの精度と安定した変化で勝負するタイプの人に合うと思います。
競合モデルとの比較
- EZONE 98との比較:打ち込んでいくならEZONE。バウンド後の威力はEZONEでした。しかし、MUSE 98の方が打球感が柔らかく、ボールの収まりが良いです。じっくりラリーで展開を作りたいという人にはMUSE 98が最適。
- VCORE 98との比較:VCOREの方がスピンの跳ね上がりと反発が強いです。MUSE 98はよりフラット・ドライブ系で、軌道を抑えてラリーをじっくりしたい人向け。
- PERCEPT 97との比較:PERCEPT97はよりハードで、正確なインパクトが求められます。MUSE 98はPERCEPTのコントロール性に、プラスアルファの「助け(扱いやすさ)」を加えたような立ち位置です。ただ相手の球が重い、速いならパーセプトの方が安心感がありました。
メリット・デメリット
メリット
- とにかく打球感がマイルドで疲れにくい
- 98インチとは思えないスイートエリアの広さ
- ストリングパターン16×18による良好なスピン性能
- デザインが洗練されており、コートで映える
デメリット
- 一発で仕留めるような圧倒的なパワー(初速)は控えめ
- 球際などアシストが欲しい場面ではきつい。
- 極端に高い弾道でグリグリスピンを打つには、少しスイングの工夫が必要
MUSE 98はこんなプレーヤーにおすすめ!
- 「98インチを使いたいけど、ハードすぎるのは嫌だ」という方
- 競技系ラケットのようなホールド感と、扱いやすさを両立したい中上級者
- EZONE 98では飛びすぎ、PERCEPTでは飛ばなすぎると感じている方
- ダブルスでボレーの安定感を重視しつつ、ストロークも自分から打ちたい方
総評:テニスの楽しさを再認識させてくれる一本
MUSE 98は、しっかり305gの重さがあって競技者が求めるコントロール性能を備えつつ、ラリーで展開を作っていくラケットですね。試合の後半、体力が削られてきた場面でもミスショットを減らしてくれて、相手の球が速くても安心して振り抜けます。「余計なことは忘れて、ラリーに没頭しよう」というキャッチコピーの通り、使う人の力を自然に引き出してくれる、かなり完成度の高い1本でした。
それではここまで読んで頂きありがとうございました。
他の記事はこちらから
・【2026最新】VCORE 100/100D/98/95 徹底比較インプレまとめ!
・VCORE100 2026 インプレ|前作との違い・評価・おすすめプレイヤー
・【YONEX】VCORE 100D 2026 新スペック 最速 インプレ 試打


