どうもじょりじょりです。
今回はWilson STeam99が新しく生まれ変わったULTRA99プロのインプレになります。
この名前を聞いてピンときた方は、多分プロストック好きですね。
そう、アレックス・デミノー選手のモールドであり、WTAの選手にも人気のモールドである名器「STeam 99(スチーム99)」の金型をベースにした現代版リメイクモデルなのです。
「今の黄金スペックにはない、あの独特の食いつきと弾きが欲しい」 という方におすすめのラケットです。
1.スペック
スペックはほぼSTeam99です。
| 項目 | 数値・仕様 |
|---|---|
| フェイス面積 | 99 平方インチ |
| レングス | 27インチ |
| フレーム厚 | 22.0-24.0-21.0 mm |
| ストリングパターン | 16×18 |
| 重量(平均) | 約 305 g(フレーム) |
| バランス(平均) | 約 32.5 cm |
ある程度振れるプレーヤーが、スピンを求めるスペックですね。
99平方インチの305gの16×18は中々ないスペックで、
10年前のsteamが現代の技術でリメイクされたラケットですね。
「扱いやすい“ラク”ラケット”というより、“使いこなせる人が使いこなせば強い”ラケット」という声があります。
黄金スペックとの比較
| 項目 | ULTRA 99 Pro | 一般的な黄金スペック |
| フェイス面積 | 99 平方インチ | 100 平方インチ |
| 重量 | 305 g | 300 g |
| バランス | 325 mm | 320 mm |
| フレーム厚 | 22.0-24.0-21.0 mm | 23.0-26.0-23.0 mm |
| パターン | 16×18 | 16×19 |
こうやってみるとかなり違いがありますね。
特徴的なスペックをしています。
2.インプレ

2.1ストローク:エッグボール製造機
打った瞬間に感じたのは、振り抜き以外は「ヨネックス VCORE 100 (2023)」に極めて近いフィーリングです。
打感:
フレーム自体はしっかりしているものの、インパクトの瞬間に面がググッとしなり、ボールを掴む感覚が強いです。
弾道:
意識しなくても勝手に軌道が上がります。ニュートラルに打ってもネットの高いところを通る安定した球になります。
スピン
16×18のパターンがボールを噛み、スナップバックが強く起きています。ベースライン際で急激に落ちる「エッグボール」が打ちやすく、攻め込まれても高く弾ませて時間を稼ぐ展開が非常に楽でした。
【注意点】
昔のモールドのせいか振り抜きは悪いです。
またスイングスピードが遅いとボールが暴発しがちです。「当てるだけ」では良さが出ず、しっかり振り抜いて初めて「スピンで落とす」というこのラケットの真価が発揮されます。
2.2 ボレー:攻撃力はあるが、操作性に癖あり
ボレーに関しては、「面安定性の高さ」が際立ちます。相手の強打に対しても面がブレず、ブロックボレーで深く返すのは容易です。
しかし、現行の「ULTRA 100 V4」と比較すると、操作性には一歩譲ります。バランスが325mmとやや先重心(トップヘビー気味)なため、ダブルスの素早いポーチや足元の処理では、少し「重さ」を感じる場面がありました。
このラケットは、ボレーで決めるというよりは、「ストロークで崩して、最後はトドメを刺すだけ」というストローカー向けのボレー性能と言えます。
2.3 サーブ:万能なスピード&スピン
意外だったのがサーブの良さです。
スピン系が打ちやすいのは予想通りでしたが、フラットサーブのノビも素晴らしい。
99インチという絶妙なサイズ感が空気抵抗を抑えているのか、振り抜きが良く、
305gの重みがそのままボールに伝わる感覚があります。サービスキープが安定する、非常に心強い武器になります。
3. 他機種との徹底比較
購入を迷っている方が最も気になる「ライバル機」と比較しました。
VS YONEX VCORE 100 (2023)
- 似ている点: 打感のしなり、高い打ち出し角。
- 違う点: ULTRA 99 Proの方が「重厚感」があります。VCOREは現代的な形状で振り抜きが軽いですが、ULTRA 99 Proは10年前のモールド(形状)ゆえに、少し振り抜きの悪さを感じました。
VS Wilson ULTRA 100 V4
- 似ている点: Wilson特有のホールド感。
- 違う点: 全くの別物です。ULTRA 100はボレーがしやすく、誰でも使いやすい黄金スペック。対してULTRA 99 Proは、スピンとパワーを自ら操らないといけない、自分から振るのが必要という要素があります。
4. ストリング&セッティングの最適解
このラケットのポテンシャルを最大限に引き出すなら、以下のセッティングがおすすめです。
- ルキシロン アルパワー 125: 定番ですが、食いつきがさらに強化され、バウンド後のノビが劇的に変わります。
- ソリンコ ハイパーG: スピン特化。とにかく高く跳ねさせて相手を追い詰めたいプレーヤーに。
- ゴーセン G-TOUR 1: 私の愛用セッティング。適度な硬さが暴発を抑え、コントロール性を高めてくれます。
5. メリット・デメリット(正直レビュー)
〇 メリット
- 圧倒的なスピン性能: 16×18パターンによる強烈な変化。
- 打ち負けない重量感: スイングウェイトが高く、重い球に押し込まれない。
- 唯一無二のスペック: 他の人と被らない、自分だけの「武器」感。
× デメリット
- 振り抜きの重さ: 現代の薄ラケやエアロ形状に慣れていると、少し重たく感じる。
- ミスの寛容性が低い: 振り切れないとコントロールを失い、アウトしやすい。
- 初心者はお断り: ある程度の筋力とスイング技術が必須。
6. まとめ
「ULTRA 99 Pro」は、万人に受けるラケットではありません。しかし、以下のような方にとっては、オススメラケットになるはずです。
- かつてのSTeam 99の感覚を、新品のフレームで味わいたい。
- 中・上級レベルのハードヒッターで、フラット気味のスイングのためスピンでコートに収めたい。
- 黄金スペック(100インチ/300g)では球が軽くなってしまう。
それではここまで読んで頂きありがとうございました。



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